物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『ぐらんぶる』ネタバレ感想&評価!〜アキラ100%化していく邦画の状況と、漫画・アニメ原作実写映画のあり方について〜

 

それでは、今回は『ぐらんぶる』の感想記事のスタートです!

 

 

 

予告からして、色々な意味で目立っていた作品じゃな

 

 

カエルくん(以下カエル)

「裸祭な映画だからねぇ……なかなか思い切ったし、コンプラがうるさい中でギリギリをついてきたよね。

 なんか、アウトな気もするけれど」

 

亀爺(以下亀)

「今の時代にこれをやるのか、という思いもありつつ、だからこそ面白い作品になるのかも知れんの。

 まあ、この手の作品は賛否が割れやすいし、相性があるじゃろうが……はて、うちはどちらに転ぶかの」

 

カエル「それでは、早速ですが感想記事のスタートです!」

 

 

  • 感想
    • 英勉作品としての評価
    • 絶対に外してはいけないキモ
    • 役者について

 

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映画『ドラえもん のび太の新恐竜(2020)』ネタバレ感想&評価! 50周年にふさわしい、動き回る作画に魅了される!

 

今回はドラえもんの新作映画『のび太の新恐竜』の感想記事になります!

 

 

 

ようやくアニメ映画も本格始動じゃな

 

カエルくん(以下カエル)

「コロナショック以降、アニメ映画に関してはほぼ公開延期か中止状態で……一部作品はあったものの、長編の大規模作品は今回のドラえもんが初になるんだね:

 

亀爺(以下亀)

「しかし、わしはドラえもんでアニメ映画が再開して良かったと思っておる。

 もちろん、2020年はドラえもんが連載開始から50年という節目でもあり、年内に公開したい思いもあったじゃろう。また元々の公開時期からして、作品制作そのものにはコロナショックはそこまでなかった……のかも、しれん。他の作品はそもそも制作スケジュールが大幅に遅れているじゃろう。

 じゃが、それ以上に『ドラえもん』というタイトルに意義がある

 

カエル「なんだかんだ言っても、日本を代表する国民的コンテンツであることは間違いないもんね」

亀「それと同時に、ドラえもんは誰もが楽しめるだけでなく、近年の映画作品は色々な意味ですごく優秀じゃ。

 ドラえもん以降、色々なアニメ映画が公開するが……その先頭に立つ存在として、これ以上に心強い作品はないじゃろう。

 言葉は悪いかもしれんが、どんなに大ヒット作であっても……コナンもしんちゃんもプリキュアでもFateでもヴァイオレット・エヴァーガーデンでもなく、やっぱりドラえもん。

 やはりそれだけ特別な作品であると、わしは考えるの」

 

カエル「それではそんな国民的コンテンツの新作はどうだったのか、感想記事のスタートです!」

 

  • 感想
    • 今井監督などスタッフについて
    • 子供向けアニメとして
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
  • 褒めるポイント
    • キューとミューのかわいらしさ
    • 擬似的な子育てを行う
  • 気になったポイント
    • 個人的に気になる点①〜キューの描写について〜
    • 過去に縛られ続ける? 川村元気

 

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発売する書籍のタイトル発表! また、皆様にアンケートのお願いがあります

 

今回は重大発表がありますので、早速ですが始めて行きます!

 

 

  •  ① 発売する書籍のタイトルと、販売開始時期を発表!
  • ② 書籍に載せるアンケート回答のお願い!

 

 

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映画『今日から俺は!劇場版』ネタバレ感想&評価&福田雄一論 現代の最注目?福田雄一監督の魅力について考えてみる

 

今回は福田雄一監督の新作『劇場版 今日から俺は!』の感想記事になります!

 

久々の新作映画の感想記事がこの作品になるのか……

 

 

 

カエルくん(以下カエル)

まあ、正直期待していません。

 しかも話題だったドラマ版は見ていません。ただし、原作は結構前になりますが、全巻読んでいるので、そこまで問題はないかと思っています」

 

亀爺(以下亀)

今回、この作品をあえて選んだのは、福田雄一という監督が持つ特殊性について語りたかったからじゃ。

 その意味では映画の感想記事というよりも、福田雄一という監督の持つ作家性、あるいは邦画の変化について考えていこうという記事に近いかもしれんの」

 

カエル「それでは、早速ですが記事のスタートです!」

 

  • 感想
    • 役者について
  • 以下、福田雄一論 
  • 現代の最注目監督? 福田雄一
    • 何も持たないからこそ発揮する、誰でも理解できる福田雄一作品
    • 映画の面白さとは何か?〜実は老害となっているいるかもしれない〜

 

 

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Netflix『日本沈没2020』ネタバレ感想&評価 序盤・中盤のグダグダはあるものの、ラストは湯浅作品らしさが出ている!

 

今回は湯浅政明監督の最新作『日本沈没2020』の感想記事になります!

 

 

少し合間があいてしまいました

 

カエルくん

「ご存知の方も多いでしょうが、現在書籍発売に向けての執筆活動もあり、映画館に行く時間もあまりとれませんので、ご了承ください」

 

「……今からでも断りたくなってくるよなぁ」

 

カエル「プレッシャーに押しつぶされそうになっているね」

主「それでも現代を代表する名監督にして、世界も注目する才能の湯浅作品はちゃんと観たいから、この記事も書いて、また原稿も書いてと頑張っていきますよ〜っと。

 それでは、感想記事を早速スタートです!」

 

  • 感想
    • 震災を描くということ
    • 最大の失敗〜生命の描き方〜
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 1話で思い出した311の記憶
    • 2話から8話までについて
    • 9、10話に見る湯浅監督の作家性
    • 最後に

 

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映画『君はなぜ総理大臣になれないのか』感想&評価! 1人の青年が政治家として苦悩する姿を描いたドキュメンタリー!

 

今回はドキュメンタリー映画の『君はなぜ総理大臣になれないのか?』の感想記事となります

 

 

 

 

ちょうど東京都知事選も終わったことだしね

 

カエルくん(以下カエル)

「選挙結果は緑のタヌキこと、現職の小池知事の圧勝という……まあ、なんというか、やる前から予想されていた通りの結果になったね。

 ただ、ここまで圧勝するとは……」

 

「なんだかんだ、東京って保守派が強いんだろうな。

 保守である石原慎太郎が高い支持率を得て長年都知事をしていたし、さらに対抗すべきリベラルな候補が複数人出てしまったら、票が割れてしまったというか。

 ガチガチの保守は他の候補にもいるけれど……小池知事の票を割るほどでなかったと」

 

カエル「あんまり現実の政治に口を出すと荒れやすいので、抑えめにしながら……と言いつつ、うちでは結構、語っているテーマでもあります」

主「なんだかんだ興味はあるから。

 ただ政治運動に対する不信感が強いだけでさ。

 まあ、そんなことはいいや。とりあえず映画の感想と、そこから考える日本の政治について考えていこうか」

 

  • 感想
  • 今作から見えてきた日本の政治
    • ① 高齢者中心の選挙
    • 政策よりも人柄勝負?
  • 以下、後半に対するネタバレがあります
  • 政治家に求められる資質とは何か?
    • 若い頃の思いから変わってしまった、小川議員
    • ”カメラの存在”が暴き出すドキュメンタリー
    • 理想の国会議員の姿とは何か?
    • 最後に

 

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『もののけ姫』ネタバレ感想&考察、解説! 巧みなアニメーションと共に語られる、日本の失われた歴史について

 

今回は再上映もあり、記事リクエストもあった『もののけ姫』を扱っていきます

 

 

 

 

実はこのブログで宮崎駿作品について語るのは初めてなんだよな

 

カエルくん(以下カエル)

「実は、うちは世間ほど宮崎駿を絶対視していないというか……アニメーション技術に関してはもちろん天下一品と思いつつ、脚本とかは甘くない? と思っています」

 

「脚本家としての宮崎駿の天才性は、実はあまり脚本でも絵の力でなんとかしちゃうところ。そこが本当に天才だね」

 

カエル「あと、うちの映画評は基本的に宮さんのライバルとも呼ばれる押井さんの影響を多大に受けているので、その影響もあるかもね……

主「うちの記事を読むより、押井さんの著作を読んだ方が100倍役に立ちますよ、とは最初に語っておきます。

 今回もそこそこボリューミーでした。

 それでは、記事のスタートです!」

 

  • 感想
    • 失われた歴史を語りなおす
    • 声優問題について
  • 作品解説
    • 日本の歴史書に残りづらい歴史〜アシタカの正体〜
    • タタラ場の人々とモノノケの姫
    • ジコ坊、唐傘連
    • シシガミのいた森〜都市と自然の対立〜
  • 宮崎駿の自意識?

 

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