物語る亀

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物語愛好者の雑文

『100日後に死ぬワニ』は現代に蘇った、死を安易に消費する携帯小説なのではないだろうか?

 

今回は、もはや社会現象といってもいい話題を呼んでいるネット漫画『100日後に死ぬワニ』の感想記事です!

 

 

これほどまでに流行るとはなぁ

 

カエルくん(以下カエル)

「もしかしたら、ネットコンテンツとして漫画のあり方を変えるかもしれないくらいの大事件だよねぇ」

 

「今後出版社や編集がいらなくなるのかもしれない。

 ただ、この作品が実はかなり周到に、多くの人の手が入っている可能性もあるから、なんともいえない部分もあるけれど」

 

カエル「それでは、早速ですが記事のスタートです!」

 

  • 感想
    • マーケティングの巧さで勝負した作品
    • ストーリーの構成について
    • 現代に蘇った”携帯小説”のフォーマット

 

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ヴィンランド・サガ23巻 ネタバレ感想! 東方遠征編もこれにて完結! ヴィンランドに向けて準備は整った!

 

今回はテレビアニメも絶賛放送中の人気漫画『ヴィンランド・サガ』の最新23巻の感想記事になります!

 

 

 

ここいらで一度書いていたほうがいいだろうなぁ、と思ってね

 

カエルくん(以下カエル)

「作者の幸村誠先生がTwitter等で語っていますが『ヴィンランド・サガは大きく分けて4部あります。戦争編、奴隷編、東方遠征編を書きました。私は最後の一編を書きはじめています。』ということなので、東方遠征編が終了したこのタイミングで語るのがベストかな、と思いました」

 

まず、最初に語っておくと今の漫画・アニメ・映画などの物語表現の中でも、最も読む価値がある重要な作品である、というのが自分の評価です。

 ちょっと他の作品とは違う方向ですごいことを描いていて……こんな作品はほとんどないのではないか?

 もちろん、相性もあるでしょうが……それほどまでにオススメしたい作品である、ということは最初に述べておきます」

 

カエル「なお、感想記事の性質上、過去の巻のネタバレがどうして入ってしまいますのでご了承ください。

 特に『アニメから入ってこの先の物語もアニメで知りたい! ネタバレはやめて!』という方は、残念ながらここで他の記事を読んでいただきますと幸いです。

 多分、気になる記事があると……信じていますよー」

主「というわけで、記事のスタートです!」

 

  • 感想
    • 対比関係の妙
    • 幸村誠作品の女性の描き方
    • 女性の”あるべき形”の否定と多様な肯定
    • 最後に

 

 

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漫画『食戟のソーマ』最終回! ネタバレ感想&評価 もっと名作になれる要素が山盛りだけにもったいないという言葉が出てくる!

 

いよいよジャンブ本誌にて最終回を迎えました”食戟のソーマ”について振り返っていきましょう!

 

 

 

昔は好きでジャンプで読むだけでなく、コミックスも買って読んでいたんだよなぁ

 

 

カエルくん(以下カエル)

「ジャンプに現れた久々の料理漫画ということもあって、注目度が高かった印象があるね。

 特に絵がとても綺麗だったし、読み応えがあったし!」

 

テレビアニメ化もされたし、間違いなくジャンプを支えた作品の1つではあると思う。

 今は他にも中堅層が分厚いから、いまだにジャンプの層の厚さを感じさせるというか……この娯楽が増えて漫画などが売れ辛い時代においても、大きな存在感を発揮しているのは純粋にすごいことだよなぁ」

 

カエル「それでは、早速ですが感想記事に入りましょう!」

 

  • 作品紹介
  • 感想
    • 最大の売りを放棄してしまった
    • 十傑編について
    • 料理描写について
    • まとめ

 

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漫画『さよならミニスカート(既刊1巻)』ネタバレ感想 少女漫画でこのテーマは挑戦的も、描き方に違和感も……

 

 

今回はSNSを中心に話題を呼んでいる漫画『さよならミニスカート』についての書評です

 

ちょっと言葉を選ぶ必要はあるだろうな

 

カエルくん(以下カエル)

「本作は帯に『このまんがに無関心な女子はいても無関係な女子はいない』というキャッチコピーが付いていて、かなり社会的なメッセージ性が強い作品というのも伺えます」

 

「本来は自分みたいなオタク人間があーだこうだということはないんだろうけれど、ちょっと気になったので」

 

 

カエル「年々”女性の解放運動”は注目度を増しているし、アメリカの映画ではその要素があるのとないのとでは、興行収入が大きく変わってくるというのもあるし……

 日本では政治や運動としての盛り上がりはありつつも、物語として盛り上がっているとは思いづらい面もある分野だからこそ、注目していきたいね」

主「もちろん、りぼんで連載されている少女漫画であるというのは前提として理解しつつも、ちょっと色々と思うところもあるのかな。

 あまりネタバレしない方向性でいきたいけれど、それも難しいかもしれません」

 

カエル「まだ1巻ですので、もしかしたらズレた論調になるかもしれませんが、ご理解ください。

 では、記事のスタートです!」

 

  •  作品紹介
  • 感想
    • 女子が女子である大変さ
    • 一方で本作に対する違和感も
  • 気になるポイント
    • 〜男女の描き方〜
    • 〜光との関係性〜

 

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『僕のヒーローアカデミア(既刊21巻)』ネタバレ感想! 熱い! けれどヒロアカの欠点も出てきしまったか?

 

 

 

もしかしたら2018年で1番? ハマったかもしれない漫画『ヒロアカ』の新刊が発売されました!

 

まあ、今更ハマったの? って話なんですが

 

カエルくん(以下カエル)

「8月に公開された映画版からの影響から約20巻一気読みして……と考えると、相当なハイペースではあるけれど……」

 

ちなみに一番好きなキャラクターはジェントルです!

 20巻は本当に感動した……過去のお話全てを含めても、1番好きだね。

 特に悪役好きにはたまらないキャラクターでした……」

 

カエル「悪い人すぎず、さらに出久がたどるかもしれなかった未来を体現していた人だから、余計に思い入れがあるのかもしれないね。

 では、ここから最新刊である21巻のネタバレ感想と、最近のヒロアカに対する思いなどの記事をスタートさせていきましょう!

 

 

  •  21巻のあらすじ
  • 感想
    • そして物語は組別対抗戦へ!
    • ヒロアカの難しさ
    • 能力バトルものの難しさ
    • まとめ

 

 

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漫画『ドリフターズ』(既刊6巻)ネタバレ感想 神に等しき力を前に、人はいかに抗うのか?

 

 

 

 

ドリフターズの新刊が発売されました!

 

スローペースながらも順調に刊行を重ねているなぁ

 

カエルくん(以下カエル)

「ほぼ年1だっけ? 発売当初から平野耕太作品ということもあって注目を集めたけれど、今回もすごい人気だよね。

 アニメも放送されているし……」

 

「あんまりストックもないけれど、その分じっくりと焦ることなくアニメも描いていた印象だな」

 

カエル「確か、今はまだ原作待ちの状況だけれど、きちんと2期なりで最後までやるよって発表されていたはずだよね。

 それだけ原作に対する評価も大きいという証明でもあるんじゃないかな?

主「普通はヒットしてから2期などを決めていくもんなぁ。

 ヒラコーは漫画好きからの信頼が厚い漫画家でもあるからねぇ。

 というわけで、それでは感想記事を始めましょうか」

 

  • 感想
    • なぜ島津豊久が主人公なのか?
    • 展開のうまさ
    • 救世主VS人間

 

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『ブラックラグーン』既刊11巻ネタバレ感想&考察! 久々登場も魅力的なバイオレンス&エロティックは健在!

 

  

 

数年ぶりにBLACK LAGOONの新刊が発売です!

 

待ちに待ったから、これは嬉しいニュースだね

 

カエルくん(以下カエル)

「一時期大ハマりしていたし、アニメも大ヒットしていたから待ち望んだ方は多いのではないでしょうか?」

 

「個人的な話だけれど映画の『ボーダーライン』を見ながら、なんとなくブラックラグーンを連想していたからさ。

 こうやってボーダーラインの続編公開のすぐ後に新刊発売は嬉しいね」

 

カエル「今回はネタバレは少しですがちょいちょい挟みながら、過去の巻も含めて”ブラックラグーンが表現してきたもの”について考えていきます。

 では、記事のスタートです!」

 

  • 感想
    • ブラックラグーンを象徴するロックのネクタイ
  • 過去の巻を振り返って
    • ロベルタ編とはなんだったのか?
    • ガルシアとロック、ファビオラとレヴィ
    • フォン編について
    • まとめ

 

 

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