カエルくん(以下カエル)
「お正月だし、何かそれっぽいことを題材にお話していきたいね」
亀爺(以下亀)
「せっかく『長生きな亀』という、縁起物がいるのに、その使い方が下手じゃな、主は」
カエル「そうだよね。名画ですっごく面白かったけれど、正月1発目から映画感想記事が、ポーランドにナチスドイツが設置した地雷を掘り起こす、ドイツの少年兵を題材とした『ヒトラーの忘れもの』っていうのはねぇ」
亀「2016年の映画ランキングベスト11位にランクインした名画ではあるが、のぉ」
カエル「すっっっっごく面白くて、オススメだけど、お正月にはねぇ」
亀「ちなみに記事は下に貼っておくからの」
カエル「で、宣伝はここまでとして……お正月らしいネタって何を語ろうか?」
亀「そうじゃの……今年1年の運勢を知る意味でも、占いについて語ってみるかの」
カエル「あ! 占い!?
何でみんなあんなのが好きなんだろうね? 人間が生まれとか、そういうもので性格や運命が決まるわけないじゃない。そもそも運命って切り開くものだし。
12星座とかさ、血液型とか、干支とかバカバカしいよね。あの競争にカエルは入っていないけれど、出場していたら絶対1位だよ! 間違いない。
亀爺も占いなんて嫌いでしょ?」
亀「好きじゃよ」
カエル「そうだよねぇ! あんなの知りたがるのは女と子どもばっかりで……
って、ええ! 亀爺、占い好きなの!?」
亀「前置きが長くなったが、記事に入るぞ」
1 占いの効能
カエル「え!? なんでよ、いつも『占いなんて当たるわけがないじゃろうに、運命というのは自分で切り開くものじゃ』みたいなこと言わないの!?
映画ではあれほど『ご都合主義がぁ』とか『成功のロジックがぁ』っていうのに!」
亀「人生と映画は違うじゃろう。まあ、それはそれでいいとして……
では、カエルよ。そもそも占いというのはどういうときに見るものじゃ?」
カエル「え? まあ、お正月とか、運だめしとか……あとはゲーム感覚じゃない?」
亀「もちろん、それはそれで間違いではないが……もっと重要な時があるじゃろう?」
カエル「う〜ん……よく聞くのは迷った時だよね。進路とか、どちらの道に行くのが正解か、とかさ」
亀「そうじゃの。戦国武将の軍師も占い師のような役割も担っていたというし、いまだに大企業のお偉いさんなどは有名な占い師の元へと行くという話もある。
つまり、これが『占いの効能』の答えなんじゃよ」
カエル「え? どういうこと?」
どちらの道を選ぶか迷ったら……
亀「基本的に物事というのは2つの道があるとするじゃろ? 実際には3つも4つもあるかもしれんが、ここではわかりやすく2つにしておこう。
その時、どちらの道が正しいか、ということはハッキリと分かればいいのじゃが……多くの場合はそうなっていない」
カエル「そうねぇ……例えば、転職するか今の企業で続けるか、という例を挙げようか」
亀「その例で言えば、今の企業に在籍することで安定した生活や将来の展望というのは見えてくるじゃろう。そうなると人生設計も立てやすい。
しかし、それでは現状抱えている不安や不満を解消することは中々出来んようになってしまうの」
カエル「そうだね。現状維持に変わらないからね」
亀「しかし、転職を選んだら全く違う……もっと楽しかったり、お金を儲けられる道があるかもしれん。それは同時にもっときつい、貧しい人生が待っているという意味でもある。
さてカエルよ、この場合どちらの道が正しい?」
カエル「え? どっちが正しいって問題じゃないよね?」
亀「その通りじゃ。基本的に2つの道があって悩むような状況下において『正しい道』というものは存在しておらん。
だから人は迷う。どちらが正しいのか分かれば、悩みなどしないからな」
第3者の視点
カエル「そうなると誰かに相談するけれど、それなら家族とか、友人に相談すればいいじゃない?」
亀「ところが、そこが問題じゃ。
家族や友人というのは基本的に『価値観が似ている』という時が多い。そういう人を選択したり、もしくは影響を受けて成長しておるからの。そうなると視野が狭くなる。確かに親身にはなってくれるがの。
そこで占い師の登場というわけじゃ」
カエル「その人のことをよく知らない第3者である事は間違い無いもんね」
亀「だから客観的にアドバイスをくれるし、高名な占い師であれば色々な企業の情報なども入っておる。もちろん、それを直接教えるわけでは無いが、感覚としてその悩みに対する解決策を理解しておるのじゃよ。
人の話を聞く職業じゃろ? だから経済や家族、今の日本の流れなどが一般人以上に見えている可能性が高い。人を見る目がつく、ということじゃな。
さらにいうとの、相談相手の話を聞いて具体性だとか、正確性を客観的に観ることができる。だから『この人は大丈夫』とか『この人は無理』とかの見極めもできるわけじゃな」
カエル「……それならカウンセラーとかでいいんじゃない?」
亀「じゃが、カウンセリングや心療内科というのは敷居が高いじゃろ? 恋愛の悩みや仕事の……精神的な病が疑われるケース以外で行くべき場所とまでは言えん。
もちろん、苦しかったら我慢してはダメじゃが。
占いだったら気楽じゃろ? そういう目的で行って、気軽に聞いて帰れるんじゃからの」
2 占いが当たるって?
カエル「でもそれは直接あってお話しするような、高名な占い師の場合でしょ?
本とかテレビの占いはどうなのよ?」
亀「それでは聞くがの、カエルよ。そもそも『占いが当たる』とはどういうことじゃ?」
カエル「え? 普通に考えたら……自分のことだから、自分が当たっているかわかるんじゃないの?」
亀「わしはそうは思わんの。
人間は意外と自分のことを理解しておらん。
『すっごく繊細な性格で……』という人が鈍感だったり『真面目だからさ』という人が不真面目であることなどよくある話じゃ。
人間は自分のことをより美化しているケースも多いしの」
カエル「え? じゃあ占いが当たるってどういうことなの?」
亀「簡単に言うとの、占いが当たるというのは『こうなりたい自分の像が見えてくる』ということじゃ。
占いにはいいことも書いてあれば、悪いことも書いてある。その中で当たっているか外れているかを考えるわけじゃが……
例えば『細かいことに気がつき、完璧を求める』という言葉と『神経質で潔癖なところがある』という言葉は、わしに言わせて貰えば同じことを書いておる。それをプラスなように書くか、マイナスなように書くかの違いじゃな」
カエル「ふんふん」
亀「じゃが、人によってはこの意見を『当たっている』というし、また『外れている』というわけじゃ。それを考えるとの……当たっていると考えた人は『細かいことに気がつく人になりたい』と無意識にも思っているということじゃよ」
将来の夢や恋愛観
カエル「ふ〜ん……当たっていると思うから当たっているということかぁ」
亀「そうじゃの。
他にも適職の欄で『あなたは細かい仕事が好きなので技術者や職人的な仕事を……』と書かれていたとするじゃろ? それが当たっているとするならば、その人は『細かい仕事が得意だと思っていて、職人や技術者のような仕事にプラスの感情を抱いている』ということじゃ。
逆に外れていると思ったら、その手の仕事にはネガティブな感情を抱いているということじゃな」
カエル「なるほどね……そういうことに気がつくためのツールでもあるんだ」
亀「恋愛においても、どんな人が好きなのか、ということは実際は理解していないケースもあるじゃろう。特に恋愛経験が浅い人はの。
しかし、それが『あなたのタイプはこんな人です』と言ってくれれば、それが当たっているか違うかはわかる。そしてどんなタイプが当たっていると思ったか、ということを認識すれば、それが答えになるわけじゃ」
カエル「ちなみに、亀爺は?」
亀「わしと主は『変わり者で一筋縄ではいかない』と書かれておると嬉しいの。大体、どんな占いを見ても一匹狼とか、変わり者とか、人と相いれないとか変人奇人とか書いてあるから、小躍りしてしまうくらいじゃ。
適職だってサラリーマンのような集団行動は向きません、もっとクリエイティブなことをしましょう、と書かれることが多いからの」
カエル「……それで喜ぶって社会不適合ってことじゃないの?
まあ、本人が喜ぶならばそれでいいけれど」
3 特にオススメの占い師
カエル「え? なんか不穏な雰囲気が漂ってきたけれど……」
亀「何、非常に有名な占い師を紹介するだけじゃ。
それがこの『石井ゆかり』じゃの」
カエル「ああ、なんかたまに見る気がする」
亀「わしなどは占い本に関しても『読み物』として読んでいるところがある。ある意味では自己啓発本と同じような活用法じゃな。
それを読みながら、上記のような使い方をして『自分がなりたい自分像』を探していくわけじゃが……その中でも文章の美しさなどが際立っておったのが、この人じゃな」
カエル「何がそんなに違うの?」
亀「一言で表すならば文章力の差、ということになるのかの。
他の占い師とは書いてあることが違って、文章の空気感から漂う美しさに溢れておる。読み物として面白い、と思わせられたの。
それから今年の運命などをあまり断言などはしないところも、わしとしてはいいところじゃな。
占いには断言して欲しいという人もいるじゃろうが、わしからすると、その言葉は強くなってしまいすぎるように思う」
カエル「時々高圧的な人っているもんね……」
亀「そういう人ではなく、冷静に諭すような文体じゃから、面白いと思うぞ」
最後に
カエル「……で、いつになったらツボを売りつけるの?」
亀「なんじゃと!? わしはツボを売りつけたりなどせんわ! じゃが、気に入ったならAmazonリンクからこの本などを買って欲しいだけで……」
カエル「そのマージンはいくら入るのよ?」
亀「それはAmazonの公式に載っているはずじゃが……
って違うわ! わしはそんな回し者でもなんでもない!
しかし、そう言った怪しい占い師が多いというのも事実ではあるがの。そこも含めて、自分の目でしっかりと見極める能力が大事じゃな」
カエル「……でもアドバイスという意味では選択肢にはありだよね」
亀「普段、そういうアドバイスをくれる人なんてほとんどおらんからの。あんまり毛嫌いしすぎずに、少しはそういう余裕を持つことも大事ではないか?
一番ダメなのは抱え込むことじゃ。
そうやって壊れてしまっては元も子もない。
それだったら、占い師にでも頼るのも1つの手だと、わしは思うぞ」
カエル「用法用量は正しく、ということね」

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星ダイアリー2017年度版を代表して山羊座だけ貼っておきます。
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