物語る亀
『ねえ知ってる?』 日に日に寒さを増す初冬の夕方に、公園の真ん中に置かれているゾウの滑り台の下の砂場に座りながら、笑顔を見せる望の言葉に朔はそっと小首を傾げた。 『え?』 『初恋の味』 望は時折、こうした謎かけをする。その度にあれこれと考える…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。