カエルくん(以下カエル)
「えー、まず、大事な発表があります。
この記事をもちまして、このブログは通算500記事目を達成することができました!」
ブログ主(以下主)
「これもひとえに皆様のご愛読のたわものであります。
誠にありがとうございます」
亀爺(以下亀)
「それにしても、500も記事を書いておるのか……
大体1日1記事ペースではあったということかの?」
カエル「5月6月は減りがちだったけれど、昨年は結構書いていたからその分の貯金があったんじゃないかな?
まあ、でも過去の記事は1000文字2000文字の記事もあって、比較的文章量が少ないから量産できた! ということもあるけれどね」
亀「多分、今年に入ってから文字数を平均すると5000文字を超えるかもしれんの。一時期色々調べていた時に『ブログは最低1000文字は書きましょう!』なんて言われておる記事をたくさん見たが……今となっては1000文字にどうやって納めたらいいのか? 疑問に思うほどじゃ」
カエル「……こういう冒頭の無駄話を減らせばもっと圧縮できるんじゃないの?」
亀「圧縮する気もないからこれでいいがの。
さて、今回は3人で語る記事になるが……これもおそらく初めての挑戦じゃな」
主「絵とかがあれば3人でもいいと思うけれど、『カエル』『亀』『主』の文字だけだと3人出すとややこしいからね……2人の対話だったらいいけれど、3人の会話はなるべく避けてきたんだよ。
でも今回は特別! だって500記事目の記念なんだから! ここでみんなを出さないでどうするのか!?」
亀「……ワシの出番が少ないからここいらで出しておかんといかん、とか考えたのではないかの? そもそも『物語る亀』なんじゃから、このブログの主役はわしじゃろう?」
カエル「大体さ、『絵が描けないから……』って言い訳しているけれど、できないできないって言っていたらいつまでもできないわけだ。このブログを英訳するなどの手間を考えれば、絵を導入するくらいわけないのに……誰か書ける人に頼むのとかさ」
亀「いっつも言い訳ばかりを考えておるからの。
『感想はそれぞれ』とか『誤読は読者に与えられた権利』というのも突っ込まれた時に言えるように保険張っているだけだし」
カエル「最近もリトルウィッチアカデミアの記事で『クロワ先生』を『クロエ先生』と間違えていたし………名前の間違いは減らしていかないとねぇ」
主「うるさいわ!
お前ら少しは黙っていなさい!
そして今回は500記事書いての感想というか、雑感などを書いていこうと思います。多分ブロガー向きの記事になるけれどね」
カエル「やっぱり3人だとスタートも長くなるねぇ……
じゃあ、記事の始まりだよ!」
1 物語感想ブログとして
カエル「では、約1年半の間物語感想ブログを続けてきたわけだけど、その感想は?」
主「感想ブログの感想ってのも変な話だなぁ。
まあ、間違いなく言えるのはブログを始めて良かったということかな。ブログを通じて知り合った人もいるし、自分に興味を持ってもらえた……というと変だけど、部屋の中でグジグジと考察することよりも意義はあった。
映画やアニメ、漫画業界などにどれだけ貢献できたのかはわからないけれどさ」
カエル「書く時間は取られるけれど、毎日パソコンの前に座るという習慣は身についたしねぇ。多分、書かなかったらこの1年半適当にスマホゲームして、アニメ見て、映画を見て寝て……の繰り返しだったと思うし」
主「このブログよりもアクセス数が多いのもたくさんあるし、1年半、500記事ということを考えると少しちょっと物足りないアクセス数と思う人もいるかもしれないけれど……あ、アクセス数に関しては非公開にしますので悪しからず。
でもそういう結果にかかわらず1年半、500記事を書いたという事実は誇っていいものだと思う。
どうしてもアクセス数などがブログの1つの評価になるけれど、継続した時間と公開した記事の数は努力だからね。自分でもここまで続くとは思っていなかったし……正直ここまで映画を見るとは思っていなかった。
多くのブログややる気のある人たちがいて、自分より遥かにすごいアクセス数を誇るブログもあったけれど……ほとんど1年持たなっかったなぁ」
カエル「ちょこちょこ語るけれど、このブログの意味って本来は短編小説のアップのためなんだよ。でもそれだけだとアクセス数は絶対稼げないのはわかっている。表現というのは見てもらってナンボだし……」
主「表現に大事なことは第1に完成させること。
第2に人に見てもらうこと。
クオリティは第3、第4のことなんだよ。いや、お金をもらうプロは別だけど、アマチュアは楽しいことが第1だから。
ま、今はもうほとんど書いてないんだけどね!」
カエル「ここ最近、ブログもお休みしがちだしねぇ」
小規模公開映画を扱う意義
カエル「ブロガーとして、自己評価としてはどうなの?」
主「ざっくりとした質問だなぁ……まあ、でも効率は悪いし、中々おかしなことをやっていると思うよ。もっと稼ぐなら手段はいくらでもある。
はっきり言うと小規模公開映画の感想を書く意味ってブロガー目線からするとほとんどないよ。アクセス数を稼ぐならば大規模上映映画とか注目度の高い映画だけをやるべきでさ」
カエル「結局は検索流入が1番アクセス数を稼げるからね。どうしても日本で1館しかやっていないような映画というのは注目度が低いし、検索も稼げないし……」
主「本当は無駄かもしれない。だけど、それをやるべきだという思いも実はすごくあってね……もちろん映画が好きだし、元々オタクだからハマったらとことん調べて語り尽くしたくなる性格なのもあるけれどさ。やっぱり映画界、エンタメ界全体を盛り上げたいという思いがある。
お客さんを呼ぶので1番重要なのは宣伝なんだよ。実は作品のクオリティとかは二の次。みんなその映画の存在を知らないことが多いし、正直小規模映画って海のものとも山のものとも知らないことも多い」
カエル「知って見に行きたくても劇場が遠いというのもあるしねぇ……ちょっと勇気がいるよね」
主「映画を発掘する喜びもあるから楽しいけれどね。これは大都市圏に住む特権なのかなぁ。小説とかなら本さえ入手できればどこでも読めるというのは長所だけどさ。
自分はアフィリエイトブロガーだけど、儲けなんてありません。映画代と交通費に消えてます。だけど、どうしてそれだけ映画を観れるのか、と聞かれたらやっぱりブログを書いているからというのは大きい。
大きい映画で稼いだお金は小規模映画に使い、その中から良作を紹介してその映画に興味を持ってもらう……
いつかソフトや配信した時にでも見てもらうことが1番大事じゃない?」
綺麗事ではなく
カエル「おお! なんだかすごくしっかりした人みたいなこと言っている!」
主「これは綺麗事のようだけど……いや、まあ綺麗事だけど、それだけじゃない。結局映画ブロガーなんて映画に群がるコバンザメみたいなことで、ある程度は映画会社のお目こぼししてもらって成立しているものだし。
だからその罪滅ぼしと言うのもある。そして何よりも、これも計算のうちだよ」
カエル「計算? そんなものがあるの?」
主「感想サイトってブクマなどのリンクがつきづらいのね。だけど小規模映画の場合はファンが熱いから、より広めようとして自分の記事を拡散してくれる傾向がある。
『真白の恋』なんてフェイスブックで200以上のリンクが付いて、多分過去最高のリンク数だよ。そうしてブログを強化していくのも狙い。あとは映画好きの知名度を上げて、少しでもファンを増やさないとね」
カエル「大規模映画とはまた違う緊張感があるよね。やっぱりクリエイターであり、さらに興行でもあってより多くの人に広めたいから監督をはじめとしてスタッフが感想を読んで回っているし……大規模映画だったら監督や役者から直接反応をもらうことなんて全くないけれど、小規模映画の場合は結構多いね」
主「大規模映画の方が多くの人の目につくからそれはそれで緊張感があるけれど、小規模映画の場合は関係者に見られる可能性があるから別の意味で緊張する。当然趣味もあれば感性の違い、誤読もあるし……正しい評価を下せるわけがない。正しい評価なんてないし。
だけどそれがきっかけで劇場に足を運んでもらったり、1人でも観客が増えたら嬉しいものだよ」
カエル「幾つかの映画では『鑑賞しました!』と言われることもあって、それは嬉しいね! 映画業界に貢献したようで!」
主「映画業界は斜陽です。エンタメ業界全体がそうなのかな?
近い将来に……もしかしたら10年後には映画館は半分になっているかもしれないし、ただでさえ遅い海外作品がさらに公開が遅くなり、日本の市場に魅力を感じないという声もある。名作、良作が劇場公開されなくなっている現実もある。
それは本屋をはじめとした他のエンタメ業界も同じだよ。
だから、これは綺麗事ではなくて、映画業界に頑張ってもらわないと、自分のブログも衰退する。そう考えると少しでもお客さんを呼んで、お金を使ってもらって発展してもらわないと自分が困るのです!
あとは単純に好きな作品は見てもらいたいし!」
2 感想サイトには2種類ある
亀「感想サイトには2種類ある、か……もちろん、明確に区別できるものではないが、大別はできるかもしれんの」
主「これは映画に限らないけれどね。
1つはあらすじや監督、キャストについて細かく紹介する紹介系レビュー。
もう1つはそのブログ主ごとにどう感じたのか考えて、独自の見解から基づく批評系レビュー。
もちろん、この2つがくっついた記事もあるし、そういうブログもたくさんあるけれどね」
亀「それでいうとブロガーとして正しい……という言い方は語弊があるが、多くの人のためというのであれば、紹介系レビューの方が需要があるのであろうな」
主「ブログってよく言われるのが『多くの人にわかりやすく、情報量の詰まったものを』ということなんだけれどさ。個人の感情や読み取る力が問われる上に、色々な意見が当然出てくるわけだ。面白い面白くないなんて見る人によって全く違うのは説明するまでもないし……
そんな人でも万人に受けるのが紹介系レビューだよね。監督の過去作、キャストやスタッフの紹介、映画の記事をまとめたり、その映画が扱った時代や色々な知識をまとめる。それは好き嫌い、面白いつまらない関係ないから」
亀「で、このブログの方向性は紹介系というよりは、主の独断と偏見による、誤読上等の批評的な記事じゃが、紹介系レビューの方が需要があるのだろうというのなら、なぜそちらにシフトしないんじゃ?」
主「う〜ん……そんなことをする気がないんだよね。
興味がないっていうかさ」
亀「……興味がない?」
批評系ブログとして
主「自分はあんまり予習をしないようにしているんだよ。
もちろん好きな作家、追ってきた作品もあるし、シリーズものもあるから全部が全部予習しないとは言えないけれど、原作も基本は読まないし、雑誌を読んだり下調べはあまりしないようにしている」
亀「……それはブログとしてのスタンスとして正しいのかはわからんの」
主「多分正しくないんじゃないかな?
自分は独断と偏見に基づく自分の解釈と感想を書きたいだけなんだよ。さらに言ってしまえば、どれほど高い志で作ろうとも、どれほど素晴らしい名言を残していても駄作は駄作なの。
というか、おそらくクリエイターで志が低い人なんてそんなに多くない。みんな気高い精神で作品を作っている。
だって儲からないから。もっと上の、配給会社まで行くとわからないけれど、現場で物を作っている人は損ばっかりだと思うよ。金は儲からない、スタッフは面倒くさい、時間もない、配慮しなければいけないことも多いし、世間の評判は気にしないといけないし……もっと楽に稼ぐならいくらでもある」
亀「それを承知の上で表現の世界へと足を踏み込んでおるわけじゃからな。そしてどれだけ高潔に、血の涙を流した作品であってもバッサリとたった2時間鑑賞して独断と偏見で断罪する罪深い者が主ということじゃな」
主「基本はやっぱり作品だと思うんだよ。どれだけ素晴らしい思想があっても作品が駄目なら全く評価されない。逆に、どれほど破綻した人間であろうとも、作品が素晴らしかったら高い評価を下す。
無頼派なんてそうじゃない? 太宰や安吾のどこが立派な人間なのよ?
映画でいったら黒澤明と一緒に仕事したい? 自分は大好きな監督だけど、やっぱりごめんなさい、というだろうね。でも作品は本当最高! だから今でもみんだ大好きなんだよ!
作品以外の情報は参考にはするし、自分の感想や批評の補強には使うときもある。だけど、それに縛られるのはまた違うというのが信念なわけ」
亀「信念という言葉が適切とは思えんがの」
主「さらにいえば、作者が全てを理解しているかというと、そんなことはない。語りたいことがあって、形にしたいことがあって、でもそれがどうすればいいのかわからないから物語に託して表現をする。
その物語に託した思いを読み解いて、言葉にしたい。そして作者が言いたかったこと、言葉にできなかったことを言葉にできたら最高だよ。自分がやりたいのはそういうことだけなんだよね」
亀「誤読と偏見にまみれているかもしれんし、反感を買うかもしれんがの」
主「それでも楽しいからね。厳しい言葉をもらう時もあるけれどさ。
ちなみに好きなブログもやっぱりその人の顔が見えるものが1番だね」
最後に
カエル「あれ? 本当はもっと色々語る予定じゃなかったっけ?」
亀「主がこれ以上語るのが気恥ずかしくなって逃げたわ」
カエル「エーーーー!? 収益の話とか聞きたくない!?」
亀「そんなもの語っても仕方ないじゃろう。
映画代だけでとっくに無くなっておるわ!」
カエル「え? そんなに?」
亀「元々感想サイトなんて儲かるものではない。映画.comなどの大手競合サイトも多いし、何よりも売るものがそんなにない。映画を見るにも1800円かかり、それを何作も見るわけじゃからな。コストと利益が全く釣り合わん。しかも1月もすればみんな興味をなくして次の作品へと興味はいく。過去記事のアクセス数はガタ下がりじゃ。
ビジネスとしてのブログで感想サイトをやろうとしている者が居れば、わしはバカじゃと思う。
趣味で好きで好きでたまらない! という人以外オススメはせんの」
カエル「まあ、稼ぐならもっと効率のいい稼ぎ方はあるわけで……」
亀「次々から次へと作品が出ていくということは、すぐにその流行も去っていくということじゃからな」
カエル「……それでもまだまだこのブログは続くんだろうねぇ」
亀「今のところやめるつもりは皆無じゃな。まあ、関係者に訴えられるか、ネタバレ問題でこのブログレベルのネタバレでも警察が動くようならば考えねばならないじゃろうがの」
カエル「あとは小説、漫画の方にも力を入れて、これからも書いていかないとね!」
亀「しばらくのお付き合い、宜しくお願い致します」

映画秘宝EX 究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10 (洋泉社MOOK 映画秘宝EX)
- 作者: 映画秘宝編集部
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2017/05/06
- メディア: ムック
- この商品を含むブログ (3件) を見る