物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『ある少年の告白』ネタバレ感想&評価! 同性愛とキリスト教の教義……難しい問いを突きつけられた作品

 

 

今回は同性愛とキリスト教社会について語った”ある少年の告白”の感想記事となります!

 

 

 

 

今回は、もしかしたら反感を買う記事になるかもしれない

 

カエルくん(以下カエル)

「同性愛矯正施設の問題だから、下手なことを言えないよね……」

 

「どうしても記事も慎重な意見になってしまうかなぁ」

 

主「この映画を語る際にはアメリカ南部の状況なども大事になってくる。

 この記事ではそのあたりも含めながら語っていくとしよう」

カエル「それでは、早速ですが記事のスタートです!」

 

  • 感想に入る前に
    • ”同性愛”だから見えづらくなる嫌悪感
    • 日本にもある”矯正施設”
  • 感想
    • アーカンソー州について
    • 聖書と同性愛について
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • それぞれの立場について
    • 変わろうと思っても変われない思い
    • 父と子の対話
    • まとめ

 

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『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン! 失われたひろし』ネタバレ感想&評価! 橋本監督のしんちゃんでは1番オススメしたい作品!

 

毎年恒例のクレヨンしんちゃんの映画新作レビュー記事になります!

 

 

 

 

今年はご存知の方も多いでしょうが、変化があったね

 

カエルくん(以下カエル)

今回から主演を務める声優さんが矢島晶子から小林由美子に変更になっています!

 テレビシリーズではだいぶ前のお話だからすっかり忘れていたけれど、映画では今年から変更になるんだね」

 

「結構突然の変更で驚いたなぁ……自分はテレビシリーズは見ていないから、小林由美子しんちゃんはこれが初鑑賞になるね。とは言っても、昔から少年ボイスなどで活躍されているし、パッと聴いた感じは似ている声を出していたので、そこまで気にはならなさそうだけれど」

 

カエル「そして、実はもう1つの小さいながらの変化が公開時期の移動です。

 ずっとコナンとぶつかるように戦ってきたけれど、残念ながらコナンの爆発的な興行収入の伸びにはついていけてないから、しょうがないのかなぁ」

主「しんちゃんの興行収入自体は伸びているんだけれど、こればかりは難しいよなぁ。

 ドラえもん、コナンと共に全体的には増収傾向にあるから、本当はドラえもんとコナンの間の3月末に公開とかにすればちょうどいいんじゃないかな?

 まあ、そんな簡単にはできないか」

 

カエル「今作のコナンと分かれる形ので興行収入がどのように変化するのかも含めて注目です!

 それでは、クレヨンしんちゃんの記事のスタートです!」

 

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 作画、動きの良さ
    •  物語について
    • 今作最大の見所! 音楽について
    • 声優について
    • まとめ

 

 

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映画『キングダム』ネタバレ感想&評価! 本気度がうかがえる美術や衣装は◎! ただしアクションの見せ方などに違和感がある……

 

今回は原作漫画も大ヒット中、山崎賢人や吉沢亮、長澤まさみなどの人気キャストが登場する『キングダム』の感想記事になります!

 

 

 

 

原作は未読の人間の感想になります

 

 

カエルくん(以下カエル)

「人気もあって、何度か知り合いに『面白いから読んだ方がいいよ』と言われていたけれど、結局手を出さなかったんだよね」

 

「オススメされた段階で25巻くらいまで出ていて、今では50巻超えでしょう?

 さすがにレンタルや漫画喫茶で読むとしても、それはハードルが高すぎるなぁ……文字数にもよるけれど1巻どんなに早くても10分かかるとして、500分超えだもんなぁ」

 

カエル「どうしても秦の始皇帝になるまでとなると長期連載になるのは仕方ないよねぇ」

主「そう考えると今の子は大変だよなぁ……コナン、ワンピースだって100巻前後だし、長期連載作品ばっかり。

 実はナルトも読んでないんだけれど、理由は全く同じで長期連載すぎて今更ついていけないからなんだよなぁ」

 

カエル「人気シリーズになると売れるのはわかるけれど、その懸念はどうしてもあるのかな」

主「つまりさ、こち亀最強ですよ。

 200巻あってもどこからでも読めるし、何なら200巻から読んでも問題無し!」

カエル「馬鹿話はここまでにして、映画の感想へといきましょう!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • アクションシーンについて
    • 役者について〜よかった役者について〜
    • 漫画原作映画の難しさ
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 見せ場を信じられない作品
    • 物語のメリハリの問題
    • 本作が描いた社会性
  • まとめ

 

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『劇場版 響け! ユーフォニアム 誓いのフィナーレ」ネタバレ感想&考察 青春&音楽映画として2019年ベスト候補筆頭の大傑作登場!

 

今月、うちとしては1番の注目作である『響け! ユーフォニアム』シリーズの完結編となる誓いのフィナーレの感想記事になります!

 

 

 

以前に映画語り配信でも語ったけれど、今年映画ランキングのBest20入りは間違いない傑作でしょうね

 

 

 

カエルくん(以下カエル)

「予告編が流れた段階ですでにこみ上げてくるものがあったもんね……あの予告編を何回見たんだろう?」

 

「黒沢ともよの『めんどくさいなぁ〜一年生〜』のセリフがたまらなく好きでねぇ……

 いや、あなたもなかなか面倒くさい一年生でしたよ? って言いたくなるようなね」

 

カエル「それでは早速になりますが、映画の感想記事をスタートさせますが……初めに言っておきますが、この記事も長くなります。

 もしかしたら後々追記、分割する可能性がありますので、そちらはご容赦ください

主「ずっと追いかけてきたからなぁ……

 ちなみにアニメで楽しみたかったので原作は読んでませんので、物語自体は初見であり、ユーフォシリーズのアニメは劇場版も含めて全て観たファンの感想になります。

 では、記事のスタート!」

 

 

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  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 『リズと青い鳥』と比較して
    • 声優について
  • 青春映画&音楽映画としての魅力について
    • 青春映画とは何か?
    • 音楽映画としての今作〜モブがいない作品〜
  • ネタバレに入る前に
    • ユーフォニアムシリーズが描いてきた”感情”と”仮面”
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 全てを踏襲する開始5分
    • 眩しく設定された光
    • 奏と久美子のシーンで特徴的だったもの
    • 多くの思いが感じられる演奏シーン
    • ユーフォが描いてきたもう1つの物語
    • まとめ

 

 

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名探偵コナンの映画シリーズの興行収入が伸びる理由がわかる! 紺青の拳の最終興行収入予想と今後の課題とは?

 

今回はみんな気になる”なぜコナンの興行収入はここまで上がったのか?”について考察していきす!

 

 

 

 

 

なかなか面白いデータが取れたよ

 

 

カエルくん(以下カエル)

「ちなみに『紺青の拳』に関しては当然のことながらまだ最終興行収入が発表されていませんが公開初日である平日の金曜日だけで4億円以上を売り上げるという、子供向けアニメ映画では驚異的な売り上げは記録しています!

 

「大人を中心としたファン層の幅広さを象徴しているね。

 また、座席数では2位の作品と比較すると10倍以上の売り上げがあるというから、本当に驚異としか言いようがないんだけれどさ……」

 

カエル「ちなみに、今年のコナンは例年のことながら賛否が分かれていますが、個人的には近年では屈指の良作だと思います。

 まあ、それもコナンになにを求めるのかって話かもしれないけれどね」

主「では、うちでは珍しい? 興行関連の考察記事を始めましょうか。

 ちなみに、作品の出来と興行は一切関係ないというスタンスでいきます。

 特にシリーズものはその出来よりも、ブランド力の方が大事だったりするので……

 もちろん、そのブランド力を高めるためにいい作品を作り続けることはとても大事だけれど、毎年公開されるアニメシリーズ映画における出来不出来と興行の関係って、語るのが難しいところもあるしね」

 

カエル「はい、てなわけで記事のスタートです!」

 

  • コナンの興行成績について
    • 夏のシリーズアニメ映画の代表であるポケモンと比較
    • なぜミュウツーの逆襲を3DCG化するのか?
  • コナンはなぜ爆発的に興行収入を伸ばしているのか?
    • 春のシリーズアニメ映画全体について
    • コナン映画が突き抜けた”キャラクター映画”としての側面
    • コナンの抱える課題が見える『紺青の拳』
    • 紺青の拳の海外展開に向けての工夫
    • まとめ〜紺青の拳の興行予想〜

 

 

 

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映画『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』ネタバレ感想&評価! 初の劇場版コナンの女性監督である永岡監督の今後に期待が高まる作品!

 

2019年も絶好調! メガヒットが約束されたコナンの新作映画作品、紺青のフィストのレビューになります!

 

 

 

 

今年は何億いくのかねぇ〜……いよいよ100億も見えてきたのか?

 

 

カエルくん(以下カエル)

「とは言っても、前作の場合は安室透の人気もあって一気に20億円くらい? 上がったから、今回も伸びるとは限らないよねぇ」

 

「だいたい80億くらいかなぁ、とざっくりとは思っているけれど……キッドと京極さんって今でもどれだけ人気なんだろう?

 というか、コナンはなんでこんなに興行収入が桁違いなんだろうね?

 ドラえもんなども50億円近く売り上げるとはいえ、同じ国民的アニメであり、今年から別日での公開となったクレヨンしんちゃんが約15億円で推移していることを考えると、コナンは異常な気がする」

 

カエル「それだけ根強い女性ファンを中心としたキャラクター人気を獲得したって話なんじゃないかな?

 もちろん、作品ごとのクオリティの差はあるだろうけれど……なんだかんだでアクションパートなどの作画も素晴らしいし、ミステリーの面白さとアクションのわかりやすい面白さのバランスが取れているというのも大きいかも」

主「実はこれからお話しするけれど、今年のコナンは色々と小さい? ながらも変化があるので……こちらにも注目かな。

 というわけで、コナンの映画記事をスタートです!」

 

 

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  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • ミステリー・アクションについて
    • 永岡智佳監督について
    • ゲスト声優について
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 全体的に行き届いた配慮
    • ミステリーの難しさ
    • 本作で多用された三日月の意味
    • 音楽演出の巧みさ
    • 次の監督は誰に?
    • まとめ

 

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オリジナル短編小説『青梅』

『ねえ知ってる?』


 日に日に寒さを増す初冬の夕方に、公園の真ん中に置かれているゾウの滑り台の下の砂場に座りながら、笑顔を見せる望の言葉に朔はそっと小首を傾げた。
『え?』
『初恋の味』
 望は時折、こうした謎かけをする。その度にあれこれと考えるのがいつもの朔の役割だった。時々、やり返そうと望に謎かけをし返すこともあるけれど、答えを当てられてしまうこともしばしばで、答えに困った時はクスクスと笑いながらどこかへ走り去ってしまう。それを追いかけるのもまた朔に与えられた役割であり、結局のところいつも振り回されてばかりだった。
 けれど望が他の誰かに謎かけをしているところを、朔は一度も見たことがない。いつも他の人の前ではあまり喋ることもなく、じっと本を読んでいるか、外の景色を眺めているばかりだった。

 

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