物語る亀

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物語愛好者の雑文

2017年5月度のオススメ映画ランキング!

カエルくん(以下カエル)

「では今月も新作映画のランキング記事を書いていくけれど……」

 

亀爺(以下亀)

「今月はなかなか危なかったの」

 

カエル「危なかった……? 何が?」

亀「今月は新作映画をあまり見ておらんかったからの。GWもあってたくさん映画を観るつもりが、なんとなく映画館から足が遠のいて、最後に5作品を見ていなかったら寂しいランキングになっておった」

カエル「今月って更新頻度が過去最低だからね……毎日更新はどこ行った? という話で。

 見たけれど記事にしていない映画もそれなりにあって、それじゃなんのために見に行ったのか? という疑問もあるにはあるんだけど……

 

亀「もちろん楽しみためじゃよ」

カエル「……いや、それはそうなんだけれどさ。

 更新頻度が落ちても何か作業をしていました、だったらまだいいけれど……そういえば今日あの人、何しているの?」

亀「スマホゲームをやっておるぞ」

カエル「……また?」

亀「何でも『デレスタの限定復刻でなつきちとありすが来たから、これは是非とも欲しい! でも何ヶ月かやっていないゲームに課金するのも……そうだ! たまっていたコミュニティを解放して、ジュエルゲットだぜ!』らしいの。

 さらに『うわー! FEで花嫁限定ガチャきたよ!? 回したらニニアン来たよ! 限定ガチャじゃないけれど好きなキャラだから嬉しい、育てなきゃ!』らしい」

カエル「……そのまま永遠にスマホをいじってろって伝えておいて」

 

  • 対象作品
  • 第5位
  • 第4位
  • 第3位
  • 第2位
  • 第1位
    • 最後に〜総評〜

 

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映画『バイオハザード ヴェンデッタ』感想 バイオらしさに溢れたCGアニメ映画!

亀爺(以下亀)

「バイオハザードシリーズも根強い人気を誇るシリーズじゃの」

 

ブログ主(以下主)

「メディアミックスが多い作品でもあるから、これがゲーム版何作目とリングしているとか、そこいらへんのこともややこしいなぁ」

 

亀「ちなみに、主はバイオハザードシリーズは……」

主「はっきり言うけれど、ゲームはやりたくない!

亀「……そこまではっきりとアンチ発言することもなかろうに」

主「違うって! 昔バイオ2を友達が遊んでいたんだけれどさ、裏クレア編だったかな?

 そこでマンホールと警察署長のシーンがあるけれど……バイオハザードシリーズを一切知らずにそのシーンを目撃した時に『このゲームは絶対にやらない』って決めたんだよ!」

 

亀「うん? 確かバイオ2はプレイしておった気が……」

主「家にあったからちょっとやってみたこともあるけれど、バグなのか知らないけれど表レオン編が始まった直後で何発銃を撃ってもゾンビが倒れないの! 当たっているのに! で、銃弾が尽きて強制ナイフプレイ。もちろん即ゲームオーバー。

 なんだかトラウマしかないゲームでね……一応シリーズごとの登場人物とか、どのようなドラマなのかは興味があるからチェックしているけれど……バイオシリーズって物語としても面白いし」

亀「アンチではないが、チキンすぎてゲームができない、ということか……」

主「特に最新作のバイオとか絶対無理! そんな恐ろしいもの……なんで作ったのか理解に苦しむレベルだよ!」

亀「……ホラーに根本的に向いておらんの。

 では感想記事のスタートじゃ」

 

  •  1 感想
    • ホラーとしての前半
    • 後半のアクションパートについて
  • 2 課題
    • 次回作があればあの人の起用を!
    • 最後に

 

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映画『光(2017 河瀬直美監督)』感想 知られざる音声ガイドの世界を描いた心に刻まれる1作

カエルくん(以下カエル)

「さて、実はこの映画を見に行った日は5作ほど映画を見たわけだけど……」

 

ブログ主(以下主)

「さすがに5作も映画を見るのはきつかったなぁ。時間の計算をして、移動も考慮しながらだから相当疲れちゃった」

 

カエル「お金は前売り券やポイントカードを駆使したりすればなんとかなるけれど、移動などの時間はどうしようもないからねぇ」

主「とは言っても1800円×5だとしても1万円いかないわけだし、ずっとパチンコしているよりは有意義だと思えばね。実際はそんなに使わないけれど」

カエル「この日見たのは洋画『夜に生きる』

アニメ映画『バイオハザード』

韓国映画『あの日、兄貴が灯した光』

香港映画『おじいちゃんはデブゴン』

そして邦画『光』とバラエティ豊かで……その中でもこの映画が邦画代表になったわけだけど

 

主「邦画も洋画も大規模公開か小規模公開かによって変わるけれど、この日みた映画はどれも日本では大規模とは言い難い公開規模で……本国での扱いはわからないけれど、だからこそ各国の違いがよく出ていた。ジャンルもいろいろだけどね。アクションからホラーから、統一感ないラインナップだな……

 どれも結構好きなタイプの作品だから見に行ってよかったよ

 

カエル「では、今回はその中の1作『光』について語るとしようか。

 感想記事のスタートです」

主「今回も長いです」

 

  • あらすじ
  • 1 感想
    • 『目をつむって』鑑賞する
    • 研ぎ澄まされた演技と演出
  • 2 音声ガイダンスを映画にするということ
    • 世界で1つの音声ガイド
  • 3 言葉で説明するということ
    • 誰の意見を採用すべきか?
    • 違うけれど同じものを表現するということ
  • 4 人生を賭けたもの
    • 苦言を少し
    • 最後に〜提言も込めて〜

 

 

 

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映画『美しい星』感想と解説 三島由紀夫、吉田大八、リリーフランキーの不思議な世界観

ブログ主(以下主)

「今週も新作映画が公開されているわけだが……誰が映画を見張るのか……」

 

亀爺(以下亀)

「スキンヘッドの映画評論もするラッパーのような出だしじゃの。いよいよネタに困って盗作を始めたか」

 

主「ここまではただの挨拶だ! 盗作も何も、あの人が批評をする前にアップしているんだから、似ていたらむしろあっちが盗んでいるんだよ!」

亀「そんな馬鹿な話があるわけないがの。

 今回は吉田大八の新作の話をするが、意外とこのブログは吉田大八の記事が比較的多めというの。新作映画が中心で旧作の記事をアップすることは少ないのじゃが、大八作品は『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』の2作の記事を書いておる」

主「偶然みたいなところはあるけれどね。特に紙の月は話題になったから見て、面白かったから記事にしたけれど、その時点では吉田大八であるという意識は全くしていなかったし。

 後々調べてみてびっくりだよ。ああ、あれって桐島の監督なんだ、そりゃ面白いわな、って」

 

亀「メッセージのときに『監督名だけで映画館に行くレベル』という話もしたが、吉田大八もその中の1人かの?」

主「そうだね。あとはパッと思い浮かぶのが大根仁とか大友啓史とかになるのかなぁ、実写邦画だと」

亀「娯楽作品寄りの監督ばかりじゃの」

主「基本的に娯楽好きだしね。アニメだともっとたくさんいるけれど……

 というわけで、注目を集めてる吉田大八の新作の感想記事をいってみようか」

 

  • 1 ざっくりとした感想
    • 原作について
  • 2 吉田大八監督作品として
    • キャストについて
  • 3 冒頭のカット
    • 水の考え方
  • 4 それぞれの思想性
    • 金星人の変化
    • 水が示すもの
    • 最後に

 

 

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映画『BLAME!』感想 音響に拘った、映画館で見るべき作品! 

カエルくん(以下カエル)

「では今回は弐瓶勉原作の新作アニメ映画『BLAME』の感想記事と行きますか!」

 

ブログ主(以下主)

「やる気に満ち満ちているねぇ」

 

カエル「今週はいい映画……というか興味深い映画が多かったけれど、この作品もその1つで……音響監督の岩浪さんが全国の音響にこだわる映画館を回って、とんでもない音質の映画を目指していて!

主「最近は『極上音響』やら『爆音上映』やらの音響にこだわる映画館が増えているけれど、特にアニメの分野においては岩浪さんこだわりがすごいよねぇ。『劇場版ガールズアンドパンツァー』だったり『ソードアートオンライン』などはその音響の力も発揮していたからこそ高評価を得る作品になった。

 前にも語ったけれど、いい音質を持った劇場で公開される作品がアニメだったりハリウッド大作ばかりだというのが本当にもったいなくて……如何に邦画が音響、音楽に対するこだわりを持たずに製作されているか、ということの証明にもなっている

 

カエル「主題歌を演奏しているアーティストが豪華などの話は聞くけれど、音響にどれだけこだわりました、という話はほとんど聞かないもんねぇ」

主「確かにお客さんを呼ぶのは主演しているキャストがアイドル並みの人気があるとか、主題歌が人気アーティストでファンがその新曲を聴くために劇場へ、ということもあるかもしれない。

 だけど『映画館で見る意味』を考えた場合でっかいスクリーンと圧倒的な音響という利点は映画館でしか味わえないものであって、それは家庭でDVDなどで見るのとはわけが違う。

 アニメ映画が好調な理由の一端がこの『こだわり抜いた音響』にあるのは間違い無くて……そこを実写邦画も見習ってほしいね」

 

カエル「というわけで、今回は岩浪さんが調整して認定証を発行した映画館の極上の音響で鑑賞してきました!

 もちろん映画館で見た方が楽しめるし、ちょっと遠出する価値はあると思います!

 気になる方は是非劇場で! 絶対もったいないから!」

主「というわけで感想記事のスタート」

 

  • 1 他の邦画CGアニメーションと比べて
    • 完結した物語
  • 2 CG向きの作品
    • 一方で気になった箇所
    • 『映画』にするということ
    • 最後に

 

 

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映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』感想 エンツォ、君こそが鋼鉄ジーグだ!

カエルくん(以下カエル)

「ここでまさかの鋼鉄ジーグが海外で映画のモチーフになるとは……1年前に言われても『そんな馬鹿な話があるか!』っていうレベルじゃない?」

 

亀爺(以下亀)

「1年前にはすでにイタリアで完成して上映もされておるが、にわかには信じられなかったであろうな」

 

カエル「ジーグって日本だとそんなに人気がないよね?

 日本で人気のロボットアニメというと近年のものは除くとしても、やっぱり『マジンガーZ』とか『ガンダム』などになってくるわけで、あの年代のロボットアニメの中でも特別目だった作品ではないし……

 じゃあ永井豪作品としては? と言われても代表作とも言えないし……

亀「そうじゃの。永井豪作品と言えば『キューティーハニー』やら『ハレンチ学園』『デビルマン』などもある中で、ジーグが代表作と呼ばれることはない。スーパーロボット大戦の中でも何回かは出ているはずではあるが、しかし人気タイトルで目玉の作品、ということはない印象じゃの」

 

カエル「ビックリだよねぇ。日本のアニメが海外では大人気という例がたくさんあるけれどジーグほどに日本と海外(一部地域とはいえ)の評価が乖離している作品ってそんなにないかもしれない。

 海外人気も高い作品というと『アルプスの少女ハイジ』とか『ドラえもん』なども人気ではあると聞くけれど、これらは日本でも人気のある作品だしね」

亀「海外で何が流行るかは全くわからないという好例じゃろうな。

 それではそんなジーグをモチーフとした本作の感想記事を始めるとするかの」

 

  • 1 ざっくりとした感想
    • アクションについて
  • 以下作中に言及あり
  • 2 ヒーローとは何か?
    • 永井豪の戦略
    • 最後に

 

 

 

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映画『夜明け告げるルーのうた』感想&考察 誰よりも『優しい』湯浅作品がここに誕生!

 

そして今週公開作品ではヴィルヌーヴに続き、大好きな監督の新作公開第2弾のお話をするよ!

 

 

 

 

湯浅政明ワールド全開だ! 注目のアニメが来たぞぉ!!

 

 

カエルくん(以下カエル)

「いやー、これだけ好きな監督の新作が連続で公開されると嬉しいけれど大変だよね。特に今週は見たい映画が多いし……」

 

「鋼鉄ジーグなどもあるからね。あ、先に言っておくと『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』も結構面白かったよ! 一見の価値あり!

 それは後々記事にするとして……今回は湯浅政明作品のお話だよ!」

カエル「つい先月に『夜は短し歩けよ乙女』があって、その次の月にこの作品だからね。湯浅監督も相当力を入れてきているなぁ。

 しかもオリジナルは初らしいし」

主「『湯浅マジック』は定期的に見たいから、これだけコンスタントにやってくれるのは非常に嬉しいねぇ」

カエル「じゃあ、今回も長くなりそうなので前説はここまでとして、感想記事を始めるよ!

 ちなみに今回はここまでの流れで分かるとおり、湯浅政明監督ファンの意見になりますのでよろしくお願いします!

 

 

  • 感想
    • 『ピンポン』から考える湯浅作品の特徴
    • 湯浅作品の特徴
  • 脚本家、吉田玲子の存在
    • 技術的な部分について
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察 
    • 序盤について
    • OPに至る『間』
    • それぞれの人魚に対する立ち位置
    • 影の中に暮らす人魚
    • 夢破れし者への救済
    • 底抜けに優しい物語
    • 犬と人魚
  • 東日本大震災と本作
    • 歌うたいのバラッド
    • 最後に

 

 

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