今回はドラゴンボールの新作映画を試写会で鑑賞しました
公開したので、後半でネタバレありで語っています。前半はネタバレなしです
カエルくん(以下カエル)
「あと、当然のことながら作品に関するネガティブな話は一切しませんので、そこもご承知おきください」
主
「ポジティブな感想で記事が書ける作品とも言える」
カエル「あとは……後半で、今回の試写会で巻き起こった騒動についても少し触れているけれど……これはなぁ……ちょっと難しいよね」
主「映画を見ることが出来たけれど、いろいろとモヤモヤとしてしまったからなぁ。
作品とは関係ないところでネガティブな話が巻き起こるのは色々と思うところがあるよね。
まあ、とりあえずは映画の感想記事を始めましょう」
感想
では、ネタバレなし褒める中心の感想からスタートです!
#ドラゴンボール超 #ブロリー
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2018年11月14日
試写会感想なのでネタバレ抜きに長所だけ
なんといってもアクション描写!
ガンガン殴り合いハイスピードなカメラワークなどは間違いなく見所の1つ
しかもかなり見せてくれる
ブロリーをはじめとした新?キャラクターも良くコメディもしっかり織り交ぜて笑い声が起こる pic.twitter.com/oRiE9vC0YW
何と言ってもアクション描写だよ!
カエル「ネタバレなしなので、ざっくりとしたお話しかできませんが……やっぱりドラゴンボールといえば戦闘シーンだけれど、ここが大迫力で!」
主「もともとドラゴンボールの旧劇場版……という言い方でいいのかな? 原作連載時に公開されていた映画たちも、かなりのクオリティの高いセル画の戦闘シーンが話題になっていたらしい。
自分は当時はそんなこと意識していないし、今の時代に見ると、どうしても何十年も前の作品だな、と思ってしまうところもあるけれど、当時としては最先端だった。
今作は『劇場版のドラゴンボールを現代に甦らせたらどうなるのだろう?』という点において、ほぼ100点の結果になっていると言えるだろう」
カエル「それだけの迫力のあるバトルシーンだったもんね。
ちなみに……これはネタバレになるのかなぁ?
エフェクト作画監督に有名アニメーターがいて、このクオリティに納得しました」
主「元々ドラゴンボールという作品は複雑な設定や脚本の力で引っ張る作品ではない。鳥山明の天才的な世界観設定と、見やすい構図などを追及したバトル描写、そしてキャラクター人気が高い評価を獲得している。
その意味では、本作はドラゴンボールという作品の魅力をしっかりと認識し、それを100パーセント発揮した作品と言えるだろう」
カエル「それでは、ネタバレにならないように注目してほしいポイントを!」
主「細かいところでは水や炎、氷や爆発の描写だね。
まあ、エフェクトがすごいって話だから、そこいら辺になるのは当然だけれど……ハイスピードなアクション描写に関しては、今年のアニメ映画でもトップクラスの作画なので、ぜひ期待してください!」
スタッフについて
今回監督を務めたのは『ワンピースFILM Z』なども担当した長峰達也監督です
東映アニメーションの看板監督の一人だよね
カエル「過去の経歴を見ても、映画作品であれば『プリキュア』だったり、それから『ワンピース』今作のドラゴンボールなどの東映の看板とも言える作品の監督を多く務めているね。
テレビシリーズだと監督に該当するシリーズディレクターとして、ドラゴンボール超など、多くの東映作品で演出なども含めて大活躍しています!」
主「特に『FILM Z』は大好きな映画なんだよねぇ……バトルシーンもそうだけれど、海軍メインの話になって悪役の矜持が生まれている。
ルフィは主人公なんだけれど、あの作品に関してはゼファー将軍のピカレスクロマンとしても輝いていた。
やっぱり、ワンピースという作品の肝は外さないで、しっかりと面白い作品も作ってくれる、安定した監督だよね。
本作もしっかりとドラゴンボールという作品を深く理解し、どのような作品に仕上げたらファンが喜び、また新規のお客さんも楽しめるかという難しいバランスをうまく調整していた印象だな」
カエル「今回脚本は鳥山明自らが手がけているのも話題だよね」
主「当たり前だけれど、鳥山明らしい脚本です。
とても熱くなるし、コメディもあってゲラゲラできる。
まずドラゴンボールファンにはたまらない作品に仕上がっています」
キャラクター、声優について
もう声優については今更語ることもないもんねぇ
文句をつけたらアニメ記事なんて2度と書けなくなる面々ですから!
カエル「野沢雅子は82歳という話だけれど、あの赤い奇抜な髪の毛もあるのかとても若々しい!
これくらいのお歳だと歩くのもやっとな方もいる中でも、しっかりと力強く歩いて、そして悟空の絶叫を演じてくれているんだもんね」
主「今回の試写会はゴタゴタがあって、それはこの後に書くけれど……武道館という大きな舞台で、生の野沢雅子の悟空の演技を聴ける機会なんてそうそうないし、もしかしたらかめはめ波を一緒に撃てる? 機会も今後どうなるかわからないという思いもあったのかもね」
カエル「もちろん堀川りょう、中尾隆聖などのおなじみの面々はいつもの魅力たっぷりに演じてくださっています!
また、鶴ひろみに変わってブルマ役を務める久川綾も、可愛らしい演技で全く違和感なくドラゴンボールワールドを広げていってくれています。
今回は新キャラのキャストに水樹奈々、杉田智和が発表されているけれど、こちらも魅力的なキャラクターです」
主「何よりも本作のタイトルにもなっているブロリーの存在だけれど、彼が本当にすごい!
もともと劇場版オリジナルキャラクターとは思えないほど高い人気を誇っており、映画版では悟空の最高のライバルとして存在していたけれど、今作もまたすごく人気が出るんだろうなぁ」
カエル「実際、悟空たちよりもブロリーの方が人気が出るかも? と思わせる描写も多かったよね」
主「他にも、先ほどから述べているようにコメディの要素もあって、それはドラゴンボールファンなら思わず笑ってしまうものになっています。
武道館でもゲラゲラと笑い声が響いていたのが印象的だったな」
カエル「ドラゴンボールファンはもちろん、超から入った方でもオススメできる作品です!」
以下ネタバレあり
作品考察
良くも悪くもドラゴンボール
では、ここからはネタバレありで語りましょうか
良くも悪くもドラゴンボールだよなぁ
カエル「まあ、誰もが予想するような映画であり、あるキャラクターの登場はあったけれど、ドラゴンボールの映画すぎるほどにドラゴンボールの映画だよね」
主「それが褒め言葉になるのかはわからんけれどね。
結局さ、鳥山明がどれだけ物語をあまり作り混まない人なのかがわかった気がする」
カエル「元々のドラゴンボール自体が”伏線いっぱいの物語が魅力!”って作品ではないから、まあ当然といえば当然なんだけれど……」
主「漫画の見せ方、技術に関しては天才だよ。
さらにいえば魅力的なキャラクターを生み出すのもうまい。だからこそ、シンプルすぎるほどシンプルな物語の方が、その長所を最大園活かせた部分もある。
だけれど、こうして長編の映画として見ると、鳥山明の脚本の下手くそさが目立ってしまうんだよねぇ」
冒頭から知っている物語を見せられると……
そんなにいうほど?
少なくとも自分にはね
主「だいたいさ、冒頭からの數十分は元々ドラゴンボールを愛していた人たちにしたら、割とよく知られた設定だったわけじゃない?
もちろん初見さんもいるのはわかるけれど、あれを長々と見せられるのは辛い。
しかも、静かなドラマとしては面白くないし」
カエル「今時の映像で生まれ変わった! といえば面白いけれど、でもお話としてはどうしてもね」
主「特に目新しいこともなかったし。過去作の単なる繰り返しで、かなり飽きてしまった部分もある。
いや、ギャグ描写は面白いこともあるんだよ?
特にブルマとフリーザのドラゴンボールを使った願いなどは、確かにちょっと面白かった。あとはドラゴンボールのおなじみのフュージョンを使ったギャグも、試写会で笑い声が起こっていたし。
その意味では確かに鳥山明らしい面白さはあるけれどねぇ」
カエル「あとは賛否が分かれそうなはあのラストかなぁ」
主「あれはない!
ありえない!
もちろんブロリーをきっちりと●ろせ! とは言わないよ。だけれど、あんなモヤモヤする決着がある?
結局、2時間かけて新アニメシリーズの序盤を見せただけで、そこまでのお膳立てに終わっている。
これは東映の戦略もあるのはわかるけれど、かなり残念な気持ちになった。
今回は試写会やネタバレも含めて、かなり東映やドラゴンボールの宣伝担当に対する不信感がましてしまったが作品になってしまったなぁ。
作画面には文句はないです、監督もスタッフもキャストも文句はほとんどありません。
ただ、東映に対する文句がかなり募ってしまった作品です!」
試写会の騒動について
まあ、一応ここについても触れておきましょうか
これだけだと記事が薄いし、この作品で大きな話題となってしまったからな
カエル「いやー、まさかニュース番組に取り上げられるほどとね……現場では『これはニュースものだろう!』という声も上がっていたけれど、本当にニュースになるとまでは思っていなかったからね……」
主「とりあえず、状況を説明から入ろうか」
カエル「今回、僕たちは知り合いのブロガーさん(一応名前は伏せておきます)のお誘いをいただき、武道館の試写会に行きました。
会場が17時で、開演が18時15分で、仕事上がりだったので17時30分になんとか合流して入場待機列に並んでいたところ、列がストップ。そのままずっと待たされて、結果的に18時ちょっと過ぎかなぁ? そこでスタッフから『満員で入場できません』というアナウンスがあったんだよね」
主「実際の正確な人数は当然わからんけれど、ざっと見ても500人は超えてたろうな。
自分は1000人弱といったけれど、それは他の場所でも入場待機列ができていて、そこを合計すると大体それくらい行くんじゃないかな? という憶測です」
カエル「それで、ブロガーさんと話をして帰ろうとしたら……別の入場待機列で大揉めになっているのを見つけたんだよね。
そしたら、なんとそこでもめていた人たちが入場し始めたんだよ!
もう満員だってアナウンスがあったのに!」
主「今回の試写会のハガキは何種類かあって、赤が一般の試写会、緑がジャンプ系の雑誌で当選したのいい場所で見られる試写状だった。
そこでもめていた人たちは緑のハガキを持つ人たちの待機列で、もしかしたら別の場所に案内されていただけかもしれないけれど、それを見て『これ、再入場あるんじゃないか?』と思って戻っていったら、そちらでも大揉め。
それを眺めているうちに、結局はあれよあれよと、イベント終了後の試写会は入場可能になったという顛末です」
試写会のシステムについて
で、今回の問題点はどこにあるの?
とりあえずは試写会のシステムについて考えてみようか
カエル「今回、意見が割れているのは『試写会では満員で入れなくても当然』という意識があるかないかなんだよね……」
主「こういうブログを運営しているから、試写会に行くことだって何度もあって……公式さんに呼ばれて、とかだったら最高だけれど、当然一般抽選などの結果ね。
幸いなことに今まで『満員だから入場規制』ということは受けたことはない。
もしくはそうなってもすでに中に入っていたから気がつかなかったか」
カエル「実際、試写会ってマスコミ対応や話題作りの側面も強いからね。
特に今回は武道館という場所もそうだけれど、大々的に宣伝してもらおうという、東映がかなり力を入れているのがわかるわけで……」
主「外から見ていても試写会の運営側は大変だなぁっていうのはわかるのよ。
以前行ったある試写会では当日キャンセルの場合は電話連絡をして、次の人に来れるか聞くとまで書いてあって、さすがにこれは嘘だろう……と思っていたんだよ。
そしたら、当日になって試写会に来ない人がいて、50人もいない小さな会場だったけれど、スタッフの方が必死に電話をして『繋がらない、どうしようか!』と揉めているのを見て、びっくりしたこともある」
カエル「それだけ空席を作ることに過敏なんだね……」
主「特に今回はそれだけマスコミが入っているから、空席は絶対に避けたいしね。
その結果、人を呼びすぎてしまい騒動のようなことになってしまった」
カエル「いくら試写状に書いてあるとはいえ、この人数が入れないのはさすがに配りすぎとしか言えないかなぁ」
主「ましてや、これがよく映画の試写会に行くような映画好きならば納得するかもしれない。
だけれど、今回は多くの一般層の……試写会事情をあまり知らない方も多く呼んでしまった。
その人たち、特に子供連れの親子とかにその事情を知っておけ! というのもそれは難しい話で、当選=イベント招待券と思っても仕方ない面はあるんじゃないかな?
報道によると5000人規模で試写会を行ったけれど、500人があふれたと考えると約1割があふれた事になって……これが他の、例えば500人クラスの試写会ならば50人くらいだけれど、今回はそれこそ桁違いの規模だからこそ、ここまで騒動に発展したんだろうな」
今回の問題点
でさ、今回の問題点はどこにあると思うの?
もちろん、案内状を配りすぎたのはあるよね
カエル「平日だからどれだけ来るかがわからない&関係者やマスコミがどれだけ来るかがわからない、などもあったんだろうけれどね。
関係者席やマスコミの席がかなり多かったという指摘もあるし……」
主「もちろん、満員で入れないという小さな文字でも注釈があるから、そこで入れなかったことを抗議するのも変な話という意見もわかる。
だけれど、1番ダメだったのは……試写会スタッフの対応が最悪でさ、揉めた末に試写会に入れちゃったんだよね」
カエル「それは残って様子を見ていた僕たちとしたらラッキーではあるけれど……」
主「今回、子供達がかわいそうだなって思ってさ。平日だから学校が……そうだな、3時半に終わって急いで家に帰って、親を連れて武道館に着いたらすでに17時くらいにはなっているよね。
そこから並んだらすでに入れるかは微妙なところで……それはサラリーマンもそうだし、後ろにいた学生も『これなら授業サボれば良かった』と言っているんだよ。
ただ、そんな個人の事情は関係ないと言ったらそれはそう。
でも、最悪なのがこの後の対応だよ」
カエル「最初に『満席です』という対応をした後に、結局入れちゃったもんね……それじゃ、あそこで帰った人たとはなんだったの? って話でさ」
主「真面目に学校や会社に行って、急いで武道館に着いて、満席だから帰ったという人たちが1番損をしている。
ムビチケをもらったという話もあるけれど、自分はそんな話一切知らないから、本当にごく一部の判断で色々とあったんだろうな」
カエル「……やっぱり、入れるべきじゃなかったのかなぁ」
主「少なくとも自分はそう思うよ。
もちろん、スタッフサイドだってやりようはあって、整理券だったり指定席だったり、あるいは仮に配った人数の全員来てしまった場合の想定ができていたのか? という疑問はある。
試写状と引き換えにムビチケや特典は渡します、ごめんなさいだって出来たけれど……本当に混乱しておしまいだったからね。
そりゃさ、理屈の上では普通の試写会だし、無料だし、マスコミなどに向けた話題作りもありますよ。
だけれど集団心理として、それだけの人たちが入れなかったら……文句は大きくなってしまう。
想定が甘かったとしか言いようがない」
試写会というシステムの問題と変化
試写会のシステムの問題もあるのかなぁ
……運営の気持ちもわかるけれどね
カエル「こういったトラブルも相次いでいて、それでいいのか? って気持ちはどうしてもあるなぁ」
主「普通の小中規模な試写会ならば、話はちょっと変わるけれど、ここまで大規模だと色々な手を打つ必要があった。
個人的には、ここまで大規模なイベントならばお金を取っても良かったと思うよ。
それならば指定席になるだろうし、無料だから行かなくていいや! という人も減るし、熱心なファンが中心になる」
カエル「現に、今年だと『リズと青い鳥』の公開前に行われた特別上映試写会になるのかな? は有料だったもんね」
主「それから『カメラを止めるな!』はニコニコ動画で配信していたし……もちろん、規模や注目度はまったく違う。
まあ、海外でもちょっと多めに配ることはよくあるらしいけれど、今回は規模が規模だったからね……ましてや、映画ファン以外が多いイベントだったし。
日本の試写会というシステムのあり方について、考えるいい機会になったんじゃないかなぁ?」
まとめ
……なんだか何がメインの記事がわからなくなりましたが、とりあえずまとめです
- ドラゴンボール超 ブロリーのの映画はアクションの迫力満点!
- コメディ要素もあり、ファンなら特に笑えるシーンも!
- 作品云々以前に、試写会のシステムでケチがついたのは……
後半は完全に別記事になってしまったかなぁ
カエル「ネタバレありの記事に関しては公開後にアップする予定ですが、国民的人気作品のドラゴンボールファンならば是非とも鑑賞してほしいね」
主「これだけの規模で試写会をうち、さらにワールドワイドに公開するつもりだろうから、特に力を入れているのが伝わって来る。
もちろん家族で見ても楽しめる作品に仕上がっているので、このお正月の楽しみにしてもいいのではないでしょうか?」
カエル「というわけで、ドラゴンボールの感想でした!」