カエルくん(以下カエル)
「主〜!! 大変だヨォ!!」
ブログ主(以下主)
「なんだよ、騒々しいなぁ……」
カエル「『そんな未来はウソである』が完結したヨォ!!」
主「何!? あの『みなみけ』で大ヒットを飛ばし『今日の5の2』もアニメ化をした、桜場コハルの日常系漫画がアニメ化もせずに完結だトォ!?」
カエル「そうだよ! たくさんの女の子に囲まれるんだけど、本命のミツキにはそれが伝わらなくて、ヤキモキするナオトを助けるうちにアカネともいい感じになっていくあの『そんな未来はウソである』がヨォ!!」
主「アニメ化したら『ミツキ派? アカネ派?』『俺江口さん派』なんて会話が必至だった、あのキャラクターにも個性があって面白かった『そんな未来はウソである』が完結したのかぁ!!」
カエル「……ねぇ、この三文芝居、いつまで続けるの?」
主「説明台詞の多さによっていかにわかりやすく伝わるかの実験だったが、ただのウザい三文芝居になってしまったかもな。邦画の説明台詞が如何に作品のクオリティを下げているか、よくわかるよな」
カエル「いや、そんなことじゃないよ! これからレビューと全体を通しての感想を書いていくんでしょ!?」
主「はいはい……じゃあレビューと感想を開始するよ」
カエル「……唐突にやれやれ系主人公みたいになるんだね」
登場人物紹介
大橋ミツキ
今作の主人公である、ナオトが思いを寄せる相手。
未来を予知する能力があるが、引っ込み思案な性格のため、それをうまく伝えることができずにいた。しかし、アカネとの出会いによってそんな自分を変えようと決心する。アカネは一番の親友であり、ナオトとアカネがくっつくべきだと考えている。
天然気味でトラブルに巻き込まれる型の少女。
個人的にCVは小倉唯あたりで脳内再生されていた。
佐藤アカネ
ミツキと同じく、今作のダブルヒロインのひとり。
ウソを100%見破る能力があり、その影響もあって本来は孤高な性格であり、ひとりでいることを好む。しかしヒョンなことからミツキに懐かれてしまい、静かな環境を取り戻すべくミツキとナオトをくっ付けようと画策するが、やればやるほどに友達が増えていくというジレンマに陥っている。
でも友人たちがウソをあまり言わない素直な子たちなので、結構うまくやっている様子。料理上手で家事スキルが高く、家庭的な一面も持つ。ナオトといい感じの仲になっていき、ミツキはアカネとナオトをくっつけようと画策している。
個人的に脳内CVは日笠陽子。
高山ナオト
今作の数少ない男子生徒であり、色々な女の子にモテモテのリア充ボーイ。だけどミツキに一途なところがあり、結構純情な高校生。(高校生って野獣のように見境がないか、絶食なまでの草食系かに二分されるような気がする)
なのでラッキースケベやなかなかおいしい場面もたくさんあるにも関わらず、それに困惑している様が可愛らしい。
家事が得意で父親と二人暮しのため、ほとんどの家事はナオトが担当している。
脳内CVは……特にない。お父さんは速水奨のイメージ。
江口さん
俗に言う親友ポジションであり、特殊能力はないはずだが、異常とも思える旺盛な食欲をほこる。もはやこれが一つの能力か?
ナオトとの恋愛云々がない女子。性格は割と適当なところがあるが、やっぱりいい子。
脳内CVは堀江由衣かな。
白石マドカ
ナオトに思いを寄せる女の子。基本恋愛脳。
活発で積極的な性格なのだが、ナオトには一切効果がない。トラブルメーカーなところもあるが、基本はいい子。だけど結構空回りしている。みなみけでいうところの夏奈ポジション。
脳内CVは戸松遥。つまり元気っ子。
感想などなど
カエル「桜場コハルお得意の、日常系ショートギャグストーリーだったね」
主「みなみけとかでも言えることだけど、それこそいつでも始められるし、いつでも話を終えることができるタイプだよな。サザエさん時空にして、何回も同じ時期を繰り返せば同じ時期の話もたくさん使えるし」
カエル「結構急な連載終了に思えたけれど、そう考えるといつ連載終了しても大丈夫な構造なんだね」
主「別に大きな枠組みがあるわけじゃないからね。倒さなければいけない敵もいないしさ、恋愛の結果だって結局誰とくっつくのか、曖昧にして終わらせてもいいし。そういう作品だしね」
カエル「主からするとどんな印象がある?」
主「最初は『お、これは伸びるか!?』と思っていたよ。みなみけとそこまで大きく面白さも変わらないと思ったし。でも6巻を読むと少し違和感があったかな。
この手の作品における登場人物を増やすという行為って、結構博打要素が強いよね。特に可愛い女の子に人気があるのに、男の子を、しかも簡単にナンパするような男を入れると反感を持つ男性は多いかもしれない」
カエル「みなみけだど保坂人気もすごく高いから動かしやすいだろうけれど、アニメ2期の冬木とか、本当に悲惨な言われようだもんね」
主「これだけ男が少ないとギャグとしてもやりたいことができなかったり、テコ入れとして欲しかったとこもあるのかもしれないけれど、それがうまくいかなかったのかな?
これも難しいよね、こち亀みたいに1話完結でキャラクター数がめちゃくちゃ多いと、人気が出たキャラだけ再登場させればいいけれど、学校という限られた舞台の作品だとそういうわけにもいかないし」
ラストについて
カエル「う〜ん……さっきは恋愛を完結させなくてもいいって言ったけれどさ、さすがにこれはどうなの? って気がしちゃうよねぇ」
主「まあ、いいっちゃいいよ。そこが主題であったわけでもないし、誰とくっつくかというのはあくまでも舞台装置というか、話を動かす種でしかなかったしね」
カエル「だけどさ、この玉虫色のラストってどうなのよ?」
主「別に恋愛漫画でもないし、『好きかもなぁ』って曖昧な印象でしかなかったラブコメでしょ? これはこれでいいんじゃない?」
カエル「……とりあえず賛否は出そうだねぇ」
主「江口さんだけずっと蚊帳の外だったのは少し面白いかな」
最後に
カエル「というわけで『そんな未来はウソである』の感想だったわけだけど……」
主「全体的にすらっと楽しめるギャグ漫画だったし、桜場コハルの魅力もあって良い漫画だったんじゃない? あと2,3巻続けていればアニメ化の芽もあったんじゃないかと思うけれど、そこはもう見切ったのかね?」
カエル「別マガもこれからどうするのかね? 大正義『進撃の巨人』はあるにしろ、あとは『アルスラーン戦記』と『ふらいんぐうぃっち』ぐらいしか有名どことはないような気もするけれど……」
主「なんで見切ったのかね? 外部にはわからない事情でもあったのかな? アニメ化したら化けそうだけど」
カエル「もうアニメ化はないって判断したのかな?」
主「そこいら辺は別マガを読んだいないとわからないね。
だけどさ、ラスト付近はあれだったにしろ、そこまではずっと面白かったから勿体無いなぁって思いはやっぱりあるよ。同じようなギャグの積み重ねになるから、盛り上がりはないにしろ安定感は抜群だったよね。そこがマンネリと受け取られたのかな?」
カエル「真相は闇の中だけど、オススメなので、読んだことがない人は是非買っていってね!!」
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