物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』ネタバレ感想&評価! 2019年を代表するであろう海外アニメーション映画が登場!

 

今回は小規模公開ながらも、多くのアニメーションファンに絶賛を受けている映画の紹介です!

 

 

 

 

公開規模が小さすぎて、なかなか観に行くのが難しいとは思うよ……

 

 

カエルくん(以下カエル)

「公開日には、恵比寿ガーデンシネマ内にある写真美術館ホールでのみの上映であり、その後も順次全国へと展開されていきますが、現状でも10館以下という少なさです」

 

「こればっかりはしょうがないけれど……日本においてディズニーやイルミネーションなどのアメリカ以外は、海外のアニメーション作品を広めることが難しいなぁ」

 

 

 

カエル「素晴らしい作品もあるんだけれど、アート系のアニメーションへのとっつきにくさなどもあるのかなぁ。

 特に2019年の後半は『幸福路のチー』などのレベルの高いアニメーション映画が多く揃っているから、そちらも含めて多くの方に鑑賞してほしいかな」

主「というわけで、早速ですが感想記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 日本人が忘れてしまったものを表現している映像美
    • 世界の名作アニメーションの流れを汲んでいるように感じられる
    • 写実的な日本のアニメとは違うシンプルな魅力
  • 物語の面白さ
  • まとめ

 

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映画『HELLO WORLD』感想&評価 このスタッフ陣だからこそできたSF恋愛アニメ映画に!

 

それでは、今回は注目のCGアニメ映画『HELLO WORLD(ハローワールド)』の感想記事になります!

 

 

 

 

 

2019年9月では最大の注目作アニメ映画になるのかな

 

 

カエルくん(以下カエル)

「2019年のアニメ映画一覧を見ると、9月以降は10月の『空の青さを知る人よ』が大きくて、あとは12月のお正月休みを狙った時期にたくさん公開されるアニメ映画まではそこまで盛り上がりそうな作品は少ない印象かなぁ」

 

「5月6月にあまりにも注目のオリジナルアニメ映画が重なりすぎたから、少しくらいずれていれば良かったけれど……みんな夏休み前の時期にいれてしまった結果かなぁ。

 いい作品が潰しあったようにも見えて、ちょっと残念だったなぁ」

 

カエル「こればっかりは各会社も読み合いだろうし、今年は『アベンジャーズ エンドゲーム』などの話題作もあったから、それらの競合を避けた結果が重なり合ってしまったのもあるだろうけれど……」

主「2019年もCGアニメ映画が多く生まれているけれど、今作はどのような物語を見せてくれるのか楽しみだなぁ。

 というわけで、感想記事のスタートです!」

 

カエル「なお、この記事は9月15日の公開前にアップしており、予告やあらすじ以上のネタバレはしませんので、ご了承ください。

 詳しい感想は公開後にアップorこの記事に追記する予定です」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
  • 本作の見所
    • 見所① CGでも見劣りしない映像表現
    • 見所② この座組だからこその映画に!
    • 見所③ セカイ系への言及
  • キャストについて
  • まとめ

 

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映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』ネタバレ感想&評価! 太宰治の人間性を知る入門編としてアリな作品

 

今回は太宰治を主人公とした映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』の感想になります

 

 

 

 

……今回はかなりめんどくさい記事になると思うな

 

 

カエルくん(以下カエル)

「太宰治と同じ時代に活躍し無頼派として並び称される盟友、坂口安吾に傾倒しているからこそ、太宰も色々と思う部分が出てくるだろうね」

 

「太宰が好きか? と問われると実は特別な思い入れはあまりないけれど……でも桜桃忌(太宰治の誕生日であり遺体が発見された6月19日。三鷹にある禅林寺の太宰・津島家の墓に多くの人が集まり法要が行われている)にも行くくらいにはファンだからさ」

 

カエル「本当は安吾忌に行きたいけれど2月の新潟は気軽にいけないよねぇ……

 坂口安吾が好きな関係で織田作之助、太宰治もそれなりに読んではいるけれど、同じ無頼派でも太宰が特に今でも多くの人に太宰が支持される理由ってどこにあると思う?」

主「死んだ時期が良かったからじゃない?

 織田作は5年早かった。

 安吾は5年遅かった。

 太宰はちょうど作家としてのピークも過ぎたいいタイミングで亡くなったよ。

 今でいえば人気歌手が人気のピークでそれっぽい死に方をしたようなものだから、そりゃ伝説になるよね」

 

カエル「ええ……今回はこんな感じで太宰論を交えながら記事を進めていくことになると思います。

 では感想のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 本作の時代背景や登場人物を軽く紹介
  • 太宰治について
    • 太宰治の人間性について
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • この映画を読み解く上で重要な作品
    • 本作の”少女趣味”と斜陽
    • 演出面で気になったポイント
  • まとめ

 

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映画『かぐや様は告らせたい』ネタバレ感想&評価… 2時間滑りっぱなしのコントを見せられても言葉にならないよ…

 

今回は漫画、アニメも人気の『かぐや様は告らせたい』の感想記事です!

 

   

 

恋愛スイーツ映画ではあるが、注目度もなかなか高いようじゃな

 

 

カエルくん(以下カエル)

「今作では注目の若手俳優やアイドルがたくさん出演しているから、ファンも多く映画館に行きそうだね。

 流石に平日の初日はそこまで人は多くなかったけれど、きっちりと興行収入1位を獲得しています」

 

「この手の映画は役者を観に行く若者層が中心じゃしの」

 

カエル「まあ、バカにされがちな恋愛スイーツ映画ではありますが、それでも時にはいい作品も生まれていて……」

亀「むしろわしは今の邦画界でもっとも斬新な演出が生まれておる場ではないか? と考えておる。

 どこまでを恋愛スイーツ映画、と分類するのか、という問題はあるものの、プロジェクトマッピングであったり、CGやアニメーションの活用などもあって既存の邦画や実写映画の枠を超えるような試みが多い。

 今作の監督である河合勇人監督もその手の演出を多く手がけており、そちらも合わせて注目していきたいの

 

カエル「では、感想記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 河合勇人監督について
    • 今作の致命的な問題点
    • 今作のコント(コメディ)描写について
    • 唯一の褒めどころの役者陣について
    • まとめ

 

 

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『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝-永遠と自動手記人形-』ネタバレ感想&評価! 劇場で観たい京アニらしい繊細な映画!

 

今回は京アニの最新作である『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の新作の感想記事になります!

 

 

 

 

 

……一応今作を劇場版と言っていいのかなぁ?

 

カエルくん(以下カエル)

「劇場版は1月に公開予定だから、今作はOVA作品の上映という形になりそうだけれど……この作品だけでも90分以上の上映時間もあるし、劇場版と外伝の違いって一体なんだろう? って気になってくるというか……」

 

「期間限定上映だし、普通は60分くらいに納めてNetflixなどで配信するものだと思うんだよね。それこそ2019年でいえば『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』と同じような扱いになるんじゃないかなぁ、と思ったらまさかの90分超えですよ」

 

カエル「本来はテレビシリーズの延長で1話20分ちょっとの話を2話作る予定が、ここまで伸びたというのね。

 しかもこれからさらに劇場版を間髪入れずに制作するわけで……京アニの本気が伺えるなぁ

主「そもそもテレビアニメ版からして、今のアニメ界では魔法とも称されるほどの映像美を誇っていたわけで、それが劇場版になったらどれほどのものになるのか、そこも含めて楽しみだわ。

 というわけで……早速ですが感想記事のスタートです1」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 繊細な演技などに見える京アニクオリティ
    • 表現”欲”を感じさせる声優たち
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 強く連想した作品
    • ヴァイオレットが救った”過去の自分”
    • 京アニが表現してきたものとは?
  • まとめ

 

 

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映画『シークレット・スーパースター』ネタバレ感想&評価! アーミル・カーン制作の2019年屈指のインド発音楽映画の登場!

 

今回は最近力を入れて観始めているインド映画(ボリウッド)から生まれた『シークレット・スーパースター』の記事になります!

 

 

 

 

 

最近インド映画にハマってきたんだよなぁ

 

カエルくん(以下カエル)

「日本でも徐々にインド映画の認知度は上がってきているようで、それこそ『バーフバリ』のヒットもあって続々と新作が上陸している印象だね。

 その中でもしっかりと『バジュランギおじさんと小さな迷子』のような年間ベストレベルの作品も登場しており、単なるブームで終わってほしくない映画たちです」

 

「極めて強いメッセージ性を宿しながら、それを全てダンスと歌で楽しく笑って観られるようにする……力技のようだけれど、そんな作品たちに惚れてしまったなぁ。

 とはいってもまだまだ全然観ていないけれど、今後は積極的に注目していきたいジャンルでもあるね」

 

カエル「そんな中で、今回取り上げるのは『シークレット・スーパースター』には『きっとうまくいく』などでも人気のアーミル・カーンも出演しています!

 もしかしたら日本で一番知名度のあるインド人俳優かな?」

主「半分くらいアーミル・カーン目当てなところもありかも。

 今回は字幕版を鑑賞したけれど、ソフト化の際には吹き替え版では平田広明が演じるのかな? すっかりアーミル・カーン=平田広明のイメージがついちゃったんだけれど」

カエル「順調にソフト化してもらうためにもぜひともヒットして欲しい本作!

 それでは感想記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
  • シークレット・スーパースターの魅力!
    • ① 音楽やダンスの魅力!
    • ② インドの国内事情を告発したテーマ性は世界共通のメッセージを放つ
    • ③ 万人のオススメしたい強烈なエンタメ性!
  • 以下若干のネタバレあり
  • 本作が描いたインド国内の事情について
    • インドの社会状況① 女性に関する問題〜増えつづける人口と抑制政策〜
    • 人口抑制政策により倦厭されがちな女児
    • インドの社会状況② 女性を苦しめてしまう結婚の風習
    • インドの社会状況③ イスラム教徒の扱いについて
  • 以下さらにネタバレあり
  • 作品考察
    • 本作の”観る””観られる”関係の変化
    • 制作に名前を連ねるアーミル・カーンの思い
    • インターネットの重要性
    • 単純な男VS女にしない
    • 世界中のシークレット・スーパースターたちへ
    • まとめ

 

 

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『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』 このすばや異世界転生ものへの愛を示したコメディ作品!

 

今回はテレビアニメも人気のライトノベル原作作品『この素晴らしい世界に祝福を!』の劇場版作品の感想記事になります!

 

 

 

 

……”この世界の〜”とタイトルを間違えそうになる自分に驚愕だよ

 

 

カエルくん(以下カエル)

「はい、そんな与太話は後にして今回は原作やアニメ版は鑑賞したの?」

 

「0ではないけれど、ほぼないようなもん。

 アニメ版を……3話くらいまで観たかなぁ」

 

カエル「最近、ラノベ原作のファンタジーアニメが量産され続けていて追いきれないっていうのはあるかもね。

 ちなみになんで3話で終わったの?

主「特に理由はない。

 つまらなかった〜とかもなく、単に忙しくてフェードアウトしていった面もある。逆にいえば……その程度にしかハマらなかったということかな。

 あとは『ダンまち』とか『REゼロ』などのファンタジー系が多すぎて区別が付いていないのと、食傷気味というのも大きい」

 

カエル「それでも過去作を観ないで劇場版は観に行くんだね。

 そういえばNetflixにあるのを知って観ようと思ったけれど、2クールあることに少し怖気付き後回しにして、さらに『全裸監督』や溜まっていた『鬼滅の刃』とかを消化していたら、結局見る事ができなかったけれど……」

 

主「アニメ映画に関しては半分義務感に近いものもあるかもしれないけれど……『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』が全くの初見でその年のTOP3に入るほどの大傑作だった衝撃もあるし……本当にいい映画は過去作などを観なくても伝わるものがある、という思いもあるからね。

 流石にキャラクターくらいは知っているレベルの人間ですが……今回も挑戦してきます」

 

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • このすば初心者にも安心設計に
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • この手のアニメの”あるある”を詰め込んだ作品に
    • 中盤までの展開について
    • 本作が示した異世界転生系への批評性について
  •  まとめ

 

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