カエル君(以下カエル)
「……終わったねぇ」
ブログ主(以下主)
「……終わったなぁ」
主「普段はこういう日常系作品ってブログに感想記事を載せないんよ。今期でいうと『坂本ですが?』『田中くんはいつもけだるげ』も大好きで毎週見てたけれど、記事にはしなかったしね。でもふらいんぐうぃっちはどうしても感想記事を書きたくなってきちゃった」
カエル「4話以来だから結構間も空いているね」
1 原作と比較して
カエル「原作の漫画もいい作品だよね」
主「そうね。まだ1巻しか発売されていない時に買ってみたけれど、これが相当面白くてさ、続きを心待ちにしていたね。3巻発売と同時のタイミングだったと思うけれど、アニメ化と聞いた時は相当喜んだのと同時に、不安にもなったもんだね」
カエル「不安に? なんで?」
主「この作品の魅力っては何かって考えたら、やっぱり1番に上がるのは独特の空気感だからね。それは漫画だから出るものであって、アニメ化となると背景などの書き込みの量も違ければストーリーもそのままとはいかないだろうし、声や音楽がつくことによるミスマッチもありうる。
特に心配なのはオリジナルの話のクオリティで、ふらいんぐうぃっちは同じコマを何回も連続させることによって独特の間を生み出していたけれど、アニメになるとその分薄くなってしまいがちな1話ごとの薄さをカバーに加えて原作の話の少なさもどうにかしないといけないから、そこも難しいと思った」
カエル「じゃあ、原作ファンからしたらどうだった?」
主「完璧だね。
キャストも主要人物は新人や若手中心だったけれど演技に違和感なかったし、特に茜は真面目な時、ふざけている時、酔っている時と色々な面を持ったキャラクターだったけれど、本当にうまくてびっくりした。音楽も良かった。
1番心配だったオリジナルの脚本だったけれど、全く問題なかったね。うまく話を膨らませていたし、それが原作部分と全く違和感なくマッチしていて、このシーンは原作にあったんじゃないかな? と錯覚してしまうような部分も多かった。
背景の美しさも素晴らしかったし、連続テレビアニメーションとして考えたら、相当レベルの高い作品だったんじゃない?」
2 キャラクターの魅力
カエル「ふらいんぐうぃっちは特にかわいらしさをアピールしたキャラクターが多くて、特に千夏の人気がすごく高くてちょっと動くだけで目立つし、twitterとかでも反応がすごかったね」
主「そうだね。ウィキ情報では作者の石塚千尋は男性らしいけど、女性キャラクターの描き方が過激にならないように抑えられているなと感じる箇所がいくつもある。それにアニメスタッフは赤尾でこをはじめ、脚本が女性で統一されていたりと主要スタッフに女性をたくさん起用している。
女性キャラクターというと『お色気』とか『ハプニング』などのセクシーというかはしたないというか、そういう手法で魅力やかわいらしさをアピールすることも多いけれど、この作品はそう言った直接的なサービスカットは全くなかった。
そのかわり、フェチズムを感じさせる描写はすごく多かったけど」
カエル「肌は見せていないのにセクシーだと思わせるシーンはたくさんあったね」
主「毎回どこかしらで足を強調したカットがあったし、リンゴ回のヘソチラとから動きでアピールするシーンが本当に多かった。
よく引き合いに出されるのが『ARIA』だけど、ARIAも天野こずえの趣味趣向もあるのだろうけれど肌を露出させないよね。『あまんちゅ!』も絶対ロングスカートだし、どちらも海の話だから水着回とかサービスカットって簡単に入れられるけれど、それもあんまりない(皆無というほどでもないけれど)
でもこうした明らさまなサービスカットに頼らないことで、また別の奥ゆかしい魅力だったり、性格だったりという面が視聴者に届きやすくなるんだろうね」
カエル「でもそれって若々しさという意味では……」
主「……まあなぁ。高校生って設定だけど、真琴は普段落ち着いていることもあって大学生くらいのように見えたし、最終話は完全に就活中だったもんな。圭も女子力高めの適当系男子だから、高校生らしくはないわなぁ。それに茜や犬養などのお酒呑みヒロインもいるし、だからこそ余計に子供らしい千夏の人気が上がったのかもしれないなぁ」
カエル「服装も頻繁に変わっていたし、回によっては千夏ちゃんの髪型まで変わっていたりして、すごく凝っているよね。そこもキャラクターの魅力をいろんな角度から引き出しているよね」
3 総評
カエル「今期はスタートから面白そうな作品が多くて、結構期待値が高かった中で星5つの評価をしたのは、正確には今期と言いづらいガンダムUCを除けばふらいんぐうぃっちだけだったけれど、終わってみた感想は?」
主「やっぱり1話の満足度のまま最終話まで駆け抜けてくれたね。こういう風に一気に駆け抜けるってことは簡単にできることでもないんだけど、しっかりと制作サイドが作品カラーや強み、構成などを把握して計画通り作れたって印象があるなぁ。
まだ終わっていない作品もあるから変動する可能性は0ではないけれど、まあ今期No,1はふらいんぐうぃっちで決まり。
唯一文句があるのは放送時間くらいで、もっと遅い時間(朝とか)に放送して、多くの人に見てもらいたい作品だよね」
カエル「いや、もっと大事な文句があるよ」
主「お! なんだい?」
カエル「もっともっと放送してほしい!」
主「ハハ、それは無茶だけど、制作サイドからしたら1番嬉しい文句かもしれないね。そう思わせるほどの作品だったよ」
最後に
カエル「やっぱり2期は厳しいかなぁ?」
主「2期が厳しいというよりは、原作ストックがないからね。ただ、原作はこの先、はまべぇという人気が出そうなキャラクターも出てくるし、十分ありうるとは思う。ただ、数年はかかるかもしれないね。同じように大人気作品になった『月刊少女野崎くん』も2期を待望する声は多いけれど、まだまだ時間はかかりそうだし」
カエル「日テレ作品は平均点が高くて、あんまりおかしな作品はない印象があるよね。ちはやふるとか、俺物語とか実績もあるし」
主「これから先、日テレで放送される作品だったらというハードルが一個追加しちゃいそうだなぁ。」