物語る亀

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物語愛好者の雑文

木根さんの1人でキネマ(既刊4巻)感想 映画あるあるに満ちた映画ファン必見の作品!

カエルくん(以下カエル)

「久々の漫画レビューだよね」

 

ブログ主(以下主)

「特に本作は映画について語ったレビュー漫画だから、色々とこのブログと親和性はそこそこ高い作品になっているな」

 

カエル「……絵が描けたらまた色々と変わってくるんだろうね」

主「Twitterとかでも映画の感想を漫画にしていると目を引くからなぁ。まあ、絵が描けたらブログも色々と書き方が変わるんだろうけれど」

カエル「文字だから色々とかけるというのはあるよね。

 絵だと4コマ漫画みたいなのでも時間がかかっちゃうし、情報量も詰め込めずらいし。でも絵の方がすぐに読めて好きだって人も多いだろうね」

 

主「……誰かこの絵を描いてくれないかなぁ」

カエル「自分で描いてみたら? できないことをできるようになるのが成長なわけだし、できないって言っているだけじゃ何も変わらないし」

主「人に見せられるものになるのに何年かかるんだろうね……」

カエル「それでは、今回の漫画はこちら!」

 

木根さんの1人でキネマ 1 (ジェッツコミックス)

 

 

主「映画ファンのあるある話をまとめた漫画だよね。よし、じゃあ個人的あるある話を絡めながら、紹介していこう。

 なお、この記事は2巻の発売時に書いたものを加筆修正しておりますので、2巻の感想だけ厚いですが気にせずにいてください。

 どの巻も面白いです!

 

  •  登場人物紹介
  •  全体の感想
  • 2巻の感想とあるある話
    • ジブリ映画に思うこと
    • 吹き替え問題
    • 『オススメの映画』問題
    • マッドマックス 怒りのデス・ロード
  • 3巻の感想
  • 4巻の感想
  • 最後に

 

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『3月のライオン』13巻感想 羽海野チカが描く映画版の先の世界

カエルくん(以下カエル)

「もうすぐアニメの2期も放送間近、今年かなりの注目を集める漫画の代表である3月のライオンの最新刊の感想を書いていきます」

 

ブログ主(以下主)

いきなりだけれど、羽海野チカって『魂』の作家だと思うんだよね

 

カエル「……え? いきなり本題?」

主「よくさ、『心を込めて』とか『登場人物の気持ちになって』とかいうじゃない? 確かに表現者の基本であり、核心の部分ではある。だけれど、簡単にできることじゃないんだよ。

 自分もブログを書いているけれど、じゃあ心の籠った本気の記事ってなん記事ありますか? と問われたら……多分1割もない。『シンゴジラ』や『聲の形』などの、本当に年間トップクラスに絶賛した映画作品の記事ぐらいだと思う。もちろん、自分はアマチュアでプロでないからかもしれないけれど、少なくとも自分が見た限りではプロでもそれは難しい。

 簡単にできないからこそ技術論があって、色々と……漫画で言ったらコマ割りとか視線誘導などの技術を駆使して作品を作り上げる」

カエル「もちろん、羽海野チカもその技術もしっかりした漫画家なのは当然のことだけどね」

 

主「だけど、羽海野チカの作品って『魂』が見えるのよ。それについては詳しくこれから述べていくけれど……また、わかりづらい例えをするけれどさ、野球に例えると岸とか和田毅のような綺麗なスピンのかかったようなストレートを放るのね。

 160キロに迫る豪速球ではないかもしれないけれど、惚れ惚れするようなストレートでバッターから三振を奪っていく……そんな作家

カエル「……どれだけの人にその例えが伝わっているの?」

主「ストレートは投球の基本と言われているけれど、速いだけが能ではない。綺麗なパックスピンやコントロール、投げ方を工夫すれば遅い球でも打ち取れる。もちろん、変化球などとの組み合わせも重要だけれど。

 で、それは物語作家も同じなんだよね。基本は『魂』ともいうべき、メッセージ性などが籠ったストレートで、羽海野チカはそれがすごく綺麗

 

カエル「……読み終わった衝撃でちょっと浮かれているのかぁ……わかりづらい話でスタートしたけれど、一応、これでも真面目な感想記事のつもりですのでご容赦ください」

 

  • 1 映画と漫画
    • 羽海野チカが示した結末の先へ
    • 林田と島田
  • 2 二海堂と滑川
    • 二海堂の挑戦
    • 本作のラストから見えてくる映画の影響
    • 最後に

 

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パンプキン・シザーズ 21巻 感想 本作が示した正義の意味……理想は叶わぬ夢なのか?

カエルくん(以下カエル)

「約1年ぶりにパンプキンシザーズの新刊が発売されたね!

 月マガを毎月購読しているけれど、減ページでもすごく楽しみにしている作品の1つで!

 

ブログ主(以下主)

「もっと描いて欲しいという思いは当然あるけれど、この内容だと難しいこともあるんだろうな」

 

カエル「今回は21巻の感想ということだけれど、テロ編もいよいよ終盤に入ってきたね」

主「いろいろな物語がある中で、楽しみにしている漫画はすごくたくさんあるよ。もちろん、注目している映画監督もいればアニメ作家もいる中でこういうことを言うのもなんだけれど……今最も注目しなければいけない、現代社会における重要なテーマを真正面から扱っている、数少ない作品の1つだろう。

 その理由は後から述べることにするよ」

カエル「へえ……ちなみに、漫画記事の書き方を色々と考えるという話だったけれど、この記事は21巻の感想なんだね」

 

主「この書き方をするとさ、早いと約3ヶ月くらいで記事を更新しないといけないんだよね。

 21巻が発売しているのに、20巻の感想を読もうという人は限られてくるから、どうしても記事が死んでしまう。それを防ごうという思いもあったんだけれど……今回はやめた。

 パンプキンシザーズにはその価値が間違いなくあるよ」

カエル「ふむふむ、その辺りも含めて興味深い記事になりそうだね。

 それでは、パンプキンシザーズの最新刊の感想にいってみよう!」

 

  • 21巻のあらすじ
  • 1 感想
    • 21巻の動きとして
  • 2 世界中の物語が示す『正義』
    • パンプキンシザーズが示した正義
    • 正義ってなんだろう?

 

 

blog.monogatarukame.net

 

 

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『ボールルームにようこそ(既刊9巻)』感想 王道のダンス物語が開幕!

カエルくん(以下カエル)

「……夏のテレビアニメの記事1つも書いてないよね?」

 

ブログ主(以下主)

「そうねぇ……見てないわけではないんだけれどね」

 

カエル「夏アニメではどれが人気なのかイマイチわかりづらいね。これが覇権だ! という作品もそんなにない印象かなぁ。

 Fateや刀剣乱舞などはコンテンツとしての人気もあるけれど、じゃあ予想以上に大ヒットしているかというと、多分……していないのかなぁ?」

主「良作がないというわけではないけれどね。

 その中でも夏アニメでは注目している作品があって、その1つが本作『ボールルームにようこそ』でさ」

カエル「月マガを買って毎月楽しみにしているもんね。

 作者の体調不良が多くて、休載も多い作品だけれど、アニメ化するほどの面白さがはっきりとある作品だよね」

主「今月も急な体調不良ということで掲載ページも少なかったしなぁ。

 月マガでいえば川原正敏の凄さがよくわかるよ。何年にも及ぶ連載が終わった後に、数ヶ月だけ置いて次もまた連載開始、そしてそれもキッチリと面白いものを作り上げてきているし……」

 

カエル「秋本治などもそうだけれど、休まないとか、スランプがないというのが1番の才能なのかもしれないね」

主「話はズレちゃったけれど、今回は原作漫画の紹介とアニメ版に対するざっくりとした感想を書いていくとしようか」

 

  • 登場人物紹介
  • 感想
    • ダンス競技を漫画にするということ
    • アニメについて
    • 最後に

 

 

 

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アニメ化決定! ハクメイとミコチ(既刊6巻)の感想と紹介 この書き込み重視の世界観に引き込まれる!

カエルくん(以下カエル)

ハクメイとミコチがアニメ化されたよ

 この瞬間をどれだけ待ち望んだことか!」

 

亀爺(以下亀)

「ここ最近、漫画大賞などでも『なぜハクメイとミコチがランクインもしていないのだ!』と憤ってきたからの。掲載雑誌がマイナーなのと、そこまで大ヒットするような派手な展開やキャッチなー作品ではないが……」

 

カエル「それでもずっと応援してきたからねぇ。

 ここ最近も『ふらいんぐうぃっち』とか『メイドインアビス』とか、応援してきた作品がアニメ化などを迎えると嬉しいものがあるよね。特に、評判がいい作品でもあるし」

亀「別にアニメ化が作品のゴールではないのは当然じゃが、それだけ高く評価されているということでもあるしの。

 これを機に作品の知名度も上がり、人気も一気に出て、そしてこの記事がたくさん読まれるようになればみんなWIn-Winじゃの

カエル「……まあ、Win-Winだけれど、最後だけはかなり自分勝手な物言いだよね……

 じゃあ、ハクメイとミコチの紹介記事を始めるよ!」

 

  • 登場人物紹介
  • 本作の魅力
    • 書き込みがすごい!
    • 最後に

 

 

 

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『当て屋の椿(既刊15巻)』感想 エロチックの中にある男と女の業

カエルくん(以下カエル)

「LINEマンガでの読めるようになったとのことなので、ここで改めてレビューを書きなおすとしますか」

 

 

ブログ主(以下主)

「しかしLINEマンガも攻めるなぁ……全年齢向けの作品ではあるけれど、結構過激な性描写の多い作品だよ? しかもアブノーマルな面も多いし……」

 

 

 

カエル「その意味では電子書籍とか向きだよね。そんなにLINEマンガを読まないからラインナップは知らないけれど、やっぱりこの手のわかりやすいキャッチーな要素が多い作品が多いのかな?」

主「まあ、この作品はエロだけじゃないけれどね。むしろ、江戸時代の風俗だったり文化を知る意味では結構わかりやすくていいかも。

 子供には絶対に読ませないけれど!

 一昔前のジャンプとか、そういうレベルのエロじゃないからなぁ……

 それにしても、今作って売れているのかよくわからんのよなぁ……14巻で100万部突破だけど、これって1巻あたり10万部以下でしょ?」

 

カエル「少年漫画がそれこそ桁違いの作品が多いからねぇ。1000万部突破とか言われるとすごい! ってのはわかりやすいけれど……

 青年誌で100万部も十分すごいんだろうけれど、ワンピースが何億部とか言われると100分の1かぁって話になるのは仕方ないかなぁ

主「過去トップの売り上げのものと比べるのがおかしいとはわかるけれどね……

 では記事を始めようか」

 

  • 1 各巻の紹介
    • 『 夜鳴く』について
  • 以下ネタバレあり
  • 2 女の業
  • 最後に

  

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漫画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』既刊7巻ネタバレ感想 ……タイトルながくない?

 

 

 

今回は過去の記事のリテイクも含めて、浅野いにおの最新作のお話をするよ!

 

 

記事のリテイクは大事! とはいうものの……結構面倒くさい作業なんだよね、これ

 

カエルくん(以下カエル)

「いつまでも古い話をしていても仕方ないわけで……」

 

ブログ主(以下主)

「漫画記事の難しさだよなぁ、アニメもそうだけどさ。完結するまで何年、下手すれば何十年もかかるし。だけど、語りたいものが多い作品もあるし……その都度書きたいこともあったりするしね」

 

カエル「漫画記事の書き方はこれからも考えていかないとねぇ。

 そして本作だけど……タイトルが長い! みんなどうやって検索しているの? 『デデデ 浅野いにお』とか?」

主「正式名称で検索している人ってほとんどいないんじゃないか? って思うわ。

 じゃあ、感想記事をスタートするよ

 

 

  • 浅野いにおについて 
    • 『デデデ』とはどんな作品か?
  • 以下作中言及あり
  • 本作の特徴
    • それぞれの立ち位置
  • 気持ち悪い空気感
    • 宇宙人の描きかた
    • 最後に

 

  

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