物語る亀

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物語愛好者の雑文

漫画『血界戦線 Back 2 Back』4巻感想と、原作ファンのアニメ版に寄せる思い

カエルくん(以下カエル)

「今回はいよいよ最新刊が発売した血界戦線の話だよ!」

 

ブログ主(以下主)

「……おう」

 

カエル「主は血界戦線が大好きというよりも、内藤泰弘作品が大好きだもんね! 『トライガン』もそうだし、キャラクターデザインを務めた『ガングレイヴ』も大好きだし!」

主「……まあな」

カエル「……何でそんなにテンションが低いのさ? 楽しみにしていた内藤作品の最新刊でしょ? もっと喜ばなくちゃ」

主「いや、とうとうこの時が訪れたんだなぁって思ってさ」

カエル「この時?」

主「血界戦線のアニメがいかに原作ファンの神経を逆なでしたか、語る時が……

カエル「……2期を楽しみにしている人も多いわけだしさ、あくまでも個人の感想ということで、よろしくね?

 ちなみにこの記事は2巻の感想の記事に3巻の感想を付け加えて手直しした記事となっているので、2巻の感想もセットになっております」

 

 

 

  •  1 原作ファンから見たアニメの評価
    • 2期の血界戦線BEYONDについて
    • ホワイトについて
  • 2 血界戦線B2Bの感想
    • 2巻の主役はスティーブンとチェイン
    • 3巻の感想
    • 4巻の感想
    • 最後に

 

 

blog.monogatarukame.net

 

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映画『探偵はBARにいる3』感想 監督交代も関係なし!? シリーズ最新作も面白い!

亀爺(以下亀)

「この作品もシリーズものではあるが、世間一般の認知度がどの程度なのかはわかりかねる作品じゃの。

 少なくとも、街中や職場でこの作品の話をしているところを聞いたことなど1度もないわい」

 

ブログ主(以下主)

「世間の人たちって映画が好きと言ってもアクション映画や洋画ファンが多いだろうしね。

 邦画で、しかも探偵ものというのは少しハードルがあるのかも……」

 

亀「大泉洋と松田龍平の人気はもちろん高いものがあるのじゃが、ジャニーズなどのようなアイドル的な存在ではないしの。本シリーズも過去作が興行的には苦戦を強いられているという話もあるが、それもしょうがないのかもしれん」

主「大好きなシリーズなんだけれどなぁ。

 大泉洋を主演にして、その相方が松田龍平という布陣で、結構しっかりした脚本で魅せてくれているシリーズだし、何より漫画原作ではないのもポイントが高い。

 いや、漫画原作を否定しているわけではないんだけれど……映画として面白くしていくぞ! という気概などを感じられる作品だなって話でさ」

 

亀「その辺りの話もおいおいしていくとするかの。

 今回は監督も交代したようじゃが、それがどのような影響があるかも楽しみなところじゃな」

主「……ちなみに、今回から監督を務める吉田照幸ってなんの作品を手がけているの?」

亀「このブログでも扱った作品じゃと……『疾風ロンド』じゃな」

主「あ、そう……ふ〜ん……なるほどねぇ。

 ちなみに、本シリーズを鑑賞したのは割と最近ではありますが、過去作2作は鑑賞済みのため、ネタバレしない程度に比較などもしていこうと思っていますのでご了承ください

亀「では、感想記事のスタートじゃ」

 

  • あらすじ・作品紹介
  • 1 感想
    • 邦画界に重要なシリーズ?
    • 過去作と比較して
    • 役者について
  • 以下ネタバレあり
  • 2 今作の欠点
    • 本作のアクション
    • 本作が描いたもの
    • 最後に

 

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実写映画『鋼の錬金術師』感想 ハガレンの実写化は難しいのはわかるけれど……

カエルくん(以下カエル)

「え〜、では、良くも悪くも今月トップクラスの注目邦画である鋼の錬金術師の実写映画の感想と参ります。

 一部では0巻配布のおかげで初週1位はもう確定しているという話もありますが……」

 

ブログ主(以下主)

鋼の錬金術師を選ぶというのも中々無謀な選択だよねぇ。

 実写化に向いていないのは誰もがわかりきっているのにさ」

 

カエル「ハガレンは全部読んでいるの?」

主「もちろん。連載当時あれだけ話題になったし、それこそガンガンの救世主みたいな扱いだったし、ゲーム化しても面白いというので話題になっていたよ。

 割と賛否は分かれるけれどアニメも1期は全てみたし、『シャンバラを征く者』ももちろん鑑賞している。

 どちらかというと2期よりも1期の方が好きかな」

 

劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者

 

カエル「2期は原作準拠でラストまで描き、1期は連載中ということで途中からオリジナルストーリーとなって、それが賛否割れているけれど……あの状況下の中ではそれなりのオチどころを見つけたということでもあるのかな?」

 

主「あとは『シャンバラを征く者』に関しては完全オリジナルストーリーで、確かにファンが怒るのもわかるけれど、でも現実世界に舞台を移して、しかもナチスドイツとジプシーを題材にアニメ映画を作るという選択がとても面白かった。

 実写化を含めて色々言われるけれど、自分は原作をぶち壊してもいいと思っているので」

カエル「……それは中々危険な発言だね」

主「みんな大好き『カリオストロの城』のどこに原作のルパンの要素があるのよ? アニメ映画界の大傑作『うる星やつら2』は原作者の高橋留美子が怒ったわけですよ。

 宮崎駿もディズニーも原作を破壊しているけれど、むしろそっちがオリジナルかのような顔をしている。

 そこまでの気概がないと、原作を超えるってことは難しいだろうね

 

カエル「まあ、小説なり漫画なりで1番面白い物語や演出を選択しているだけで、実写化や映像化した時に映えるようにアレンジは必要だろうし……そもそも原作通りやるならば、映像化する意義ってそんなにないしねぇ

主「だから自分はハガレンも1期の方が好きなの。もちろん、ファンの気持ちもわかるけれどさ、ある程度にスクラップビルドは大切だから。

 では、今作の感想記事へと入りましょうか」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 特殊効果と役者の芝居
    • 役者について
    • 監督のまずい発言
  • 以下ネタバレあり
  • 2 序盤からの失笑
    • 中盤から後半にかけても……
  • 3 本作がやりたかったこと
    • そのテーマ性すらも……
    • 最後に

 

 

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『映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』感想 本作に込められた子供たちへの願い

カエルくん(以下カエル)

「……いよいよこの児童向けアニメ映画も鑑賞を始めたんだね。

 一応アンパンマンやプリキュアなどはあまり観ないつもりだったけれど……」

 

ブログ主(以下主)

いや、その偏見が1番良くないんだよ!

 どんな映画にも見るべきポイントって絶対あるんだからさ!」

 

カエル「……それはそうかもしれないけれど、なんていうのかな……世間体とか、体面の問題があるじゃない?」

主「そんなの気にしていたら1人で映画館になんて行けなくなるじゃないか!

カエル「お、時事ネタだ。

 それはそうとして、あのチケットも切っていたもぎりのお兄さんも、ちょっと戸惑っていたじゃない。

『え? ゾロリ……独りで?』みたいな感じだったよ、あれ絶対」

主「しかも劇場内はガラッガラだったしな」

 

カエル「Tweetでも書いたけれど、平日の昼間ということもあって子供も誰もいない中で鑑賞していて……ちょっとシュールな状況だったよね。

 最初は1人大人の女性が見ていたけれど、劇場が明るくなって気がついたらいなくなっていたんだよね。多分、見る映画を間違えたんだと思うけれど……」

主「あれだけ広い映画館を独占できるなんてあまりないよ。レイトショーでも平日昼間の上映でも、他の映画ならそこそこ埋まっていることも多いからさ。

 いやいや、貴重な体験をしたよ

カエル「……まあ、確かに子供向けアニメを1人で劇場で鑑賞したことがある人は、映画好きでもほとんどいないかもね。

 では、そんなかいけつゾロリの感想に入りましょう!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 人気キャラクターの条件
    • 大人向けキャラクターに例えると?
  • 以下ネタバレあり
  • 2 本作の元になった作品
    • ゾロリーヌへの思い
  • 3 残酷な物語
    • 全ての子供達へのメッセージ
    • 最後に

 

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2017年11月公開、新作映画ランキング! 今月はかなり満足度の高い1ヶ月でした!

カエルくん(以下カエル)

「では、2017年度11月度の映画ランキングの発表です!」

 

亀爺(以下亀)

「いよいよ今年もあと1ヶ月……そろそろ年間ランキングの発表の時期も近づいてきたの」

 

カエル「ちなみに昨年は110本くらいから選んでいましたが、今年はその倍くらいは鑑賞しているので、ベスト10どころか50くらいになるかもしれません」

亀「基本的にはその時の気分で選ぶから、プラマイ10位くらいは変動することになるじゃろうがの」

カエル「いやぁ……それにしてもたくさん見たね。

 少し前までここまで映画を観るとは思ってもいなかったよ」

亀「数を見ればいいというわけではないがの。

 今年これだけ公開されたものの、10年後にも多くの人に鑑賞されたり、話題になる作品は……どうじゃろうか、2割もあれば大したものかもしれんの」

 

カエル「それだけ入れ替わりや新陳代謝が激しい業界ということだもんね……

 特に今月は閑散期の11月なので、色々といい作品があっても話題にならないことも多くて……

亀「残念じゃがエンタメの宿命とも言えるのかもしれんの。

 では、11月度の映画ランキングを発表していくぞ。

 今月は話題作以外にも面白い作品が多かったから、選ぶのに苦労をしたということは最初に言っておきたいの

カエル「ではランキング記事のスタートです!!」

 

 

  • 対象作品
  • 第5位
  • 第4位
  • 第3位
  • 第2位
  • 第1位
    • 総評として
    • 最後に〜12月の映画について〜

 

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映画『シンクロナイズドモンスター』と『星空(2017年日本公開、台中映画)』感想 

カエルくん(以下カエル)

「今回も2作合同の作品感想となりますが、今回のコンセプトは?」

 

亀爺(以下亀)

「なになに……

『人生は戦いだ! 女の変身特集!』らしいの」

 

カエル「……え? どういうこと?」

亀「どちらも少し変身したり、特徴的な演出がある作品ということじゃの」

カエル「……無理矢理すぎない?」

亀「ちなみに他の候補としては『覆面系ノイズ』と『永遠のジャンゴ』で『音楽で現実と戦え! 特集』なども考えておったようじゃの」

カエル「……ちょっとまって、若者向けの恋愛スイーツ映画の覆面系ノイズと、ナチスドイツに迫害された音楽家たち(ジプシー)のジャンゴを扱った映画を一緒に語るって無理がありすぎるでしょ!?」

 

亀「だからやめたんじゃろう。

 とりあえず公開からは少し過ぎてしまったが、今回は『シンクロナイズドモンスター』『星空』の2作について語っていくとするかの」

カエル「……まあ、メチャクチャではあるけれど音楽特集に比べたらまだあり得る組み合わせなのかなぁ?」

 

  • シンクロナイズドモンスター
    • 作品紹介・あらすじ
    • 感想
    • 一方で難点も……
    • 本作が描いたテーマ
  • 星空
    • 作品紹介・あらすじ
    • 感想
    • 演出の味
    • 最後に

 

 

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映画『gifted ギフテッド』感想 本当の教育ってなんだろう? 子供ために親が出来ることって?

亀爺(以下亀)

「今回は才能溢れる子供の教育方針について描いた作品を扱うわけじゃな」

 

ブログ主(以下主)

「『(500)日のサマー』の監督らしいから、それなりの作品には仕上げてくるんだろうな」

 

亀「数学の才能に溢れるというのは素晴らしいことじゃな。わしなんて、2桁の掛け算すらも電卓に頼ってしまうわい」

主「これだけデジタル機器に溢れると、頭で計算する機会ってほとんどないからね。すぐにスマホを取り出してパパっと計算しちゃうよ」

亀「特に図形なんて全く意味がわからん。

 どこにどう補助線を引けば、角度が求められるのかもわからんし、そうする意義もまるでわからん。そこそこ長い人生の中で、図形の知識が役立ったことなんて1度もないわい」

 

主「ある種の専門知識だし、図面を引いたり絵を描く人以外はそこまで意識することはないんじゃないかなぁ。空間把握能力がものを言いそうだから、多分絵が上手い人は図形の問題もスラスラ解けるんじゃないの?」

亀「自分が絵が全く描けないことを図形の問題にしているの」

主「うるさい!

 まあ、数学に関しては並以下の人間ですから、今回も問題に関してはちんぷんかんでしょうが、そこはあまり深く考えずに観ていきましょうか

亀「では、感想記事の始まりじゃ」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 名子役マッケンナ・グレイス
  • 以下ネタバレあり
  • 2 テーマは教育
    • 作中で描かれた様々な要素
  • 3 二つの世界
    • 裁判のシーンの意味
    • 本当に大切なもの
    • 最後に

 

 

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