物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『ひとよ』ネタバレ感想&評価! 白石作品が描き出した家族の血の縁の業と大きな愛に痺れる……

 

今回は公開からしばらく経ちましたが『ひとよ』の感想記事になります!

 

 

 

こういう傑作はきちんと記事にしないとね

 

 

カエルくん(以下カエル)

「ここ最近はサボりがちなところがあったからねぇ……記事自体が消えてしまった『羅小黒戦記』は仕方ないにしろ、書きかけで止まっている『蜜蜂と遠雷』などはきちんと書き上げたいね」

 

「そういう確かな傑作を後回しにしている今の状況はいかんよなぁ……と思いつつ、書きたい作品の案はまた出てきてしまうし、色々と忙しいしで大変なんだよ」

 

カエル「はい、そういう言い訳は置いておいて、記事のスタートです!」

 

  • 感想
    • 白石和彌監督作品の傾向について
    • 役者陣について
  • 以下ネタバレあり
  • 演出解説
    • 日本家屋の良さ 
    • いつ兄弟は母を許したのか?
    • 今作で最も痺れたシーン

 

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映画『ルパン三世 THE FIRST』ネタバレ感想&評価! 王道の中に見えるCGアニメとしての野心と挑戦を高く評価したい!

今回はみんな大好きな名作アニメである『ルパン三世』久々の劇場版作品についてのお話です!

 

 

 

 

……もしかしてスピンオフや特別企画ではないルパンの劇場版となると『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』以来か……

 

 

カエルくん(以下カエル)

「モンキーパンチ先生が監督を務めたことでも有名な、比較的ハードなルパンの映画作品だね。

 その後もコナンと戦った作品や『LUPIN THE ⅲRD』シリーズもあったけれど、ルパンシリーズの通常の劇場版となるとなんと23年ぶりの新作ということになります!

 

「とは言っても、毎年のようにテレビスペシャルを放送しているし、近年は新作テレビシリーズも制作されているから久々感は薄いかな」

 

カエル「うちはルパンシリーズはちょっとだけうるさい部分があるくらいにはファンだよね。

 テレビシリーズも欠かさず見ていたし……その意味では、つい最近放送されたテレビスペシャルも感想記事をあげたかったなぁ」

主「ルパンシリーズの劇場版ってちょっとだけ難しい気がしているんよね」

 

カエル「大人気キャラクターだからこその難しさってこと?」

主「ルパンってさ、いろいろなイメージがつきすぎなんだよ。

 多くの人が連想する人を殺さない義賊的な……というのは、原作ブレイカーとして有名な某国民的巨匠が原作を完全無視した名作の影響がとてつもなく強いわけでさ。

 その分、どんなルパンも描きやすいけれど、だからこそ却って難しい……

 どんなルパン像を描いても正解であり、間違えているとも言える。変装の名人らしく、その変わり身の早さを持つ作品のイメージも魅力の1つと言えるのかな?」

 

カエル「では、久々のルパン劇場版作品&初の3DCGアニメ作品がどのように仕上がっているのか、注目していきましょう!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 映像面の挑戦〜2Dアクションを3DCGで魅せる〜
    • キャラクターと声優陣の演技について
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 本作を支えた音楽と脚本の問題点によって生まれた”ルパンらしさ”
    • アニメーションとしても試練だった”3つの試練”
    • 本作の物語が持つ批評性〜過去と現在の物語〜
  • まとめ

 

 

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アニメ映画『HUMAN LOST 人間失格』『コルボッコロ』『サンタ・カンパニー クリスマスの秘密』感想&評価

 

今回はアニメ映画を3作同時にレビューしていく記事になっています!

 

 

『コロボッコロ』『サンタカンパニー』は同時公開だから、実質2作品になるのかな?

 

カエルくん(以下カエル)

 「今回は短いレビューが3作品になります」

 

「この形態だと色々と語ることができるからいいなぁ。

 ただ、全体的には否定評が続いてしまいますので、ご容赦ください」

 

カエル「では、記事のスタートです!」

 

 

  • HUMAN LOST 人間失格
  • 感想
    • なぜ本作は『HUMAN LOST』なのか?
    • 太宰の人間失格を原案として作品として最低の出来?
    • コルボッコロ
    • サンタカンパニー クリスマスの秘密

 

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オススメ! 各年度ベストテレビアニメ選出しました!〜2010年から2019年まで〜

 

それでは、2010年から2019年(暫定)までテレビアニメ各年度傑作品を選定していきましょう!

 

 

 

今回もだいぶ迷いました……

 

カエルくん(以下カエル)

「前回も語りましたが、今回も個人の趣味嗜好によるものなので、あれがない! などと怒られると困ります!

 今回は近年10年だから近年アニメを見始めた人も楽しめるものになっているのではないでしょうか?」

 

「……改めて2000年から2009年までの作品を見ると、萌えアニメが苦手というのが嘘みたいだよなぁ…」

 

 

 

blog.monogatarukame.net

 

カエル「女の子がたくさん出てくる作品が絶対数として多いということもあるけれど、そういう作品を多く選んでいるように見えるかもね。まあ、でもさ、ほら『ブラックラグーン』なんて女の子はいっぱいだけれど、一般的な萌えとは違う作品だし……」

主「いやいやいや! ブララグは萌えアニメですよ!

 ビッチ萌えじゃないですか、あんなにあばずれで下ネタ大好きなレヴィがロックのことになると顔を赤らめて『……言いたくねぇ』なんて、可愛い以外の何があるのよ!?」

 

カエル「(単なる世間との逆張りじゃないのかな?)

 ……うん、えっと、色々な解釈がありますからね!

 なお、今回もWikipediaを見ながら選出したので、いくつかの作品の年代などを間違えているかもしれんませんが……そこはご愛嬌としていただきたいです。

 それでは、気を取り直して発表を開始していきましょう!」

 

  • 各年代ベストテレビアニメ!
    • 2010年
    • 2011年
    • 2012年
    • 2013年
    • 2014年
    • 2015年
    • 2016年
    • 2017年
    • 2018年
    • 2019年
  •  まとめ

 

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映画『シティーハンター  THE MOVIE 史上最香のミッション』ネタバレ感想&評価! フランス発実写作品の成功コメディ!

 

今回は日本でも高い人気を誇るシリーズの実写版CITY  HUNTER シティハンター 史上最香のミッション』の感想記事になります!

 

 

大変楽しみにしていた作品です!

 

カエルくん(以下カエル)

「確か、日本公開決定の話が2月とか3月くらいにはあったような印象なんだよね。その頃からずっと楽しみに待っていた作品でもあります!」

 

「みんな、あの『シティハンター』の実写版ということで注目している人も多いのだろうけれど、自分の場合はあのフィリップ・ラショーの監督・脚本(共同)・主演作品として非常に楽しみです!」

 

カエル「ちなみに、うちはシティハンターに関してはほぼ無知な状況です。

 まあ、エンジェルハートの方は読んでいたから、基本的な設定は知っていますが、ファンであればあるほどエンジェルハートは無し! と言われるような作品もあるからね……

主「そういえば2月に公開した『プライベートアイズ』も色々と思い出深いなぁ……結局、ネットで話題になった批判した批評家って誰のことだったんだろう?

 言っていることは自分とほぼ同じだったけれど……まさかねぇ」

 

カエル「そんなこんなもありますが、贔屓の監督・主演ということでかなり甘めな評価になるかもしれません。

 それもそれということで、1つご愛嬌でお願いします!

 ということで、記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • フィリップ・ラショー作品について
    • 魅力的な3バカトリオ
    • 吹き替え声優について
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • ラショーらしさが爆発した映像演出!
    • 物語面の描き方〜いくつもの視点〜
    • まとめ

 

 

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映画『幸福路のチー』感想&評価! 台湾ってどんな国? 日本中に見て欲しいアニメーション映画が日本に上陸!

 

今回はTAAF(東京アニメアワードフェスティバル)でもグランプリを受賞した台湾アニメ『幸福路のチー』の紹介です!

 

 

 

いまだにこのタイトルには慣れないところがあるかなぁ

 

 

カエルくん(以下カエル)

「うちは以前に2018年のTAAFでグランプリを受賞した際に鑑賞しており、待望の一般公開ということになりますね」

 

「この時は原題の『幸福路上 On Happiness Road 』のタイトルで日本語字幕のみで上映されていたから、どうしてもこの名前の方がしっくりくるんよね」

 

カエル「それでいうと『ぼくの名前はズッキーニ』も年度こそ違うものの同じくTAAFで上映された『ズッキーニと呼ばれて』というタイトルの方が叙情的でスッキリとするかなぁ」

主「どちらもファミリー向け感も出ていて、悪くないんだけれどね。こればっかりはどうしようもないかな」

 

カエル「ちなみに、うちは今作のクラウドフォンディングにも出資しています!

 もしかしたらエンドクレジットロールに『物語る亀』という名前で載るかも?」

主「あってもすんごい小っちゃいところだと思うけれどね。

 しかも、支援者向けの試写会もメールが迷惑メールボックスに転送されてしまい、気がつかなかったという失態まで……まあ、いいんですけれどね。お金払って観ればいいだけのお話なので」

 

カエル「そんなこんなで思い入れがある作品です! 

 では、レビュー記事のスタートです!

 あ、今回はネタバレなしの予定ですが、後半は少し語りすぎた感もあるので気をつけて下さい!

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
  • 本作の魅力について 
    • 本作の魅力① 台湾の歴史と文化を反映したアニメーション
    • 今作の魅力② 文化的な影響を与えたアメリカ・日本の存在
    • 本作の魅力③ 台湾製アニメーションとしての気概
  • 以下語りすぎ? な部分あります
    • ”願いと祈り”に満ちた物語に
    • まとめ

 

 

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アニメ『フラグタイム』ネタバレ感想&評価! 百合ものアニメを見に行ったら今作が出てきた衝撃……

 

今回はOVAの期間限定公開アニメ作品である『フラグタイム』についての記事になります!

 

 

 

 

年に1作は出てくる百合枠アニメだな

 

 

カエルくん(以下カエル)

 「今回は佐藤卓哉監督が手掛けるけれど、この後にうちも大好きな志村貴子作品も制作するようだし『あさがおと加瀬さん』とセットで、百合や性の多様性を描くアニメ作品を手掛けるんだね」

 

「これも1つの三部作ってことになるのかなぁ……」

 

カエル「それでは、早速ですが記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • それでもケチをつけたい部分
    • 本作の長所〜声優陣の演技〜
  • 以下ネタバレあり
  • 本作の長所〜強いメッセージ性〜
    • 刺激的な描写が繋がるラスト
    • まとめ

 

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