物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『ペット(2016)』感想 ユーモアの効いた一作 ※後半ネタバレあり

亀爺(以下亀)

「今日はペットの感想じゃが、なんというか、語るのが難しい作品じゃの……」

ブログ主(以下主)

「いやぁ、ここまで語りにくい作品もそう多くないよなぁ」

 

亀「見所も亀が可愛いくらいじゃし……」

主「そこ!? いや、そんなに出番ないし、活躍しないし……」

亀「いやいやいや、カエルに比べればまだ仕事しておったじゃろうが! 何を見ておったんじゃ!!」

主「……いや、カエルの方がいい仕事していたんじゃねぇかな……

 ちなみに、お前らはペットでも何でもないからな。ただ勝手にこのブログに登場するだけだからな!」

亀「いや、それはないじゃろう!! お主が呼ぶからこうして出てきたのに……!」

主「いやいやいや、一度も呼んだことないからな!! 大体な……」

 

見苦しいため以下略

 

  •  1 ネタバレなしの感想
    • 上手いポイント、微妙なポイント
  • 以下ネタバレあり
  • 2 脚本について
    • 前半について
    • 中盤について
    • 後半について
  • 3 テーマ性について
    • 映像について
    • 最後に

 

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映画『星を追う子ども』感想と評論 この作品で得たものとは?

カエルくん(以下カエル)

「新海誠を語ろうシリーズ、これがとりあえずこのブログでは最後の作品だよね」 

ブログ主(以下主)

「すでに言の葉の庭は語り終えているから、これで全作品になるな……しかしまあ、語りづらい作品だよなぁ」

 

カエル「新海作品の中でも、中々特殊な作品だよね……まだそこまで数はないにしろ、SFの2作品が続いて、リアル指向な作品で一気にブレイクした後にこれだから、かなりの戸惑いがあるのは当然といえば当然だし……」

主「う〜ん……それもそうだけどさ、まさかここで一気に作風を変えてくるとは誰も思ってなかったよね……その上、この次ではまた作風を戻してきているしさ……」

カエル「そうだよね、ちょっと何をしたかったのかわからないかなぁ……じゃあ、感想を始めようか」

 

  •  1 ジブリっぽい作風
    • 新海誠が目指したもの
  • 2 新海誠の『オリジナリティ』
  • 3 この作品で成長したもの
    • 最後に

 

 

blog.monogatarukame.net

 

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映画『雲のむこう、約束の場所』感想と評論 新海誠の売りってなんだろう?

カエルくん(以下カエル)

「新海誠を語ろうシリーズの続編だね」

亀爺(以下亀)

「新海作品の中でもあまり語られることのない作品じゃな。知名度も人気も、他の作品に比べれば低いような気がするの」

 

カエル「Yahooレビューの評価を見ても少し落ちるよね」

亀「新海誠は短編になると名作、良作が多いのじゃが、長くなると途端に評価が落ちる傾向があるの……こればかりは仕方ないじゃろうが……」

カエル「そうだねぇ……結構語るのも難しい作品だよねぇ

亀「最初に見た時は寝てしまったし、果たして記事として成立するような文字数を書けるのか? という思いもあったのじゃが、見返してみると意外や意外、これがなかなか語ることができる作品になっておる。

 ただ、エンタメとして楽しめるかというと難しいかもしれんの……

 

カエル「じゃあ、ここから感想と評論を始めよう!!」

 

  • 1 作品内容について
    • 脚本について
    • 声優について
    • 絵作りについて
  • 2 ここから評論
    • 『セカイ系』としての新海誠
    •  秒速のプロトタイプ
    • 最後に

 

 

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映画『ほしのこえ』感想と評論 新海誠が詰まった作品!

カエルくん(以下カエル)

「新海誠の最新作の公開が間近だね!」

亀爺(以下亀)

「主は新海誠のファンじゃから、初日に観に行くのじゃろうな」

 

カエル「それに合わせてこれまでの新海作品の感想を書いていくんだね!」

亀「すでに秒速5センチメートルなどは書いておるが、全作品というわけではないからの。これから公開前まで全作品の感想を書きたいところじゃの」

カエル「新海作品となるとやっぱり秒速と『言の葉の庭』は多く語られるけれど、その他はあまりないのかな? ほしのこえは語られることも多い気がするけれど……」

亀「その意味では感想としても珍しいものになるかもしれんの」

 

 

  •  1 新海誠のデビュー作
  • 2 新海誠の全てが詰まった作品
    • 様々なオマージュ
  • 3 作品内容について
    • 最後に

 

ほしのこえ [DVD]

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通勤途中に小説を〜短編小説 『怪物たちのいるところ』

 太陽がジリジリと肌を焼くように鋭く差し込む。コンクリートがその熱を反射し、頭まで覆ったパーカーの中にまで入り込むようだ。この暑さでも薄手とはいえ、長袖のパーカーを羽織った大男は、しかしその見た目と裏腹にその顔に一切の汗をかいていなかった。

 もう何十年どころか、何百年も前に作られたような精巧な装飾とは裏腹に、欠けやサビが浮く懐中時計にて時間を確認すると、冬場ならばとっくに陽が落ちて暗くなり時間だった。確かに太陽はだいぶ傾いたが、まだ夜というには早い時間だ。

 それでも正午に比べれば少しは気温も下がり楽になったが、それでもポケットから取り出した水銀温度計は30℃の大台を突破している。

 そろそろみんな店に集まりだす頃だろうと思い、ゆっくりと歩を進める。ただでさえ大きな体は周囲に威圧感を与えるが、鈍重なその動きがよりその迫力を増していた。この夏場にパーカーを羽織った大男なのだからそれだけで怖いものだが、さらにその顔に刻まれた大きな傷跡がよりその男が周囲から距離を置かれる要因となってしまっている。面倒ごとが少ないものの、一抹の寂しさがあるのもまた事実であった。

 

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映画『ルドルフとイッパイアッテナ』感想と評論 日本流CG映画!!

亀爺(以下亀)

「ようやくゴジラ以外の記事を書く気になったか……長かったの」

ブログ主(以下主)

「……今週も見に行こうかなぁ、と思いつつ、夏休みもあって何かと出費も激しいからやめておいた。今月は見たい映画もすごく多いからなぁ」

 

亀「ゴジラが終わったと思ったらアニメ映画が続くからの……」

主「好きだから別にいいけどね。今回はその中でも、日本製CGアニメーションの新作を取り上げていくよ

亀「……しかし、やはり猫は人気じゃの。亀が主役の作品もあるにはあるが、猫や犬ほど多くはないじゃろう」

主「地上を歩き回れる、人間の相棒だからね。子供向け映画の題材としてもうってつけでしょう」

亀「……亀が見たいのぉ……ワシが無料で出演するぞ?」

主「……次のジブリの新作が亀の話らしいから、そこまで待ってなよ」

亀「ちなみに今回は原作未見状態での鑑賞になるぞ!」

 

  •  1 日本のCGアニメーションについて
    • 声優について
  • 以下ネタバレあり
  • 2 前半について
    • 中盤について
    • 脚本構成について
  • 3 後半について
  • 4 ここから評論
    • 最後に

 

ルドルフとイッパイアッテナ 映画ノベライズ (講談社青い鳥文庫)

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ゴジラ関連記事のまとめ

 ゴジラ関連の記事がさすがに増えすぎたので、ここでまとめます。

 それぞれに簡単な解説を加えていきますので、よろしければ読んでください。

 なお、記事更新順に並べていきます。

 

  • ゴジラシリーズを分析してみる
  • ゴジラ(1954年)の簡単な解説
  • シンゴジラの感想
  • シンゴジラの考察と批評
  • 庵野秀明について語る(ほぼエヴァ)
  • 樋口真嗣について語ろうか 
  • ゴジラとエヴァンゲリオン
  • シンゴジラと君の名は。
  • シンゴジラという事件 
  • 宮台真司のシンゴジラ評に異議を唱えてみた

 

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