カエルくん(以下カエル)
「ガンダムUCも15話となるとEP5の部分も終わって、宇宙に戻ったね」
亀爺(以下亀)
「ここから先はさらに終わりに向けて加速していくからの……」
カエル「それにしても副音声企画がすごく面白いね!! 福井晴敏がどんな思いでこのガンダムを描いたのか、作者の解説を聞ける機会なんてそうそうないから、いつもワクワクしながら聞いているよ!」
亀「内容の8割が雑談のようなものじゃがな」
カエル「それがまた朝から脱力感を生んでいるよね! また副音声企画をやってほしいなぁ。ここから先は物語の核心に迫ることしかないだろうし」
亀「そうじゃの。それを楽しみにしながら、感想記事を始めるとするかの」
あらすじ
ダカールにてロニの乗るシャンブロの最期を目の当たりにしたバナージの前に、黒いユニコーンが姿を見せる。それはユニコーンガンダムの2号機である『バンシィ』であった。
バンシィに鹵獲され、連行された先はロンド・ベルの旗艦であるラー・カイラム。そこは一年戦争の英雄の一人であるブライト・ノアが艦長を務める船であった……
一方、ビスト財団に拘束されたミネバもまた、当主代行マーサと話し合いが行われるものの、マーサの申し出を拒否する。業を煮やしたマーサはミネバをバナージのいるガルダに送ることにより、ユニコーン、ひいては『ラプラスの箱』を手に入れようと画策するのであった。
バナージ、ミネバ、バンシィのパイロットであり、再調整されて記憶を失ったマリーダや、真実を知り堕ちていくリディ、そしてマリーダを救いに向かうガランシェール隊の面々も集合し、ガルダは混迷の度合いを含めていく……
EP5のテーマは『成長』
カエル「それにしても、またバナージは捕まるんだね。しかも陣営が変わるから頭の理解が追いつかないよ」
亀「この作品において、バナージの立ち位置は曖昧じゃからな。明確な味方もいなければ、明確な敵もおらん。今回バナージを追っかけてくるビスト財団は親戚であり、本来は血縁である。
ネオジオンのフル・フロンタルは確かに敵かもしれんが、ネオジオンが敵かというとそれも違う。ヒロインのミネバ・ザビはジオンのお姫様じゃからな」
カエル「複雑に敵と味方が交差するよね」
亀「その本当の敵を見極めるのもUCの大事な要素じゃ」
カエル「EP5はどのような位置付けになるの?」
亀「そうじゃの、ここまでのEPを役割と共に振り返って行くとするかの
EP1は出会いの章じゃ。すべてのスタート、色々な人との出会い、UCとの出会いなどが描かれておる。
EP2は世界観の深ぼりの章じゃな。ここで様々なキャラクターの紹介や、世界観の説明などをしておる。
EP3は別れの章じゃ。ギルボアやダグザとの別れのみではなく、バナージとミネバ、そしてマリーダも愛する人との別れを描いておる。
EP4は変化、成長の章じゃ。バナージは人の歴史を知り、ミネバは目標を見つけて成長していく。一方のマリーダは主人が変わるし、リディは家の真の歴史を知り性格が変わっていく。
それではEP5は何かというと、それは『再会』の章であるの」
カエル「ああ、確かにバナージとリディであったり、マリーダもキャプテンとの再会を果たすよね」
亀「それだけではない。視聴者もカイやベルトーチカなどの懐かしい面々と再会を果たすことができるからの」
成長した上での再会
亀「ここで大切なのは、単なる再会ではない、ということじゃ」
カエル「……というと?」
亀「バナージもミネバもただ3章で別れて、ただ5章で再会したわけではない。そこに至るまでの自分の気持ちの整理であったり、これから先の目標を見つけてから、再び再会を果たしておる。この成長した形で再会をしておるのだから、かつての二人とはまた違うものになっておるの」
カエル「ここでバナージとミネバのボーイ・ミーツ・ガールというか、お互いのあり方が決まった気がするよ」
亀「ここまできっちりとした成長を描いてきたからこそ、ラストまでの二人の関係性がはっきりと輝くのじゃな」
カエル「それに引き換え、リディさん……」
亀「副音声で『ガンダムのライバルは途中から闇化して道化になる』というような趣旨のことを言っておったが、まさしくリディもそうなったの。ただ、超高度で落ちそうなところで、あなたの手よりも落ちる方を選ぶというのは……なんというか、悲しいものがある」
カエル「そうだよね……一応メイン格ではあるのに……」
ブライトの『成長』
カエル「今回の見所として大きいのはブライト艦長のかっこよさだよね!! 元々大人の格好良さが目立つ作品だけど、このシーンではしびれちゃった!」
亀「ブライトこそ、もしかしたらファンにとっては一番の成長を感じられる存在かもしれんの」
カエル「ファーストの頃はアムロを叩いたり、ZZではジュドーに茶化されるような存在だったのに、今回はちゃんと『大人』の艦長をしているよね」
亀「ここに至るまでの道のりを描いた漫画もオススメじゃぞ!」
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最後に
カエル「ここから二人は再会したのと同時に、重要なメンバーも次々と集合して今までのストーリーが一緒になっているね! すごくこの先も楽しみだよ!」
亀「結末がわかっておるにも関わらず、何度見ても楽しめるいい作品じゃの」
カエル「次はいよいよ最終決戦への舞台を整えるEP6だね! ここからも結構難しい話が続くんだよなぁ」
亀「それぞれの理想のための戦いに、要注目じゃ!」
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