物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『居眠り磐音』ネタバレ感想&評価! 松坂桃李の色気炸裂!若い人にも時代劇ファンにもオススメしたいバランスのとれた作品です!

 

今回は松坂桃李が主演を務めていることでも話題の時代劇映画”居眠り磐音(いねむりいわね)”の感想記事になります!

 

 

どうしても時代劇って年配の方向けって印象があるのかなぁ

 

カエルくん(以下カエル)

「公開初日の朝一の回で鑑賞してきたのですが、平日の午前中ということもあるでしょうが劇場内には年配の方しかいなかったね」

 

多分、製作サイドは若い人を集めたいという思惑もあるはずなんだよ。

 後々語るけれど近年の時代劇って面白い試みもたくさんあるんだけれど、イマイチ若い人に伝わっていない感もある。色々と難しい部分……時代考証などもあって江戸の空気感を伝えるのが大変になっているけれど、それでも時代劇の灯火を消さないようにと努力しているんだよね。

 だから、本作を通して若い世代が時代劇に興味を持ってくれると嬉しいな

 

 

カエル「色々語って入るけれど、うちも古い時代劇をそんなに見ていますか? と言われるとそうでもないもんね」

主「特に白黒だったりすると見るのが辛いという気持ちもわかる。今はもうテレビでも時代劇がほとんどやっていなくて、なかなか見に行くチャンスがないというのも同意。

 だからこそ、こういう作品に触れて面白い世界があると知ってもらうことは大事。

 その意味では今作の監督を務める本木克英の試みは大事だと思うよ」

カエル「そのあたりも踏まえながら感想記事をスタートしましょう!」

 

 

  • 作品紹介・あらすじ紹介
  • 感想
    • 司馬遼太郎と池波正太郎〜キャラクター映画としての本作〜
    • 本木克英監督の時代劇
    • 役者について
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 序盤の喋りすぎ? の展開の問題について
    • 演出上の見所
    • 住む世界の物語
    • 終盤と希望について
    • まとめ

 

 

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『甲鉄城のカバネリ〜海門決戦』ネタバレ感想&評価! アクション描写以外にも見所豊富な、荒木監督らしさの詰まったカバネリがここに登場!

 

今回はテレビシリーズでも高い評価を受けた『甲鉄城のカバネリ』の新作中編? の感想記事になります!

 

 

 

 

総集編映画から1年半くらい過ぎてからの新作になるのかなぁ

 

 

カエルくん(以下カエル)

あれだけの作品がオリジナルシリーズで作られたということでも驚きだよね!

 『進撃の巨人』と本作がウィットスタジオの看板ということになるだろうし、荒木哲郎監督の代表作といえるんじゃないかな?」

 

「ちなみに、本作は劇場では2週間限定公開ですが、Netflixではすでに世界中で配信されています。

 でも、できれば劇場で見て欲しいなぁ……

 カバネリのテレビシリーズも、当然初出はノイタミナだからテレビアニメなんだけれど、総集編も劇場クオリティでグリグリと動き回って驚いたし」

 

 

カエル「総集編だけでも劇場で見る価値は大いにあるよね。

 しかも今回はほぼOVAのような、番外編って扱いにはなるんだろうけれど、テレビシリーズよりもクオリティが上がっているのでは? と思うシーンも満載だし!」

主「そういえば、ネトフリ版も少し観たけれど、冒頭の描写が劇場版ではなかったような……

 多分上映時間の関係とかもあるのだろうけれど、できれば完全な形で見せて欲しかったかなぁ。

 それでもやっぱり劇場で特別価格1500円くらいを支払ってでも見る価値はあると思います!

 

カエル「では、もう既に賞賛モードですが感想記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 荒木哲郎の要素が濃い作品へ〜生駒のキャラクター性〜
    • 本作の脚本の難しさと納得のいく作りへ
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 映像のメリハリ
    • カバネリらしい? 物語の欠点
    • 本作が示したテーマについて
  • まとめ

 

 

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映画『賭ケグルイ』ネタバレ感想&評価! 役者たちを存分に活かした外連味に満ちた演出の塊! これは”歌わないミュージカル映画”だ!

 

テレビシリーズも大人気だった『賭ケグルイ』の劇場版の感想記事になります!

 

 

 

 

 

テレビシリーズは未見、原作は……5巻くらいまで読んだいますね

 

カエルくん(以下カエル)

「ちなみに、僕たちはギャンブルなどは一切やっていません!

 そんなことをしてお金を稼ぐよりも、ブログやライター業でしっかりと地に足をつけた方が効率もいいもんね!」

 

「……ブログやライター業って地に足がついたと言えるのか?

 ちなみに、自分がギャンブルをやらないのはそんな立派な理由ではないよ」

 

 

カエル「え? 『ギャンブルなんて馬鹿馬鹿しい』とかじゃないの?」

主「いや、むしろ逆。

 昔……それこそ賭ケグルイじゃないけれど、高校時代博打がはやったことがあるのよ」

カエル「……それって賭博法違反」

主「まあ、額も100円とかの可愛いものだったのよ。ブラックジャックとか、チンチロリンをやって、教師に見つからないように賭場を開いてさ……

 その時、思わず負けを取り返そうとして熱くなった結果、4000円負けたのね」

 

カエル「高校生にとっての4000円はなかなか痛いね」

主「それ以降、絶対熱くなる性格だからギャンブルはやめた。

 だいたい、自分の性格からして競馬とかにはまると『シンザンがね〜ウォッカはさぁ』とか本で読んだうんちくを語りはじめて、最終的には『競馬は負けるから良い。勝ちにこだわるのは純粋に競馬を愛するのではなく、金を愛する行為として邪道だ』とか言い出すのが目に見えているので、手を出しません」

 

カエル「オタクが1番やってはいけないのがギャンブルかもねぇ。

 ちなみに、原作はなんで5巻で止まっているの?」

主「よく通っていた本屋が潰れてしまって本を買う習慣がなくなってしまったのも大きいけれど……作品が絡む理由に関しては、記事の中で語る。

 それは『賭ケグルイ』のみならず、この手のギャンブル作品全体に共通することだからね

 

カエル「ふぅ〜ん……今回はいつも以上に独特な記事になりそうだなぁ。

 では、感想記事のスタートです!」

 

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 超ご都合主義の塊の作品
    • 徹底的にエンタメ特化の作品へ
    • 役者について
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 本来ならば破綻しかねないキャラクター重視すぎる演出&舞台
    • ご都合主義に感じた部分
    • 最後の戦いの惜しさ
    • 実写化する意義とは?
    •  社会性と言えなくもない部分
    • まとめ

 

 

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映画『バースデーワンダーランド』感想&評価! 原監督の動きのこだわりとイリヤのデザインの魅力が融合し、視覚的に楽しいアニメ映画に!

 

原恵一監督の久々のアニメ映画最新作である『バースデーワンダーランド』をネタバレなしの感想記事になります!

 

 

 

今回はスペシャルな試写会に当選したので、嬉しかったなぁ

 

 

カエルくん(以下カエル)

「試写会では原監督とキャラクターなどの多くのデザインを担当されたイリヤ・クブシノブ、そして映画監督である樋口真嗣の3人のトークショー付きの上映会となりました」

 

「なかなか濃いお話だったなぁ。

 原監督やイリヤは真面目にお話されている中で、樋口真嗣が時折冗談や軽口を交えながらも、的確なコメントをしているのが面白かった。

 他の監督や作品へのダメだしなどもなく、暖かな雰囲気で語りあっていてとても楽しめたね。

 本当に人がいいんだろうなぁ……って伝わってきたよ」

 

カエル「そのトークショーの模様などはちょいちょい挟んでいければいいかなぁ、と思います。

 今回は試写会で鑑賞させてもらたので基本的には褒め中心の記事になるかと思います!」

主「それでは感想のスタートです」

 

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 原監督の特徴① 良い意味でアニメらしくない作品
    • 原監督の特徴② 日常描写の見事さ
    • デザインを担当したイリヤ・クブシノブについて
    • 音楽の使い方の冒険
  • 一方で懸念されるポイント
    • 声優問題について
  • 以下ネタバレあり
  •  作品考察
    • 今作の物語のちぐはぐさ
    • 似ている作品と類似する要素について
    • ファンタジー特有の難しさ
  • 物語の内容に言及して
    • 原監督・イリヤとの食い合わせの悪い物語
    • 目的の不在
    • 物語を盛り上げる力強さ
    • まとめ

 

 

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映画『名探偵ピカチュウ(吹き替え版)』ネタバレ感想&評価! あのポケモンたちが動いているシーンを見るだけでも大興奮!

 

みんな大好きなポケモンが実写化して登場! 『名探偵ピカチュウ』の感想記事なります!

 

 

 

ポケモンの実写化というよりは、名探偵ピカチュウの実写化ということになるんだよね

 

 

カエルくん(以下カエル)

「日本はアメリカに先がけて公開ということで、やはりポケモン発祥の地ということでまずここで盛り上がって欲しいのではないでしょうか!」

 

「ポケモン人気はいまだに根強いからね。それこそ、平成最大のヒットコンテンツじゃないの?」

 

カエル「ちなみにポケモンに関してはどの程度詳しいの?」

主「残念ながら最近はゲーム自体をあまりやらなくなったので近年の作品は手を出していないけれど、ダイヤモンド/パールまではプレイしたし、初代には思い入れも強い。

 レベル100の裏技をしたりさ、ケツバンを出したり、金銀では増殖の裏技を使ってマスターボールを持たせて量産したりしていたよ」

 

カエル「……なんか裏技の話ばかりだけれど、そこそこ楽しんでいるんだね」 

主「ちなみに好きなポケモンはカビゴン。

 あとはドンファンとか、ああいう大きくて鈍そうなポケモンが好き。

 やっぱり初代を1番楽しんだ身としてはピカチュウよりもリザードンの方が思い入れがあるかな。今作でも予告でリザードンが出てきているので、そこを楽しみにしています」

 

カエル「では、感想記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介 ・あらすじ
  • 感想
    • 本作がもつ重要な役割
  • 吹き替えについて
    • 吹き替え版をオススメしたい理由
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 冒頭について
    • 生きて動き回るポケモンたち
    • ポケモンはモンスターなのか?
    • ポケモンの裏設定を感じらせる物語
    • ただし、問題点も多い
    • まとめ

 

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キャロル&チューズデイ 4話までのネタバレ感想&考察 音楽&青春アニメとして最高の出来! ぜひともジョン・カーニー好きにお勧めしたい!

 

令和初の記事は『キャロルアンドチューズデイ』の記事になります!!

 

 

 

 

平成最後も令和初も、うちらしくアニメの話でいきましょう

 

カエルくん(以下カエル)

「そういえば、平成最後がユーフォニアムだったけれど、どちらも音楽映画という意味では共通点があると言えるのかな?」

 

「描いているこちゃ劇場とテレビアニメの違いはあるけれど、どちらもチェックして欲しいね」

 

カエル「それでは、早速ですが感想記事をスタートさせましょう!」

 

  • 感想 
  • スタッフについて
    • 総監督の渡辺信一郎について
    • 世界のクリエイターを多く起用
    • 堀元宣監督など日本人スタッフについて
  • 作中について
    • 本作の中のナベシン要素
    • 特に目立つ”手”の演出
    • 音楽シーンについて
  • 本作の中心となる”人間”と"AI”
    • 4話で描かれたAIの力
    • まとめ

 

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『劇場版 響け! ユーフォニアム 誓いのフィナーレ』ネタバレ考察&解説② 今作が示す久美子の未来への切ない予感とは?

 

『響け! ユーフォニアム 誓いのフィナーレ』のさらに深く入り込んだ考察の記事になります!

 

 

語りたいことがたくさんあるんだよねぇ

 

 

カエルくん(以下カエル)

「前回よりも細かく突っ込んだことを書いていきます!」

 

「特にキャラクター同士の描き方、それと本作が描いた工夫と……ある種の違和感について主に語っていくとしようか」

 

カエル「ちなみに、この記事が平成最後の記事になります!

 やっぱり最後は絶賛評で終わらせないとね!」

主「あやうく心残りができるところだった……とは言っても、実は時間との勝負なってしまいましたが!」

カエル「サボりがちだったからねぇ……

 では、誓いのフィナーレのネタバレありの考察記事のスタートです!

  なお、感想記事はこちらになります!」

 

 

blog.monogatarukame.net

 

ユーフォシリーズと撮影の魅力について語ったyoutubeの自作動画はこちらです!


『響け!ユーフォニアム』の撮影と演出の魅力について語る!〜カメラジ#3〜

 

 

  • ユーフォシリーズの物語の描き方
    • 新一年生のキャラクター像
    • 奏の役割と抱えた思い
    • キャラクターデザインから見えてくる性格
    • 一年生のキャラクターデザインから見えてくるもの
  • 今作が予感させる各キャラクターの”未来”
    • 演出上の疑問点
    • なぜそこでそのような演出を?
    • 葉月に与えられた役割
    • アイフォンを用いた独特の演出について
    • まとめ

 

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