カエルくん(以下カエル)
「いよいよアベンジャーズシリーズの新作公開に備えて、今勉強している最中です!」
主
「……やっぱり過去作を見ておかないとさ、色々と理解できないところが多いかと思って」
カエル「ここまで予習するのは過去にないんじゃないかな?
人気のあるシリーズだから、予習するだけでも一苦労だよね」
主「今回はまずフェイズ1の作品たちを鑑賞したので、その感想と大雑把な考察を書いた記事になります。
まあ、ファンは今更読む必要はかもなぁ……」
カエル「では、記事のスタートです!」
- 1 全体の感想として
- 2 『アイアンマン』〜『アベンジャーズ』まで
- アイアンマン
- インティクブル・ハルク
- アイアンマン2
- マイティー・ソー
- キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
- アベンジャーズ
1 全体の感想として
カエル「では、まずは今回一気見した上での全体の感想を始めましょうか。」
主「ああ、なるほどなぁ……と納得することが多かったかな。
なぜマーベル作品がこれほどまでに人気なのか、そしてどのようなことを考えながら製作されているのか、なんとなくわかった。確かにこれはずっと追いかけている人には、新作公開はたまらないよね」
カエル「あれだけの人気シリーズになるだけの理由はちゃんとあるんだね」
主「まあ、誰もが言うだろうけれど、欠点としては長すぎるというのはあるよね。
これから入門しようと思ったら何十作も予習するのが必要というのは、やりすぎだよね。スターウォーズやワイスピも似たようなところもあるけれど、少なくとも10は超えないでしょ」
カエル「それだけ人気のあるシリーズとも言えるし、『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』みたいなキャラクター映画と考えれば、まあ何十作も作られるのは理解できるのかなぁ」
主「でもマーベル作品は1作1作が独立しているようで、あまりしていないじゃない?
日本のキャラクター映画は前作を観なくても大丈夫なようにできているからね……そこが課題になってくるのは間違いない。
実際、自分は今回マーベルのお祭り映画のために一気見したけれど、よほどの映画ファンやマーベルファンじゃないと辛いものがあるんじゃないかな?
根強いファンは一定数いるけれど、年に1度しか映画を観ない人からしたら、この数だけで怯むよね。
それがイマイチ日本でマーベル人気が爆発しない理由の1つだと思うよ」
正義の描き方について
カエル「そして、注目したのは正義の描き方という話だけれど……」
主「やはりヒーロー映画ってその名の通り『正義』について語った映画じゃない?
では、アメリカにおける正義とはなんだったのか? ということがこの手の映画によく出ている。
そこの注目してみると面白い……というか、自分はそこにしか注目していないところがあるからなぁ……」
カエル「それで、全体としてはどのようなことを言えるの?」
主「アメリカってさ、やはり英雄については単純な国なんだよ。
というか、歴史的にそこまで複雑な英雄像を抱くことができる国ではない。なぜならば、戦争に負けたことがないから」
カエル「……あれ? ベトナム戦争は?」
主「ベトナム戦争でもアメリカの本土が攻撃されたわけではないじゃない? 攻撃しに行って、帰ってきただけであって……それこそ、911が初の大規模なアメリカ本土の攻撃されたテロ事件なわけじゃない?」
戦争の勝敗による葛藤
カエル「まあ、そうかもしれないけれど……それがどのようなことにつながるの?」
主「簡単に言えばさ、武力を振るうことに対して何の葛藤もないんだよ。
強い力を持つもの、それを振るうもの、人々を救う者、それがヒーローだという話になる。
日本やドイツはそうはならない。なぜならば武力を持ち、正義だと信じた行為が暴走して歴史に大きな傷をつけている。
だから日本のヒーロー映画やロボットアニメって、ほとんどは自分の強大な力について悩んだり敵を倒すことが正しいのか、敵が何をしたいのか? ということを悩む描写がある。
それが物語の葛藤となり、深さを生む」
カエル「アメリカにはアメリカなりのヒーロー映画に対するアプローチもあるんだろうけれどね」
主「戦争に勝った経験しかない。戦争に負けた経験がある……それだけでこんなに英雄の描き方が違うものか、と愕然とするのもこのシリーズの面白さだな」
2 『アイアンマン』〜『アベンジャーズ』まで
アイアンマン
カエル「では、ここから個別の感想を軽く書いていこうというということで、まずは今のマーベルを代表するアイアンマンについて考えていこうか」
主「1番マーベル映画で人気があって、好きな人も多いのがアイアンマン(スターク)だと思うけれど、それは自分もすごく納得する。
あれほど人間味に溢れたキャラクターはそうそういないよ。
自分も1番好きなヒーローはやっぱりアイアンマンになる」
カエル「マーベルが大成功した理由の1つに、間違いなくアイアンマンが1番最初で、トニー・スタークにロバート・ダウニー・Jrを起用したことはあるよね。
あの成金親父の派手な様子とかさ、憎めない存在だし……バットマンってちょっと暗い印象があるけれど、アイアンマンはすごく陽気なところも人気の理由かも……」
主「あと日本語吹き替え版が藤原啓治というのもすごく大きい!
ダメな親父のようでもあり、かっこ良くもありという2つの面を声で演じ分ける名声優を起用したことも、指摘しておかないといけない。自分も基本吹き替え版で見たけれど、やはり声優の力はとても大きい」
カエル「で、その作品の特徴というと何があるの?」
主「アメリカの正義そのものの象徴だよね。
そしてアメリカ社会の……自分は『歪み』と呼称するけれど、そんなもののを見事に体現した存在である」
アイアンマンの描くアメリカの歪み
カエル「……歪み?」
主「例えば、トニー・スタークは武器商人であり、それで大儲けしている企業の社長なわけだ。
これはまさしくアメリカそのものである。
アメリカが軍需産業がとても盛んな国なのは間違いないわけだしね」
カエル「世界の軍需産業の売り上げランキングを見ても、アメリカの占める割合が高くて……もちろん、世界2位の売り上げを誇るボーイングなどは民間向けの航空機も製造しているし、単価が高いから売り上げが高くなるというのもあるだろうけれど、とても大きな産業なんだよね」
主「銃規制がこれだけ叫ばれながらも、それができない理由の1つが軍需産業がとても大きな力を持っているということもある。まあ、どの国にもある構造的な歪みであり……日本で言えば違法でありながらも、その存在が黙認されているパチンコやソープみたいなものだろう。
全世界の戦争で自国の製造した武器が使われながらも、自分たちは人道主義を説くという歪み……いやー、面白い!」
カエル「面白いって……でも世界の警察と言いながらも、多くの戦争に介入しているのは間違いない事実なわけで、アメリカをはじめとした大国の都合で起きている代理戦争もたくさん存在しているよね」
主「アイアンマンを見ると、ちょっと前にあったシリアへの軍事介入もアメリカの……特に共和党の正義だということもよくわかるよ。
つまり、人道的な理由があれば敵を武力で制圧することを、ヒーローとして描いているわけだ」
カエル「……テロリストと一国の大統領は違うけれどなぁ」
結局この話って……?
主「さらに言ってしまえばさ、この作品って何も解決していないように見えるんだよ」
カエル「……え? それはトニー・スタークの健康問題が云々ということで?」
主「いや、そうじゃない。
結局大国の武力を軍が持つ代わりに、個人がそれを所有することになっている。
作中でも核兵器がどうのこうのという話があるけれど、最も極端なことを言えば核兵器(に匹敵する強力な兵器)を個人が所有することになる。
これが後々のアイアンマンシリーズにも続く、本作の歪みなんだよ」
カエル「武力からの解放とか、世界を平和にするために兵器をなくそう! という話ではないよね……」
主「結局のところ、いい女をはべらせるようなアメリカの成金親父が、世界を救うだけの武力を手に入れたという話であって、力の所在が軍→個人に委譲しただけなんだよ。
さあ、これが何の解決なのか? というのが自分の疑問。
ヒーローが誕生したけれど、その内実はさらに危うい……人道的に真っ当とも言えない個人に大きな力を与えたわけだからね」
カエル「……えっと、アイアンマンは好きなんだよね」
主「もちろん! この歪みが大好き!
アメリカの語るヒーロー像がどのようなものか、はっきりとよくわかる!
まさしくアメリカを象徴するヒーローだよ!
いや、真面目にさ、そういう存在だからこそアメリカのヒーローとして高い人気を誇るんだと思うよ」
インティクブル・ハルク
カエル「そして次はハルクだけれど……こちらについては?」
主「う〜ん……特に答えることはないかなぁ。
そんなに面白いとは思わなかった。
このマーベルのシリーズを作る際に色々な作品を作ろうとしたんだろうけれど……どうしてもヒーロー映画ではなくて、モンスター映画になってしまう部分があって……画面も暗いしさ。なんかランボーっぽいなぁ……なんて思ったり。
それがイマイチ乗り切れない理由かな」
カエル「吹き替え版で観る人としては主演のハルクが水嶋ヒロというのもねぇ……」
主「はっきりと言わせてもらえば、下手です!
ヒロインが甲斐田裕子だけれど、声優としての力量が雲泥の差であって……ちょっと聞いていられなかった部分もある。そして次の作品では声優交代しているしさ、お客さんを呼ぶための話題作りなのはわかるけれど、ちょっと技量に違和感がありすぎたかなぁ」
カエル「本作をヒーロー像としてみるとどのような印象になるの?」
主「簡単に言えば、己の内側にある強大な力をいかに制御するか、ということになり……それがヒーローを描く上でとても重要なことになる。
これはアイアンマンも同じだけれど、その力に対してどのように向き合うのか? ということを描く上では重要な作品かもしれないけれど……ただのモンスター映画になってしまったのが残念かなぁ」
アイアンマン2
カエル「そして再びアイアンマンの話題に戻ります!
次はアイアンマン2だけれど……とても多くの工夫に満ちた作品だったね!」
主「前作が成功しているからこそ、今作は失敗できない! とばかりに力を入れているのがよくわかる。
なんといってもアイアンマンの最大の特徴であり、面白いポイントは空中戦にあって、これは他のヒーローでも簡単に真似できないことだ。
前作のおさらいから派手なスタート、そして空中戦に至るまで、とても面白い見所に満ちた作品だったかな。
ちょっと後半がグダグダした印象もあるけれど、全体的にはよくまとまった良い作品だよ」
カエル「その中でも特に注目のポイントとしてあったのが、個人がそれだけ強力な力を持つことの是非だけれど……」
主「個人が核兵器を所有するようなもの、とは先も語ったけれど、イラン、北朝鮮とアメリカの敵とされる国も真似をしてもうまくいかない、それがアイアンマンの技術である。
個人がそれを所有することの是非を描いている……まあ、1で抱いた疑問に対する回答みたいな作品でもある。
この作品の敵もロシアを連想させることも冷戦構造が下敷きになっていることを示しているし、古いタイプの……王道のヒーロー映画といえるだろう」
カエル「その中では軍が技術を所有したり、ドローンで操作したりということも描いていたね」
主「面白いのはさ、日本語吹き替えだと『ロボ』って言っているけれど、字幕だと『ドローン』なんだよ。これは日本におけるロボとドローンの認知度の差だろうけれどさ。
アイアンマンシリーズというのは、ドローンなど科学の力に対する危うさを描いている。
それが面白いし、自分好みのバランスでもあるな」
マイティー・ソー
カエル「そして次はマイティーソーだけれど……」
主「……これ、やる必要ある?」
カエル「……あ、そんな評価なのね」
主「基本的にファンタジー世界のお話だからさ、架空の国を救うのなんのと言われてもなぁ……という気持ちもあった。
それに、基本は家族の喧嘩話でしょ? 神話らしいといえばそうだけれど、スケールが大きいのか小さいのか全くわからなくなるね」
カエル「それだけ普遍的な物語ということもできるけれどね」
主「じゃあ、自分の見方である『ヒーローをいかに描くか?』というポイントに絞って鑑賞してみても、そこまでの面白みはない。
強いて言うならば、国王である、指導者である人間はどのように生きるべきか? という物語だけれど……それも納得がいく、深い映画になっているとは思えなかったかな」
カエル「う〜ん……結構厳しい意見だね」
主「時系列的にはあべこべになるけれど『ドクター・ストレンジ』での違和感と同じでさ、あの作品も魔術を使えるからこそ、何でもありの世界観になってしまった。
神様の世界であり、力も果てしないものがあり、雷まで使える……ここまでのスーパーパワーになると、もう次元が違過ぎて全く観客に届かない物語になるんじゃないの? というのが個人的な意見。
もしくは『神と信仰』の物語か『王権と神』の物語にすれば、また違う見方ができるだろうけれど……それは難しいのかなぁ」
褒める点として
カエル「それでもさ、何か褒めることはあるんじゃない?」
主「う〜ん……吹き替え声優が坂本真綾ってこと?」
カエル「それはただの坂本真綾ファンでしょ?」
主「間違いなく1つ言えるのは、ロキを生み出したこと。
それがこの映画の最大の功績でもあり、そして最大の欠点でもある。
力に勝り暴君でもあり脳筋の兄貴と、力には劣るけれど変身能力と頭脳で戦う弟でしょ?
この構図だけ考えると、明らかにロキの方を応援したくなるじゃない?
『ズルして騙して盗め!』なんて映画のキャラクターとして最高だよ」
カエル「……力の弱いものが工夫して勝つ! という物語であれば、まあそうなのかなぁ……」
主「本作はその意味でも構図そのものがそこまで魅力的ではない……少なくとも、自分にはね。
その後のロキの活躍を見てもわかるけれど、彼の存在はとてつもなく大きい。
どうしてもその話限定になりがちなヴィランに、少しだけ小物臭がするとはいえ、名物キャラクターを生み出したこと。これがソーの最大の功績じゃない?
あとは個々には好きなシーンがなくはないけれど……ボイラーメーカーを呑むシーンとかね。悪酔いしそうだなぁ……なんて思いながらも、微笑ましいシーンもあって、それは好き。
酷評ではないし、ある一定のラインは超えているけれど、絶対にオススメする作品ではないってくらいかなぁ……」
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
カエル「そして続いてもマーベルヒーロー映画の人気者、キャプテンアメリカ!
声優も中村悠一だしね。
とっても力を入れてアピールしているのが伝わってくるよ」
主「自分も好きかな。
後々アイアンマンとキャプテンアメリカの2大ヒーローとして注目を集めるのも、よくわかる。
カエル「キャプテンアメリカはどういうヒーローだと思って見ているの?」
主「アイアンマンと同じでアメリカの一面を象徴しているヒーローだろう。だけれど、その描き方が全然違くて……日本人から見ると、結構面白い描き方をしているのが特徴かね」
カエル「……面白描き方?」
主「先に挙げたように、日本人は絶対に第二次世界大戦時に活躍した英雄を、創作上のヒーローとすることはできない。
ドイツも同じだよね。つまり、戦争を契機に生まれた偉大なるヒーローであり、しかもプロパガンダにあれだけ大々的に扱われながら、そのことに対して何の反省もない。
つまり、キャプテンアメリカの存在こそが『戦勝国アメリカ』の象徴的存在なわけだ。
他にも、敵がナチスドイツであったり、明らかに歴史上に存在した『悪』を倒すヒーローとして、存在している。
この映画の裏テーマとして『ユダヤ人の物語』を意識しているようにも見えたね。これもアメリカらしい題材でもあると言える」
キャプテンアメリカは日本では描けない?
カエル「……それって先ほどあげていた『歪み』にも関係あるの?」
主「これ自体は歪みではないのかな?
ただし、彼があまりにも大きな問題を抱えているという描写があって……それは手榴弾を抱え込んで味方を守るところ。
つまり、彼は自分の身を守ることよりも、仲間の身を守ることを第一と考えている。これは明らかに『歪んでいる』存在といえるだろう」
カエル「う〜ん……確かに、最近の他のハリウッド映画でも『キングスマン』であったり『15時17分、パリ行き』なども、自分の身を危険にさらしてでも仲間を守ろう! という描写はあったわけだし、アメリカの1つのヒーロー像なのかもね。
それってアメリカだけでなくて、日本も含めた世界中の人々が思うヒーロー像の1つじゃないの?」
主「もちろん、それはそうかもしれない。
だけれど、あれだけ非力なのにも関わらず戦争に行きたがり、そして自分の命を無視してでも人を助けることを選ぶ人間……それを『まとも』な人間だと言えるのだろうか?
その性格はヒーローになったからじゃない。元々彼は歪んでいる人間だったんじゃないか?」
カエル「まあ、確かにああいう主人公像は日本ではなかなか描くことができないかもね。戦争に行きたがるってだけで、ちょっと問題があるかもね……」
主「さらに言えば、アイアンマンと対になる存在なのが……キャプテンアメリカは『軍隊の英雄』だ。
一方でアイアンマンは政府からは一定の距離感を置いている。
このあたりの描き方の違いも、後々の伏線となっていて興味深い設定でもあるな。
他にも『力のない存在がみんなを守る』などというのも王道の物語であり、それも人気に拍車をかける理由の1つなのだろうな」
アベンジャーズ
カエル「そしていよいよお祭り映画のアベンジャーズへとたどり着くわけです!
で、その感想は?」
主「……声優交代やめてほしい」
カエル「あ、まずそこなんだ……」
主「自分みたいなアニメ好きだとさ、声優の演技セットで記憶しているわけ。女性陣だとさ、本田貴子の凛々しい声の後に、同じ女性役で米倉涼子が来ると『ガク!』っとくるものがあるし……これはいただけない!」
カエル「竹中直人もうまいはうまいけれど、それまでの作品と印象が違って島からねぇ……」
主「まあ、それはそれとしてさ、ちょっと思うところもあるよ?
今更といえば今更だけれど、四次元キューブの設定とかさ、クリーンエネルギーがどうとか、なんだか子どもっぽいなぁ……と思うところもある。
逆の描写とはいえ、ロキが敵になった後にソーが言う『あれは養子だ』というセリフに関してはようごのしようもない、本当にひどい発言だし、配慮がなさすぎる。
そのあたりに、細かい粗は感じたかな」
カエル「う〜ん……ファンならば『ようやくヒーローが全員揃った!』という気分になるんだろうけれどね」
主「基本的には役割分担や、それぞれの味も引き出せていて面白かったけれどね。なんでもできる頭脳派のハルクとスタークとかさ、やる気はあるけれど空を飛んだりができないキャプテンアメリカとか……そういうキャラクターの個性はよく出ていると思うよ」
作品内容として
カエル「例の『ヒーローの描きかた』としてはどう見るの?」
主「まあ、こんなものじゃないかな?
ヒトラーを『人を支配しようとした男』として敵として紹介したり『高い知識を嫌がる組織はろくなもんじゃない』っていうのはコメディーのようでありながらも、政治的な風刺も効いている。実際、その通りだしね。
そのセリフを通して彼らがヒーローとして何を守ろうとしているのか? ということも見えてくるし、面白い内容だと思うよ」
カエル「『神は一人だ』という発言もソーに対してのあてつけだけれど、このあたりも宗教などの譲れない信仰などがあるから、まとめるのは大変だったろうなぁ……って思いもあるかな」
主「苦労が目に見えるよね。
それでもある程度それぞれに見せ場を作って、そして活躍させてドラマを作り上げたのは、まあよかったと思う。
いや、言いたいことはあるよ? ハルクが急に聞き分けがよくなりすぎとかさ、ハルクが出てくるとモンスター映画になるとかさ……」
カエル「……ハルク関連ばかりじゃない?」
主「誰かが亡くならないとまとまらないっていうのもねぇ……
あとはあれだけ強力な力を持ちながら、指揮権剥奪されてもその力を発揮するとかさ……
ニューヨークに核を撃つというのも色々考えたけれど、それを避けるために力を振るうわけだ。
そんなアベンジャーズが果たして『正義』と言えるのだろうか……?
このあたりが後々につながっていくのだろう。
まあ、個人的には……キャラクター映画としてはよくできているけれど、正義を描いたヒーロー映画としては難が散見されるかな、という印象だね」
まとめ
カエル「では、まとめとして……ちなみに、この中でランキングをつけるとしたら?」
主「う〜ん……
1位 アイアンマン
2位 キャプテンアメリカ ザ・ファーストアベンジャーズ
3位 アイアンマン2
4位 アベンジャーズ
5位 インクレディブル・ハルク
6位 マイティー・ソー
かなぁ……
ただ、どれも娯楽作品としては一定のラインは超えていると思うし、人気なのもよく分かるシリーズ作品だけれどね」
カエル「じゃあ長い記事もここでおしまい!
では、フェイズ2も全て鑑賞して『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を楽しみにしましょう!」