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物語る亀

ネタバレありの物語批評

キンコン西野の『えんとつ町のプペル』無料公開騒動について思うこと

雑考 物語論

カエルくん(以下カエル)

「今日が直木賞の発表日だね

(恩田陸の『蜂蜜と遠雷』が受賞しました! おめでとうございます!)

 

ブログ主(以下主)

「……そうだな」

 

カエル「なのに、その当日の記事がこれでいいの? まだ5作中1作しかレビューしていないよ!」

主「やることが結構多いんだよねぇ……まだテレビアニメの1話を見てオススメ度をつけるってやつもできていないし……」

カエル「忙しい中で順序をつけて、しっかりとやるのが立派な社会人でありブロガーなんじゃないの!? そんなんでいいの!?」

主「……なんでお前に怒られているのかよくわからんけれど、まあいいじゃん。

 で、今回はそんな予定があるにも関わらず、この話題を取り上げるけれど……」

 

カエル「一部ですごく色々言われているよね。擁護する人もいれば、非難する人もいてさ」

主「この問題ってアマチュアを含めてクリエイターにとって、すごく大事な意味もあると思うから、今回はこの件について語っていきます。

 それじゃあ、記事スタート!」

 

 

  •  1 ことの始まりから
    • 問題になっている理由
  • 2 この発表は吉と出るか?
    • 絵本を売るための手段
  • 3 この宣伝方法は意味があるのか?
    • 日本における本の扱い
  • 4 この商法の未来
    • 近江商人の教え
    • 最後に

 

 

 

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映画『ワイルド わたしの中の獣』感想 狼が示す意味、そしてこの映画が炙り出した『愛』の本質について

映画 洋画

カエルくん(以下カエル)

「さて、小規模公開映画を語る週もこの作品でラストだね」

 

亀爺(以下亀)

「他にも見たい映画はあるが、小規模じゃから見に行くだけでも大変じゃの」

 

カエル「それが小規模公開映画の欠点だよねぇ。まあ、わざわざ言うまでもなく、誰もがわかりきっていることだけどさ」

亀「いい映画も多いだけにもったいないの。

 まだ見ていない現在公開中の映画だと『アン・イン・ザ・スカイ』は評判もすごくいいしの」

カエル「他にも『幸福なひとりぼっち』はアカデミー賞海外映画賞にもノミネートされているしね。名作が必ずしも売れるわけではない、というのは今更語ることもないけれど、そういう作品が陽の目も見ないで消えていくのも残念だよね……」

 

亀「本来ならば映画を多く扱うブログとしてそういう作品も紹介したいところじゃが……」

カエル「今回はその中でも先月から観たいと思っていた作品だね。この作品も新宿だと

 

夜にしかやっていないから、中々見に行きづらいんだよなぁ」

亀「しかももう少しで公開も終了するからの。

 さて、それでは感想といくかの」

 

  • 1 オススメできるか?
    • 『愛』の形
  • 2 異文化との交わるということ
    • 愛の中に宿る『汚れ』
    • 最後に

 

 

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映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クローム エディション(白黒バージョン)』感想 

映画 洋画

カエルくん(以下カエル)

「あれ? 確か以前の記事で『この映画は良さがあまり理解できないんだよなぁ』って言ってなかったっけ?」

 

ブログ主(以下主)

「誤解を招くようなことを言うな! 

『面白いとは思うけれど、みんなが大絶賛するほどなのかな?』の間違いだ!」

 

カエル「……似たようなものじゃないの?」

主「たださぁ、それって乗り遅れてDVDでみた結果なんだよね。この前、映画が好きな人と話していたら『MAD MAXを家で見たら、面白さなんて100分の1だよ』って言われたさ。

 確かにその通りじゃない。あれだけの映像の迫力と、音響の力強さがあるんだから……それだったら、家で見るような映画じゃない」

 

カエル「シンゴジラとかもそうだもんね。家で DVDで鑑賞して『こんなものか?』って言われたら、そりゃ思うところもあるよね」

主「普通は乗り遅れた時点で試合終了、あとは次の機会を待ってね! なんだけど、さすがMAD MAX、その次の機会がこんなに早くに訪れようとは! しかも映画館もそれに応えるように、1番いい音響を用意しているし」

カエル「立川のシネマシティも爆音上映で有名だったからね」

 

主「今回は川崎のチネチッタにいってみたけれど、もう『馬鹿じゃないの!?』って気分だよ。

 CMや予告の時点で音響の大きさが半端ないの! ラ・ラ・ランドの予告が流れていたけれど、その時点で音がトンデモなく大きい!

 しかも体がビリビリ震えるのね。エンジンに巻き込まれた! なんて話があるけれど、本当にそんな感じだった」

カエル「はぁ……やっぱりどこも力を入れているね。愛されている作品だもんね。

 それじゃ、感想記事に入るよ」

 

  • 1 映画の感想
    •  B&Cエディションになって
  • 2 ハマる人とハマらない人の差
    • 個人的な思い
    • 最後に
 

 

 

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映画『牝猫たち』感想 思ったよりも……な落ち着いた良質な作品 

映画 邦画

亀爺(以下亀)

「いよいよ主も日活ポルノ映画に手を出したか」

 

ブログ主(以下主)

「……あんまり滅多なことを言うと、なんかまずいことになるかもしれないから、いつも以上に言葉に気をつけないとな」

 

亀「何、少し過激な性描写があるだけで、普通の映画じゃ。そこまで大きな問題もないじゃろう」

主「それならいいんだが……

 意外と女性客も多いんだな。カップルで来ていたりして、何となくおじさんばっかりだと思っていたけれど、そうでもないってことがよくわかったよ」

亀「それこそ、単なるセクシーな表現がハードなだけの映画じゃからな。

 基本は映画、と考えれば、欲情を煽るために制作されるセクシービデオとは訳が違う。ましてや、近年は一般向け映画でも相当ハードな作品が作られておるからの。その意識で行くと、若干面喰らうこともあるかもしれん」

 

主「考えてみれば最近見た『ネオン・デーモン』も、それから昨年でいうと『ヒメアノ〜ル』もR15指定ではあるものの、結構な性描写も多いんだよね。むしろ、演出が際立っているからこっちの方が危ないというか」

亀「その意味では濡れ場さえあればなんでも撮っていい、と言われる日活ポルノらしい作品かもしれんの。

 それでは、そこも含めて感想を書いていくとしよう」

 

  • 1 ネタバレなしの感想
    • 色気と艶
  • 以下少しネタバレあり
  • 2 映画としての感想
    • 物語の帰結
    • 最後に

 

 

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映画『人魚姫』感想と考察 人魚の意味やこの映画のテーマって? 

映画 アジア映画

カエルくん(以下カエル)

「今回は人魚姫のお話だね。海ということで亀も出てくるし、ここが亀爺じゃないんだ」

 

ブログ主(以下主)

「亀爺にはもっと大事な作品が控えているから」

 

カエル「でも、この映画って公開初週じゃないよね? 気が変わったの?」

主「……今週って大作にいい映画がないんだよね。いや『マッドマックス』はあるけれど、あれも実質再上映だし……

 だから今週はあまり行けていない単館系や小規模公開映画を中心に回ってみようかなって思い立った。

 あとは来週宇多丸がこの映画を批評するから、先にやっておきたいなぁ、って思って」

 

カエル「今年は宇多丸が批評する映画を全て観るっていうのが目標だもんね」

主「なので疾走スプリンターも近々見に行こうと思います。いつかはわからないけれど!」

カエル「……曖昧だね」

主「この日は4作品劇場で見に行ってさ。『聲の形』の4回目『牝犬たち』『人魚姫』『WILD〜私の中の獣〜』の4作だけど、聲の形を除く3作が意外と浅いながらも共通項目もあったので面白かったよ」

カエル「……その3作品を全部見たっていう人を探すのは結構大変そうだけどね。

 じゃあ、ここで記事を開始するよ」

 

 

  • 1 コメディであり、アニメ的な作品
    • アニメ的な演出
  • 以下ネタバレあり
  • 2 人魚の意味
    • 人魚の意味が指し示すもの
  • 3 この映画のテーマとメッセージ
    • メッセージとテーマの矛盾
    • 意図はわかるけれど……
    • 最後に

 

 

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題「夜は短し恋せよ男」(コメディ作品)

オリジナル小説

 お題「風、ドーナツ、メタボ」

 

 


「お前が……キューピット?」
 私がそう尋ねると、目の前で正座をしているメタボ体型の小さなおっさんは「ヘィ」と昭和の爆笑王のように頭に手を当てて小さく下げた。

 

 ことの始まりを説明しよう。
 まず、いつも通りの時間に朝に起床すると、窓の外が明るい気がしていたので思わず寝坊したかと時計を確認すると、むしろいつもよりも早いくらいだった。ではこの冬の、部屋の中にいても息が白く曇る寒い時期に、部屋を暖かくしてくれる唯一の熱源である太陽もまだまだ登っていないはずなのにもかかわらず、この昼間のような明るさは何だろうと思い、窓を開けてみる。
 私は少し期待していた。
 きっと、UFOか何かがそこにいて、未知との遭遇が待っているのではないかと。
 そう、頭が大きくて身長は小さな生物が外から私を覗き込み『ハロー?』と言ってくれることを。できればここで出てくる生物はなるべくグロテスクな方がいい。あまりにも美しい美女のような形だと、油断したところで首の後ろから大きな口がガバッと開き、一飲みされること間違い無い。

 

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映画『ネオンデーモン』感想と考察 演出が語りかけてくる情報量が非常に多い! ネタバレあり

映画 洋画

カエルくん(以下カエル)

「さて、今回はモデル業界の闇と、女性の持つ美への羨望を描いた映画ネオン・デーモンの記事だけど……」

 

ブログ主(以下主)

「はい、今回は長いから前置きはなし、サクサクと行くよ」

 

カエル「え? そんなに語ることが多いの?」

主「超多い! いつも映画を見るときはノートを取るけれど、1ページも埋まらない作品が多い中で、2ページ埋まったから。ページ数が多ければ多いほど、書くことも増えていく。

 まあ、シンゴジラの場合は5ページ、聲の形は3ページとかだったから、それに比べると少ないけれど、今回は語ることが多い

カエル「へぇ……むしろ語りすぎてまとまりがない記事になりそうだねぇ……」

 

主「なんというか、作り手と受け手の相性が抜群に良くてキッチリとハマった印象だな。この映画の演出とか、テーマ性がガッチリと組み合わさって、見ている最中は『スゲェ!!』って思わず小声で口から出たほど。

 その理由なども解説します。

 あとは、最初に語っておくけれど本作はネタバレがない方が楽しめるので、未見の方はネタバレありは絶対に見ないことをオススメします!!」

 

カエル「早くもテンションが上がっている……

 じゃあ、感想記事スタートで」

 

  • 1 ネタバレなしの感想
    • 連想した他作品
    • 語らない脚本、雄弁な演出
  • 以下ネタバレあり!
  • 2 語られる演出
    • 階段とやまねこ
  • 3 美のテーマ
    • 持つ者と持たざる者
  • 4 ガラスとダイヤ
    • 記号の意味
  • 5 美と死
    • 美と傷
  • 6 演出の伏線の回収
    • そしてラストへ……
    • 最後に

 

 

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