物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画「ミスミソウ」ネタバレ感想 原作を継承しつつ見事に映画に昇華した!

カエルくん(以下カエル)

「人気の漫画家、押切蓮介作品が初めて実写化されたよ!」

 

「結構好きな漫画家だから注目していたけれど、評判も上々みたいだね」

 

 

カエル「押切作品は今後も『ハイスコアガール』がアニメ化を果たしたり、注目度が高い作品だね」

主「正直、ホラーやバイオレンスは苦手なところもあるけれど、押切蓮介は好きなんだよね。『ピコピコ少年』などもハマって読んでいたこともあるし、コメディーもうまいし。

 あと、あの独特のキャラクターデザインが癖になる」

カエル「では、そんな押切蓮介の映画化作品はどのように仕上がっていたのか、感想といきましょう!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 原作からの改変
    • 役者について
  • 以下ネタバレあり
  • 2 攻めたバイオレンス描写
    • 退屈な田舎町のストレス
    • 色の演出
    • 原作からの改変について〜愛の物語〜
    • 最後に
  • ミスミソウをもっと楽しむために!

 

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映画『クソ野郎と美しき世界』感想 キャストを含めそれぞれ個性がある短編だったが、1作の映画としてみると……

カエルくん(以下カエル)

「この3人の映画がこんなに早く公開するとはねぇ」

 

 

亀爺(以下亀)

「これだけのスピーディな対応は少々驚きでもあるの」

 

 

カエル「昔は東京オリンピックのメインパーソナリティや、開会式のセレモニー登場確定だと思っていたもんなぁ……多分、日本のアーティストで幅広い世代から知名度と指示を集める人たちって、SMAP以上の人はいないと思うんだよね」

亀「パラリンピックも積極的に盛り上げようとしておる。数々の問題があったにせよ、それにくじけることなく幾度も復活してきた実績もある市の」

カエル「それがまさかこんなことになるなんてね……」

亀「それでも精力的に活動しようとする姿は見ていて清々しさもある。

 では、そんな彼らの再スタートとなる映画の感想といってみるかの」

 

  •  作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 映画全体として
  • 各話の感想
    • 1話『ピアニストを撃つな!』について
    • 2話『慎吾ちゃんと唄食いの巻』
    • 3話『光へ、航る』
    • 4話 『新しい詩』
  • 3 総評として
    • 本作に隠されたメッセージ?
    • 最後に

 

 

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高畑勲監督の逝去に寄せて

 このブログは600を超える記事数があるようだ。

 おそらく、個人のブログでしかも映画など物語を中心に語ってきた中では、かなり記事数の多い方になるのではないだろうか?

 その割には儲からない&検索流入のトレンドが短いこともあってアクセス数はそこまで多くもないのだが……

 

 そんな当ブログの中でも、国民的人気を誇りながらも1度も語ったことがないのが『スタジオジブリ』作品である。

 もちろん、何度も語ろうと思ったこともあるし、語りたいことも多い。だが、積極的に語っていくことは避けているような現状がある。

 その理由の1つが新作が公開される可能性が低いこともあるのだが、世間的な評価が高すぎて自分の感想と大きく乖離したものを発表した時に、その反応が怖いこと、また世界的に権威が強すぎるために却って語りにくいというものがある。

 

 だが、今回はその思いを取っ払って、 高畑勲作品とはどのような作品だったのだろうか? ということ語っていきながら、その功績について考えていきたい。

 

  •  高畑勲の評価とは?
  • 高畑勲作品の特徴
  • アニメとアニメーション
  • 高畑勲が近年目指した領域とは?

 

 

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 最終話(全13話)感想 本作も京アニらしい圧倒的な作画力!

カエルくん(以下カエル)

「では、京アニの最新作である『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の感想記事へと参りましょう!」

 

 

「今回、一気見したけれど……いやー、やはり作画の力がとんでもないね」

 

 

カエル「そこははっきりと見所の1つだったもんね」

主「さすがは天下の京アニ、細部にまでこだわり抜いているなぁ……と感心した。

 その一方で、これだけの作品が家で観られるとなると、大変な時代だよね」

カエル「しかも実質無料だからね……こんな商売していたら、アニメ産業も儲からないよねぇ」

主「1回見た作品のソフトを買うのって相当なファンだしね。

 自社原作だからこそ、これだけの力を入れたというのもあるのだろうけれど、いやはやアニメ業界恐るべしですな。

 では、記事のスタートです!」

 

  • 1 感想
    • 3話構成の中でどのように魅せるのか?
    • 親の思いを知る10話
  • 2 京アニが描いてきた愛
    • 罪と愛
    • 言葉を届ける仕事
    • アイシテルってなんだろう?
    • 最後に

 

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2018年3月の映画ランキング! 大作ぞろいの中での1位は、今年1番の邦画の可能性も高いあの作品!

カエルくん(以下カエル)

「では、3月の映画について総評してランキングをつけていきます!」

 

亀爺(以下亀)

「1月も2月もランキングをつけられなかったから、久々の記事になるかもしれんの」

 

 

カエル「それだけいい作品が続いたからね。

 なんだか、早くも2017年の勢いを超えているような気がする……今年って名作ばかりに当たっていない?」

亀「もちろん昨年もいい映画が多かったが、この時期は話題作も多いだけに余計にそう思うかのしれんの。

 では、早々ではあるが3月のランキング記事を始めるとするかの」

 

  • 対象作品
  • 第5位
    •  作品紹介・あらすじ
    • 一言感想
  • 第4位
    • 作品紹介・あらすじ
    • 一言感想
  • 第3位
    • 作品紹介
    • 一言感想
  • 第2位
    • 作品紹介・あらすじ
    • 一言感想
  • 第1位
    • 作品紹介・あらすじ
    • 一言感想
    • 3月のまとめ
    • 4月の映画について

 

 

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映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』感想&政治と映画についての考察

カエルくん(以下カエル)

「え〜、今回は『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』の感想記事ですが、少しだけ違う視点も入ります」

 

「ズバリ、政治と映画の関係性について考えるという記事だね」

 

 

カエル「何度も語っているけれど、改めて語りましょうということだね」

主「特にこの週は政治的な映画が他にも公開されていて、詳しい記事を書くつもりはないけれど『ペンタゴンペーパーズ』もある。上手いのもわかるし、評価される映画だとは思うけれど、自分は全くノれなくて、記事を書くつもりもないんです。

 その理由も含めて『映画と政治の関係性』について、ちょっとだけ言及しておこうということです」

 

カエル「なのでチャーチルの映画の感想記事としては薄めになるのかなぁ……でも読む価値はある記事だと思うので、ぜひ読んでください。

 ということで、感想記事スタート!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 演出のうまさ
    • 日本人には違うように響く?
  • 2 ハリウッドと政治の関係性
    • 本作の描いた『問題』
    • 製作者が予期せぬ『葛藤』
  • 3 個人的な疑問
    • イーストウッドのバランス
    • 最後に

 

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アニメ『恋は雨上がりのように』最終回(12話)感想&考察 夏目漱石、それからとの関係性ついて

カエルくん(以下カエル)

 「恋は雨上がりのように、も終わってしまったねぇ」

 

「久々に漫画原作も一気読みしてしまう作品だったかもしれないな」

 

 

カエル「本当はすべての作品をそうするべきなのかもしれないけれど、そういうわけにもいかないしね」

主「あと全10巻(予定)ということもあって読みやすいこともある。

 今は映像化するとTSUTAYAで安くレンタルもできるし、場所もとらなくて便利な世の中になったものですよ」

カエル「……あれ? TSUTAYAの宣伝?」

主「いや、ほら、あの手のレンタル屋さんがなくなると困るのよね。それこそCDも映画も借りているし、なるべきみんな利用しようね! といっておかないと……

 小説は図書館があるけれど漫画はないしさ、自分は沢山読むからいちいち買っていたら……ね?」

 

カエル「死活問題なんだ」

主「というわけで、リアルレンタル店も利用しようね!

 某サイトは絶対ダメだよ! という啓蒙活動をしながら、感想記事のスタートです!

 

  • 1 感想
    • 本作の主人公は?
    • 言の葉の庭と本作
  • 2 文学と『恋は雨上がりのように』
    • 夏目漱石と本作
    • 夏目漱石の作家性
    • 『それから』とはどういう話?
    • 『恋は雨上がりのように』と『それから』
  • 3 演出面での印象
    • 月の演出
    • 窓の外の光
    • 最後に

 

 

blog.monogatarukame.net

 

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