亀爺(以下亀)
「それでは、今回は邦画の中でも注目を集めている『僕らが本気で編むときは、』の感想記事じゃが」
ブログ主(以下主)
「このブログでは時々LGBT作品も扱っているけれど、それは良作、名作がこの分野に集中しているということもあるし、それだけたくさん作られているということもある。
やっぱり世界的にそれだけ関心の深いことなんだな」
亀「日本ではイマイチ作品が盛り上がらない印象があるが、やはりこれは少し遅れているということかの?」
主「いや、実写はそうかもしれないけれど、アニメとか漫画の分野だとむしろ王道の世界じゃない?
それこそ BL、ユリなんて王道分野だし、トランスジェンダーを思い起こさせる『男なのに女の子になっちゃたよ!』系の作品もたくさんあるし。ラブコメやギャグ調の作品も多いし……
そう考えると、結構一般的な分野なのかもね」
亀「ふむ……これも愛好する分野における感覚の違いかもしれんの」
主「昨年流行った逃げ恥も、まあ見てはいないんだけど話を聞く限りではオタクアニメと同じような構図の上に成り立つようなドラマだよね。新垣結衣という可愛いキャラクターに好かれる、星野源のような草食系男子ってアニメで腐るほど見てきたし。
恋ダンスだって、あれはOPやEDでキャラクターが踊るようなもので……アニメパロディも多かったみたいだし、手法としてはアニメと同じ面白みを持つものとみた。
だけど、それが一般的な役者や実写化したら多くの要素はハーレムアニメと同じようなものなのに、これだけ受け入れられるというのが面白いよね」
亀「これも媒体の違いじゃな。
それでは感想記事のスタートじゃ」
(C)2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
1 簡単な感想
亀「それでは感想から入っていくが……本作は評判も結構いいの。そしてそれも頷けるような出来の作品でもあったの」
主「まあ、大きく批判する点はそんなにないよねぇ。
うまい演出もあったし、脚本、音楽もバランスが良くて破綻もしていない。テーマも社会性を持っていて、確かにこれは高評価されるのは良く分かる。
12月くらいには邦画の中でも結構話題になっているかもね。
『2017年ベストでした!』なんて声もあるかも……」
亀「キャストもキャッチーだし、娯楽としても成立しておるからの。題材こそ刺激的じゃが、小難しい部分もないし、このテーマにしては比較的広い層に受け入れられそうな印象じゃの」
主「特に一部ではすでに話題になっているけれど、日本ではアニメや漫画などでLGBTを扱った作品は……まあ、それを正面から扱うというよりは、同性愛の耽美で背徳的な一面を煽るような作品が多いとしても、こうした社会問題となったLGBTを扱った作品はまだ少ない。
それを若手のイケメン人気俳優が演じて、しかもそれがジャニーズ事務所の所属タレントということは非常に大きいよね」
亀「そのような社会問題として捉えていこうという気概が感じられるの」
主「実写作品だとまだまだ少ないからね。それこそ諸外国ではこの分野の名作もあるし、以前に鑑賞した『孤独のススメ』という映画があるけれど、本作はオランダで撮影されているけれど、結構ライトな同性愛描写があるんだよ。
だけど、それを同性愛とか、トランスとかった全く意識していないような作りになっている。なんていうか……なんとなくお話の流れで自然とそうなりました、という風に撮影されている。
これはオランダが同性愛について寛容で、特に社会問題とならないまでに浸透しているからなんだよね。だからわざわざ煽るような描き方や、強調するような描き方をしていない」
亀「それは同性愛が一般化した事例としては究極のものかもしれんの」
主「そう考えると日本はまだまだだよ。こうやってイケメン俳優が女装したことがこれだけ話題になってしまうということは、やはり奇異の目で見ている節がある。
それこそ神谷浩史が同性愛のキャラクターを演じました、となっても『ふぅ〜ん、色々な仕事するんだね』って言われるくらいに実写でもたくさん製作されて、同性愛という選択肢が当たり前になる世の中になるのが1番だからさ、その一歩としては意義があるんじゃないかな?」
美しい女装姿の生田斗真
(C)2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
考えられた演出
亀「本作は演出などもうまいものになっていたの」
主「全体的には抑えられた演技だったし、演出だったよね。
すっごい深い! と思うようなものはないけれど、しっかりと計算された演出がなされていたと思う。
よく言われるのが食卓の食事シーンだけど……これはキャラクター作りの基本だから、ここがしっかりと出来ているのは評価高いよね」
亀「好きな食べ物というのは人間が生活する上で必ず生まれる要素じゃからな。多くの漫画家や作家が登場人物の設定をする際に、好きな食べ物などを設定するというが、それだけその人の個性や価値観がわかってくる描写ということじゃからな」
主「例えば『Key』ブランドなどで活躍する脚本家でもある麻枝准なんかは絶対にその設定を行う。
かわいい女の子が激辛の麻婆豆腐が好き、とかさ。強面のおっさんがスイーツ大好きとか……まあ、これは真壁刀義なんだけど、こういうギャップを活かしたキャラクター設定もできるしね」
亀「食事は生きる上では必ず行われる行為であるし、多くの人は好きな行為じゃからな。美味しいもの、好きなものを食べるという行為だけで幸せを感じることもあるし、多くの人に共感して貰える場面ではあるからの」
主「他にも本作のように共同体の確認という効果もあるからね。
『同じ釜の飯を食べた仲』なんて言葉もあるけれど、やはり同じご飯を食べるというのはそれだけでコミュニケーションにもなるし、共同体の確認になる。
毎日家族でそろってご飯を食べるとかやるけれど、それって共同体の確認という意味が非常に強いしね。その意味でも食事は非常に大事なわけだ」
役者について
亀「本作の主役であり、様々な反応がある主演の生田斗真であるが……これは絶賛してもいいのではないか?」
主「アメリカのアカデミー賞なんかでもLGBTを演じると俳優賞が取りやすいと言われているけれど、それだけ難しい役でもあるんだよ。
特に本作はガタイがいい生田斗真が演じたことの意義がすごく大きくて……これが例えば……そうだな、小池徹平とかだと作品雰囲気がダメになるわけだ」
亀「小池徹平では本当に可愛い女の子になってしまうからの。もちろん所作の1つ1つ、体つきなどがから男性であることはわかるじゃろうが、あまり違和感がなくなってしまう」
主「例えば、同じLGBTを抱える芸能人でもはるな愛やピーコから迫られたら困る、という男性が多いとしても、椿姫彩菜みたいな人から迫られたら別にいいかな? となる男性は結構多いんじゃないかな?
女性でいうと……あんまりLGBTを抱える女性芸能人が浮かばないけれど、宝塚の男役の人から迫られたら、やっぱりOKしちゃう人も多いと思う。
それは、まあ言ってしまえば顔や見た目がいいからだよね。LGBTに嫌悪感がある人って、自分の中の価値観と反する行為や見た目に嫌悪感を抱くけれど、椿姫彩菜や宝塚の男役ってその嫌悪感が働かないくらいに綺麗だから」
亀「それでは本作は成り立たんの。気持ち悪いと嫌悪される役でなければ、この意味がない」
主「生田斗真がこの役で素晴らしいのは、ちゃんと男ってわかるんだよ。だけど見苦しくない。顔立ちも可愛らしいし、こういうとあれだけど……そこいら辺を歩いている女性よりも可愛い女性になっている。
だけど体つきが明らかにおかしいからそこで違和感も生じさせるようにできていて……これは見事だなぁって思った。しかも途中からちゃんと女のように見えてくるけれど、恋をするレベルまではいかない。それは体ががっしりしているというのが違和感としてあるから。
この絶妙なバランス感覚が素晴らしいね」
初めての出会いでも男とわかる絶妙な風貌
(C)2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
亀「他の俳優陣も良かったの」
主「桐谷健太も優しいけれど筋が通っているいい人をしっかりと演じていたし、ミムラとかもダメな母親というのがしっかりとできていた。
田中美佐子は絶賛だよ! この作品における母親の愛と、その異常性をしっかりと演技することができていたし!
基本的には大きな文句はないかなぁ……
ちょっと子役の子が違和感があったけれど、それは日本の子役がほぼ同じだからしょうがない。子役をうまく使えるのは是枝裕和だけだと思うし」
桐谷健太もいい『お父さん』になっていた
(C)2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
ネタバレなしの感想
主「でもなぁ……
やっぱり自分はこの映画、そんなに好きになれないわ」
亀「ほう? それはなぜ?」
主「なんていうかさ、自分はLGBT作品もそれなりに好きで、賞賛している作品もあるよ。昨年だとLの部分……つまりレズビアンを描いた映画として『キャロル』とか『ハンズ・オブ・ラブ 手のひらの勇気』とかは大絶賛しているし、G=ゲイでいうと『同級生』は中々良かった。
T=トランスジェンダーでいうと『リリーのすべて』はそんなに賞賛はしていないけれど、漫画では志村貴子の『放浪息子』なんかはもう大絶賛。アニメに関しては歴代ノイタミナ史上最高傑作の1つであり、トランスジェンダーを扱った映像作品では最高の作品だとすら思う。
だけど……本作ってそういう映画に比べると、やっぱり違和感が大きかったんだよね」
亀「これは個人の主観になるの」
主「完全に主観だね、趣味と言ってもいい。
なんというか……もうはっきりと言ってしまうけれど『気持ち悪い』んだよね。それは生田斗真が、とかこの作品のテーマが、とかいう話ではなくて……おそらく監督の意図とか、思考というかさ。そういうものが肌に合わない。
1つ1つは取るに足らない小さな違和感なんだけれど、それが多く積み重なって結果すごく歪な作品に見えてきてしまったね」
亀「ふむ……そこについても言及していこうかの」
以下ネタバレあり
2 細かい違和感が澱のように積み重なる
亀「では、その細かい違和感について説明してもらうかの」
主「いや、1つ1つは若干イチャモンみたいなものだよ。
例えばこれは演出意図だけど、生田斗真が初登場した時にやはり観客として『え?』って思うわけじゃない。特に自分は事前情報を一切入れずに行ったからさ、少し引いたのよ。
それは正解だよ? そういう映画なんだから。ここで『意外とありじゃん!』とかって最初に思わせると作品が崩壊してしまう。だからそこは全く叩くポイントじゃないんだけど……そこからこの映画に対する違和感が生まれてくるんだよね」
亀「ほう……細かい部分というと?」
主「これって季節がちょうど今の時期から……まあせいぜい5月くらいのお話だと思うんだよ、桜も咲いていたしさ、みんな長袖だったし。
そんな時期にお弁当がそんな簡単に悪くなるのかな? という違和感がスタート。もったいないからといって、別に2、3日置いたわけではないでしょ?
まあ、そういうものなのかな? って思いながら鑑賞していたら、色々な部分が気になり始めてさ……」
亀「1つがとっかかりとなってしまったわけじゃな」
主「そうなんだよね。Wiiのマリオカートなのかな? ゲームをしている描写があるけれど、コントローラーを手放しても普通にプレイされているんだよね。このゲームをやったことがないけれど、これっておかしくない? とかさ。
あとは子供が睡眠薬を飲んでしまうシーンがあるけれど、あの年であれだけ飲むと筋肉溶けるんじゃない? とか、その薬はどうやって手に入れたんだろう? とかさ」
亀「見つけるのが早くて助かった、すごく弱い睡眠薬だった、母親が睡眠薬を常備していた……などと理由はいくらでもあるじゃろうが、その1つ1つが違和感として生まれてしまったのじゃな」
主「そう考えると脚本や演出の1つ1つがとんでもなく歪んでいるように見えてくる。脚本も基本的にはいいんだけど、すごく気持ち悪く思えて……多分、生理的に合わないってやつかもしれない」
子供たちとゲームの場面
(C)2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
最大の違和感、父親の不在
亀「その違和感が1番大きかったのはどの部分かの?」
主「この映画って父親が出てこないんだよね。父性がとことん排除されている。生田斗真も母親になりきれない女性として演じているし、桐谷健太も父親にはなれていない。
もちろん、その絶妙な意図は理解できるんだよ。だからこそ擬似家族として成立していくし、新たなコミュニティを描くことができる。
だけど……なんていうかなぁ、これでいいの? って思いもあるんだよね」
亀「そこを言葉にしていくかの」
主「この映画では4組の親子が出てくる。
- 主人公の少女と母親(ネグレクト)
- 桐谷健太、母親とお祖ちゃん(ネグレクト、同性愛)
- 生田斗真と母親(同性愛)
- 同級生の少年と小池栄子(同性愛)
この4組の親子関係、すべてに父親がいないんだよね。それは明らかに意図があるんだけど、ここが歪んで見えてしまった。
本先はLGBTというマイノリティを描いた映画であり、さらに言えばネグレクトとか、そういう問題も抱えた映画でしょ? だけど、その理由が母子家庭に終始しているのは果たしてそれでいいの? って」
亀「すべての家族関係が問題を抱えておるからの」
主「個人的にはLGBTってもっと身近な問題だと思うわけよ。特に生まれや家庭環境が影響しない、個人が生まれ持ってしまった性質が大きく関わることでさ……
それを考えると、本作ってその問題の多くが『母子家庭』に原因があるように見えてしまう。
なんていうかなぁ、LGBTに理解を! と言いつつ、母子家庭に理解がないように見えることがすごく気になった。もっとさぁ、そういうことじゃないんだよ。田中美佐子の母親も娘に対してはすごくいい母親かもしれないけれど、そのパートナーに『この人が片親だから』みたいな発言はあまりにも歪みすぎている。
当事者の親ですらその発言かよ……って気持ち悪く思ったね」
3 不自然な『自然』
亀「これは主の大嫌いな子役が主人公ということもあるかもしれんの」
主「そうだね。基本的に自分は子役が嫌いで……自然な演技を要求しているのかもしれないけれど、子役の演技って必ずと言っていいほど役だとわかるほど作ってくる。
というかさ、本当の子供ってそこまで演技するのか? って思いもあって。子供って演技すらも素だと思うんだよね。『やべ! 怒られるからごまかそう!』って必死になって演技をしている時、それってもう必死だから素になっていたりする。
そんな子供の持つ『素顔』が一切見えてこない」
亀「それはこの映画に限った話ではないがの」
主「台本読んでいるのも丸わかりだし、演技プランに則っているのもわかる。
1番辛いのがこの手の作品が『自然なもの』を描こうとすること。だけど、全然自然じゃなくて作為的だからさ、違和感しかない。
それが細かい、イチャモンのような違和感の1つ。正直、日本の自然のような演技プランで子役をうまく使った監督は是枝裕和と、あとはその弟子の西川美和ぐらいしかいなんじゃないの? って思いもある。
子役が好きな人は気にならないのかもしれないけれどね」
亀「仕方ないとはいえ、セリフなども少し説明的なものがあったりとしたからの。それも違和感の1つかもしれん」
主「ラスト付近で母親をあのタイミングで殴るというのも、少しなぁ……もっと自然にやるならやるようもあるでしょ?
長回しで印象的にしたいのはわかるけれど、タイミングが良すぎてねぇ……」
今作で偏見の象徴という悪にされてしまった小池栄子……
(C)2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
『自然』な違和感がもたらしたもの
亀「そしてそれはこの作品はその演出が大きな違和感をもたらすわけじゃな」
主「今作では記憶している限りで、4箇所LGBTへの偏見が明らかになるわけだ。
- 学校でのイジメ
- 小池栄子の偏見
- 病院での部屋騒動
- 帰ってきた母親の言葉
他にもあったかな? 少なくともこの4箇所で色々と言われているわけだけど……思ったのはさ、今の日本ってここまで理解がないの?」
亀「さあの? 理解がないのではないか?」
主「なんか、このレベルはもう既に終わっていると思うんだよね。もちろん、偏見や差別がないとは言わない。だけど、出てくる人がみんな偏見ばかりで、それを当たり前と受け止める人がほとんどいない。
老人ホームの呆けたお爺ちゃんが唯一女性扱いしている他人だけど、呆けないとそういう扱いもしないわけ?」
亀「現代のお話とは思えなかったかの」
主「まるで昭和のお話だよね。今じゃマツコデラックスがトップの人気を誇る芸能人の1人で、これだけLGBTについてやっていて、その描き方がこれって何よ? という思いがある。
問題視したいのはわかる。これを描く意義もわかる。
だけど、描き方が古い。
自分の環境が特殊だったのかもしれないけれど、ああいう男の子普通にいたしね。じゃあイジメられたいたかというと……別にそうでもない。特にあの年頃って男と女の同性同士の団結力ってすごく強いじゃない?
女子なんて『親友ちゃんがいないと生きていけない!』っていう子もいたりして……それは疑似恋愛をしているという説があるけれど、割と普通な気もするというのが、自分の考えがおかしいだけ?」
亀「こればっかりはなんとも言えんポイントかもしれんの」
家族と食事。細かい描写が光る。
(C)2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
部屋に注目!
亀「最後に、良かったポイントとして部屋の演出について語っておこうかの」
主「同じ場所に住む共同体という意味では家事の1つである掃除もそうで……部屋にその共同体ということがしっかりと出ていた。
例えば、スタートの段階で女の子と母親が暮らす部屋ってすごく荒れていたけれど、帰ってきた時は綺麗に片付いていた。
これだけで『新たな共同体が生まれたよ、再スタートするよ』という意味に捉えられるわけだ」
亀「他にも共同体でいうと、おじさんの部屋が知っているものと変わっている、というのもそうじゃな」
主「リンコがやってきて知っている共同体が変化しているよ、という違和感を少女に与えるという意味でもいい演出だよね。
会話でも『これで散らかしっぱなしにする人がいなくなって清々するわ』っていうけれど、それも共同体の変化という意味でも良かった。
そういう細かい部分ができる人だから、そっちの路線でいけばいいのに……なんか小池栄子を悪役にしたりして、ドラマが陳腐になった印象。そこも回収できていないしさ……」
最後に
亀「さて、これで終えるとするかの」
主「この映画のキーポイントとなる場面もさ、やっぱり映画にのめり込んでいないとただの気持ち悪い、で終わっちゃうんだよね。のめり込んでいれば感動するかもしれないけれど」
亀「主は『湯を沸かすほどの熱い愛』なども苦手な人じゃからな、こういう映画に向いておらんのかもしれん」
主「この映画を見終わったら、今年アカデミー作品賞を獲得した『ムーンライト』が如何に素晴らしかったのかわかるよ。
やっぱり、普通に撮るとこういう作品になっちゃうんだと思う。社会的なテーマを扱う以上はそこを強調したいし、そういう演出になる。
だからこそ抑制的、あえて強調するドラマを作らなかったムーンライトは高い評価を受けるんだろうなって」
亀「その分、興行的には苦しくなりそうじゃがの……」
主「まあでも悪い映画ではないので、ぜひ劇場へ!
LGBTを扱った映画というだけでも重要な作品だしね!」
LGBTを扱った他の作品の感想はこちら