物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『かぐや様は告らせたい』ネタバレ感想&評価… 2時間滑りっぱなしのコントを見せられても言葉にならないよ…

 

今回は漫画、アニメも人気の『かぐや様は告らせたい』の感想記事です!

 

   

 

恋愛スイーツ映画ではあるが、注目度もなかなか高いようじゃな

 

 

カエルくん(以下カエル)

「今作では注目の若手俳優やアイドルがたくさん出演しているから、ファンも多く映画館に行きそうだね。

 流石に平日の初日はそこまで人は多くなかったけれど、きっちりと興行収入1位を獲得しています」

 

「この手の映画は役者を観に行く若者層が中心じゃしの」

 

カエル「まあ、バカにされがちな恋愛スイーツ映画ではありますが、それでも時にはいい作品も生まれていて……」

亀「むしろわしは今の邦画界でもっとも斬新な演出が生まれておる場ではないか? と考えておる。

 どこまでを恋愛スイーツ映画、と分類するのか、という問題はあるものの、プロジェクトマッピングであったり、CGやアニメーションの活用などもあって既存の邦画や実写映画の枠を超えるような試みが多い。

 今作の監督である河合勇人監督もその手の演出を多く手がけており、そちらも合わせて注目していきたいの

 

カエル「では、感想記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 河合勇人監督について
    • 今作の致命的な問題点
    • 今作のコント(コメディ)描写について
    • 唯一の褒めどころの役者陣について
    • まとめ

 

 

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『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝-永遠と自動手記人形-』ネタバレ感想&評価! 劇場で観たい京アニらしい繊細な映画!

 

今回は京アニの最新作である『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の新作の感想記事になります!

 

 

 

 

 

……一応今作を劇場版と言っていいのかなぁ?

 

カエルくん(以下カエル)

「劇場版は1月に公開予定だから、今作はOVA作品の上映という形になりそうだけれど……この作品だけでも90分以上の上映時間もあるし、劇場版と外伝の違いって一体なんだろう? って気になってくるというか……」

 

「期間限定上映だし、普通は60分くらいに納めてNetflixなどで配信するものだと思うんだよね。それこそ2019年でいえば『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』と同じような扱いになるんじゃないかなぁ、と思ったらまさかの90分超えですよ」

 

カエル「本来はテレビシリーズの延長で1話20分ちょっとの話を2話作る予定が、ここまで伸びたというのね。

 しかもこれからさらに劇場版を間髪入れずに制作するわけで……京アニの本気が伺えるなぁ

主「そもそもテレビアニメ版からして、今のアニメ界では魔法とも称されるほどの映像美を誇っていたわけで、それが劇場版になったらどれほどのものになるのか、そこも含めて楽しみだわ。

 というわけで……早速ですが感想記事のスタートです1」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 繊細な演技などに見える京アニクオリティ
    • 表現”欲”を感じさせる声優たち
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 強く連想した作品
    • ヴァイオレットが救った”過去の自分”
    • 京アニが表現してきたものとは?
  • まとめ

 

 

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映画『シークレット・スーパースター』ネタバレ感想&評価! アーミル・カーン制作の2019年屈指のインド発音楽映画の登場!

 

今回は最近力を入れて観始めているインド映画(ボリウッド)から生まれた『シークレット・スーパースター』の記事になります!

 

 

 

 

 

最近インド映画にハマってきたんだよなぁ

 

カエルくん(以下カエル)

「日本でも徐々にインド映画の認知度は上がってきているようで、それこそ『バーフバリ』のヒットもあって続々と新作が上陸している印象だね。

 その中でもしっかりと『バジュランギおじさんと小さな迷子』のような年間ベストレベルの作品も登場しており、単なるブームで終わってほしくない映画たちです」

 

「極めて強いメッセージ性を宿しながら、それを全てダンスと歌で楽しく笑って観られるようにする……力技のようだけれど、そんな作品たちに惚れてしまったなぁ。

 とはいってもまだまだ全然観ていないけれど、今後は積極的に注目していきたいジャンルでもあるね」

 

カエル「そんな中で、今回取り上げるのは『シークレット・スーパースター』には『きっとうまくいく』などでも人気のアーミル・カーンも出演しています!

 もしかしたら日本で一番知名度のあるインド人俳優かな?」

主「半分くらいアーミル・カーン目当てなところもありかも。

 今回は字幕版を鑑賞したけれど、ソフト化の際には吹き替え版では平田広明が演じるのかな? すっかりアーミル・カーン=平田広明のイメージがついちゃったんだけれど」

カエル「順調にソフト化してもらうためにもぜひともヒットして欲しい本作!

 それでは感想記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
  • シークレット・スーパースターの魅力!
    • ① 音楽やダンスの魅力!
    • ② インドの国内事情を告発したテーマ性は世界共通のメッセージを放つ
    • ③ 万人のオススメしたい強烈なエンタメ性!
  • 以下若干のネタバレあり
  • 本作が描いたインド国内の事情について
    • インドの社会状況① 女性に関する問題〜増えつづける人口と抑制政策〜
    • 人口抑制政策により倦厭されがちな女児
    • インドの社会状況② 女性を苦しめてしまう結婚の風習
    • インドの社会状況③ イスラム教徒の扱いについて
  • 以下さらにネタバレあり
  • 作品考察
    • 本作の”観る””観られる”関係の変化
    • 制作に名前を連ねるアーミル・カーンの思い
    • インターネットの重要性
    • 単純な男VS女にしない
    • 世界中のシークレット・スーパースターたちへ
    • まとめ

 

 

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『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』 このすばや異世界転生ものへの愛を示したコメディ作品!

 

今回はテレビアニメも人気のライトノベル原作作品『この素晴らしい世界に祝福を!』の劇場版作品の感想記事になります!

 

 

 

 

……”この世界の〜”とタイトルを間違えそうになる自分に驚愕だよ

 

 

カエルくん(以下カエル)

「はい、そんな与太話は後にして今回は原作やアニメ版は鑑賞したの?」

 

「0ではないけれど、ほぼないようなもん。

 アニメ版を……3話くらいまで観たかなぁ」

 

カエル「最近、ラノベ原作のファンタジーアニメが量産され続けていて追いきれないっていうのはあるかもね。

 ちなみになんで3話で終わったの?

主「特に理由はない。

 つまらなかった〜とかもなく、単に忙しくてフェードアウトしていった面もある。逆にいえば……その程度にしかハマらなかったということかな。

 あとは『ダンまち』とか『REゼロ』などのファンタジー系が多すぎて区別が付いていないのと、食傷気味というのも大きい」

 

カエル「それでも過去作を観ないで劇場版は観に行くんだね。

 そういえばNetflixにあるのを知って観ようと思ったけれど、2クールあることに少し怖気付き後回しにして、さらに『全裸監督』や溜まっていた『鬼滅の刃』とかを消化していたら、結局見る事ができなかったけれど……」

 

主「アニメ映画に関しては半分義務感に近いものもあるかもしれないけれど……『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』が全くの初見でその年のTOP3に入るほどの大傑作だった衝撃もあるし……本当にいい映画は過去作などを観なくても伝わるものがある、という思いもあるからね。

 流石にキャラクターくらいは知っているレベルの人間ですが……今回も挑戦してきます」

 

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • このすば初心者にも安心設計に
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • この手のアニメの”あるある”を詰め込んだ作品に
    • 中盤までの展開について
    • 本作が示した異世界転生系への批評性について
  •  まとめ

 

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映画『二ノ国』ネタバレ感想&評価 これだけの大作なのにスタッフ不足だったんだろうなぁ…と大人の事情が伺えてしまう

 

今回は夏の新作アニメ映画の中でも、大作としてはラストを飾る『ニノ国』の感想です!

 

 

 

 

これもかなりドキドキな作品じゃな

 

 

カエルくん(以下カエル)

「ちなみに……ぶっちゃけた話をしてしまうと、見る前から不安要素はたっぷりな作品でもあります」

 

亀爺(以下亀)

「予告編から不安になってしまったからの。観ないぶんには具体的には言えんが……なんというか『ゲド戦記』などのジブリ作品の中でも低評価の作品のような予感がした」

 

 

カエル「この辺りも記事で詳しく語るけれど、ジブリを意識しているのは間違いないもんね。 

 でもあれが可能だったのは固定給で正社員対応でスタッフを雇用できていたからであって、形だけ真似ようとしても、かなり難しい部分があるような……」

亀「観てからでないとなんとも言えんがの。

 ちなみに、今回も原作ゲームは何も知らん、ただのアニメ映画好きとしての感想記事になるので、悪しからず。

 というわけで……記事のスタートと行くかの」

 

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
  • 本作の大きな問題たち
    • そもそもの問題として
    • 全体の構成からしてミスをした?
    • ”スタジオジブリ”という呪いに翻弄され続ける人々
    • キャストについて
    • それでも本作が嫌いになれない理由
    • まとめ

 

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『劇場版 おっさんずラブ LOVE OF DEAD』ネタバレ感想&評価! ドラマ版が良かっただけに、映画版は受け入れらない!

今回はテレビドラマもどハマりした『おっさんずラブ』の劇場版作品の感想記事になります!

 

 

 

 

Netflixで一気見してしまいました!

 

 

カエルくん(以下カエル)

「連休中に『話題の作品だし、映画もあるしとりあえず見てみるか』という軽い気持ちだったのに、どハマりして一気見してしまうというね!

 今回、この映画版も非常に楽しみにしていました!」

 

「自分はテレビドラマはほぼ見なくて、最後に見たのも……ネトフリオリジナルを除けば『孤独のグルメ』のシーズン3くらいなんだけれど、そういう人間を引き込むほどの力があったということだな」

 

カエル「本当はドラマ版だけでも記事にすることができましたが、怠惰の影響で記事を書き上げることができませんでした。

 なので、今回は”ドラマ版の何が素晴らしかったのか?”という話を踏まえつつ、映画版の感想と行きましょう!」

主「ではでは、長くなりそうなので早速感想のスタートです!」

 

  • ドラマ版で惹かれたポイントたち
    • ① 同性愛”以外”の恋愛を含めた描き方〜現代でも完全に自由にならない恋愛〜
    • ドラマ版が描いた重要な恋愛の視点
    • ② アニメ的な”記号”のキャラクターを用いた実写ドラマ
    • ③ 不動産屋さんという設定のうまさ
  • 感想
  • 以下ネタバレあり
  • 今作の問題点
    • 問題点① 映像表現の稚拙さ
    • 問題点② 劇場版スケールにしようとして大失敗
    • 問題点③ キャラクターの配置と使い方
    • 問題点④ 同性愛の描き方
    • 結局のところ……
  • まとめ

 

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映画『ダンスウィズミー』ネタバレ感想&評価! 音楽シーンが豊富で意義もはっきりしているものの、矢口監督らしい欠点も散見される……

 

今回は矢口史靖監督の最新作である『ダンスウィズミー』の感想と参りましょう!

 

 

 

 

夏真っ盛りであるが、注目度が高いのか低いのかわからん作品じゃの

 

 

 

カエルくん(以下カエル)

『ウォーターボーイズ』が大ヒットしてテレビドラマ化も果たしたし、この手の……なんというか、動きも派手に見せる映画であればお手の物ってイメージもあるかなぁ」

 

亀爺(以下亀)

「今作もだいぶ前から予告編を見ておるしの。

 もしかしたら昨年の段階ですでに映画館で予告が流れていたのではないかの?」

 

カエル「それだけ力を入れている作品なんだおるね。夏休みの大作映画目白押しのこの時期にぶつけているし!」

亀「……その割にはなかなか厳しい興行成績になりそうじゃな。

 この魅力的な大作があまりにも続きすぎるこの時期では、ちょっと弱いのかもしれんの

カエル「……ま、まぁ、それでもいい作品かもしれないんしね?

 それでは、早速感想記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 音楽が豊富で楽しい映画! ではあるのだが……
    • 物語の甘さ
    • 今作の意義
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 本作最大の疑問点
    • 細かい物語の問題点
    • 肝心のミュージカルシーンについて
    • 今作が示した”映画を語る映画”としての意義
    • まとめ

 

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