物語る亀

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物語愛好者の雑文

絶賛!『バジュランギおじさんと小さな迷子』ネタバレ感想&考察! 本作が描いた宗教や歴史の壁を打破する描写の偉大さを解説します!

 

最近、日本でもインド映画の勢いが増しているように感じるね

 

 

2018年の『バーフバリ』旋風も応援上映もあって、象徴的な出来事だったな

 

 

カエルくん(以下カエル)

「今回はインド映画ながらお隣のパキスタンでも大ヒットを記録した『バジュランギおじさんと小さな迷子』のお話です」

 

「先に言っておきますが、今回の記事は長いです。

 ということはどういうことか……お分かりですね?」

 

カエル「お! これは評価に期待ができるなぁ。

 では、早速記事のスタートです!」

 

  • 感想
    • 本作の魅力的な要素
  • 印パ関係について
    • 元々は同じ国だった2カ国
    • 両国に共通する文化
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 風景描写の美しさ
    • バジュランギの登場
    • チキンの歌のシーンの重要性
    • 少女に対する酷い仕打ち……
  • パキスタン国内にて
    • インドの描き方、パキスタンの描き方
    • カシミール地方へ向かうインド人
    • インターネットの力
    • 終盤のバジュランギ
    • ムン二の思い
    • 余談〜この映画を見る前の状況について〜
    •  まとめ

 

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『映画刀剣乱舞』ネタバレ感想&評価! 2.5次元の映画化として大成功!鈴木拡樹などの役者陣が見事で、シリーズ初心者にもオススメ!

 

今回は話題の2,5次元でも大人気刀剣乱舞の映画のお話です!

 

 

 

 

ほぼ刀剣乱舞は初心者だけれど、楽しめるかな?

 

 

カエルくん(以下カエル)

「うちでは刀剣乱舞は花丸をちょっと見ただけで、あまり詳しくはないからそこは心配だね」

 

「公開初日の14時くらいの回にいったけれど、劇場は女性ばっかりだったね。男性は2人しかいなかったよ。

 これが刀剣乱舞を支えるファン層なんだろうなぁ」

 

カエル「近年女性向けコンテンツは注目度を増す一方だし、ちょっと引いた目線だとバイオレンスで特徴的なゲーム作品を多く生み出してきたニトロプラスが本腰を入れているコンテンツでもあるから、その面でも注目しているんだよね」

主「とはいっても、ゲームや漫画、アニメに手を出せているわけではないけれど……ここで一度しっかりと鑑賞して、舞台にはなかなかいけない分、映画を楽しんでいきたい。

 これからさらに注目度をましていくと思うからね

カエル「では、記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 初見にもわかりやすく凝らされた工夫〜歴史ものとして〜
    • 初見にもわかりやすく凝らされた工夫〜刀剣乱舞要素として〜
    • 役者について
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 刀剣乱舞だからこそできる物語
    • 歴史を作るものとは
    • まとめ

 

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映画『マスカレードホテル』ネタバレ感想&評価 キムタクや長澤まさみの演技も犯人も印象には残らない……

 

それではキムタク主演の東野圭吾作品の登場です!

 

 

 

 

今年は東野圭吾関連作品は何作公開されるのかな?

 

 

 

カエルくん(以下カエル)

「もはや東野圭吾なしの映画界やドラマ界というのはありえないし、東野圭吾というジャンルと言ってもいいのかもね」

 

「ただし、当たり外れも激しい印象だけれどね」

 

カエル「まあ、それは作者がどうこうというよりも映像化するスタッフの力量もあるだろうし……」

主「あんまりうるさくいうことも無い作家なのかね?

 本当に恐ろしいのはその量産力ですよ……何でそんなにいっぱい書けるんだろう?

 実は東野圭吾は10人いた! という話が出てきても、自分は納得するかもね。

 作品ごとのクオリティが大きく変化するのも、それが原因だったりして……」

カエル「ゴーストライターなんていません!

 単なる馬鹿話として聞き流してください!

 これ以上きな臭い話になる前に、記事を始めましょう!」

 

  •  作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 特に何かが悪いという訳でもなく……
    • キャストについて
  • 以下ネタバレあり
  • 作中に対する疑問
    • 理解はするけれど納得しない作品
    • 物語の作り方への疑問
    • 演出への疑問
  • まとめ

 

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ゾンビランド・サガ 最終話(12話)ネタバレ感想&考察! ゾンビ×佐賀だからこそできた、王道のアイドルアニメ作品!

 

もうだいぶ前の作品にはなりますが『ゾンビランド・サガ』の感想といきましょうか

 

 

 

最終話終了直後に書ければよかったなぁ

 

 

カエルくん(以下カエル)

「こちらはTwitter経由でお勧めされて鑑賞した作品になります」

 

『宇宙よりも遠い場所』などもそうだし、こういった作品をリアルタイムで追いかけていきたい気持ちはあるんだけれどね」

 

カエル「いつも語るけれどテレビアニメも増加の一歩を辿る中でどれだけ追いかけることができるかが問題だよね……

 間違いなく隠れた名作は見逃しているわけだし

主「時間がない! は社会人に共通の悩みだよねぇ。

 というわけで、今回はだいぶ遅くなりましたが『ゾンビランド・サガ』について軽く語っていきましょう!」

 

  • 感想
    • 一気に引き込まれた2話
    • 弱者の作品として
  • 本作の見どころ
    • ギャグの中にあるシリアス
    • 本作が描いた”因果応報”
    • メンバーのバランスについて
  • まとめ

 

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映画『クリード2 炎の宿敵』ネタバレ感想&評価 主役の交代が意味するアメリカの歴史の大きな変換と冷戦の終焉について考える

 

いよいよ世界的な名作であるロッキーの続編である、クリードも2が登場です!

 

 

 

ここから長いシリーズが再始動するんでしょうね

 

カエルくん(以下カエル)

「ロッキーについては前回も語っているけれど、実は全てのシリーズを通して鑑賞したのはつい最近のことだよね」

 

「公開前の1週間で慌てて見直したからなぁ」

 

カエル「ちなみに、クリード1もロッキーの続編と知らずに観るという、ある意味では暴挙を犯しています

主「公開当時はブログもTwitterもやっていなかったから、映画情報には疎かった部分もある。あと、もともとアニメの方が好きな人間だしね。

 宇多丸のラジオ番組でも年間チャンピオンにも選ばれていたりして、異様に評判がいいボクシング映画がある! というだけでDVDを借りて、再生して初めてロッキーの続編と知るというね。

 その時はロッキ−1は見ていたけれど、遠い昔すぎて『アポロって誰?』状態だったから、そこまで楽しめる訳でもなく……」

 

カエル「クリード単体でもOKだけれど、ロッキーを知っていた方がもっともっと楽しめる内容だしね」

主「今回、改めてクリード1をロッキーシリーズを全て見てから再見したけれど、やっぱ印象が全く違うわ

 ただ、それがいいのか悪いのかも含めて語っていきましょう」

カエル「たぶんクリードやロッキーの語り口としては異色のものになるのかな?

 それでは、記事を始めましょう!」

 

 

  •  感想
    • 本作の欠点① 長い
    • 本作の欠点② ”仕切り直しの2作目問題” 
    • ロッキー4について
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • ロッキーからクリードで変化したもの
    • 注目したワンシーン
    • アメリカVSソ連の勝者は誰?
    • 継承された思い
    • 運命に抗う物語
    • まとめ

 

 

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『劇場版Fate/stay night HF 第2章』 ネタバレ感想&評価 アニメ映画の1つの完成形! 動と静のコントラストに胸が踊る!

 

今年の作品でも注目度の高い『劇場版Fate/stay night [Heaven's Feel] Ⅱ.lost butterfly.』の感想記事です!

 

 

 

 

タイトルが長い! そして前作から約1年待ったなぁ

 

カエルくん(以下カエル)

「あれだけ圧倒的な作画で魅了して、お預けというのは辛いものがあるね」

 

それでもずっと待ち続けますがね。

 それだけの大傑作なので!」

 

カエル「ちなみに、うちはFateシリーズは好きだけれど、アニメしか鑑賞していません。HFに関しては映画で物語を知ろうということで、まあ大まかなあらすじは知っているけれど、細かい描写についてはほとんど知りません」

主「本当は”ここが原作から改変されてうまいよ”ということも語るべきなんだろうけれど、こればっかりは譲れません。

 なので、”Fateシリーズをアニメシリーズやプリヤ、スピンオフも読むくらいには好きだけれど、HFの物語は知らない人の感想”ということで受け止めてください」

 

カエル「その意味では他にあまり類がない記事になるかもね」

主「ただ、多分自分が世界で1番楽しんだという自負があるんよ。

 というのもさ、原作を知っていると展開を知っていることもあるけれど、どこか採点するように見てしまう。

 ”あ、ここはこう改変するのか”とかね。でも、何も知らないとフラットに見られるし、でもちゃんとFateは好きという意味でも、かなり奇特かもしれないけれど、1番この映画を楽しめる状況にあるんじゃないかな?」

カエル「この意見に賛否もあると思いますが、とりあえず感想を始めましょう!

 ……心を強く持ってください!

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 過激な描写が多い作品
    • キャストについて
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 静と動の見せ方
    • 顔の表現や食卓
    • 食事の持つ残酷さ
    • 慎二の物語
  • 士郎と桜の恋愛話として
    • 軽々と境界を乗り越える
    • 花の唄~AImerの音楽性~
    • 男になる物語
    • まとめ

 

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映画『ロッキー』ネタバレ考察&解説 クリードにつながる、アメリカとイタリア系の歴史を象徴するような作品!

 

今回は『グリード2』の上映もありますので、アメリカを代表するボクシング映画『ロッキー』のお話をしていきましょう

 

 

 

 

改めて見直してみるとすごい映画だよねぇ

 

 

カエルくん(以下カエル)

「ロッキーシリーズは詳しいの?」

 

「全く。

 1は遠い昔に見たことあるけれど、やっぱり時代が違うとういうこともあるのかそこまで熱中しなかった。それにさ、シリーズが6作あったから、正直言って観るのが辛いところがあるし」

 

カエル「全6本観て、さらにグリードもあるって考えると今から追うのは難しいところがあるよねぇ。

 スターウォーズやアベンジャーズもそうだし、人気のシリーズゆえの悩みかなぁ」

主「でもさ、昔とは見方が変わったから、改めて鑑賞すると『ここまで政治的で象徴的な映画だったのか……』と驚きがあった。

 もちろん、多くの論評があり、公開されて40年以上過ぎてそのあとの時代を知っているけれど、アメリカの歴史を語る上でも欠かせない映画だということを改めて痛感した。

 そしてロッキーを語ることは今のハリウッド映画界、さらには全く関係ないようだけれど、実は巨匠イーストウッドを語る際でも重要な作品なんだよ。

 今回はそのような目線でロッキーを語っていこうかな」

 

カエル「それでは、ロッキーの考察記事のスタートです!」

 

  • 感想
    • ロッキーを語る上で重要な3つの視点
    • 当時のアメリカの状況とロッキー1
    • 白人と黒人の微妙な関係
    • 驚異に対する反応として
    • しかし現実は過酷なもので……
  • イタリア系アメリカ人の映画
    • なぜロッキー3でハルク・ホーガンが登場したのか?
    • イタリア系アメリカ人のイメージ
    • イタリア系が勝ち上がる物語
  •  キリスト教とロッキー
    • 敬虔なカトリックであるロッキー
    • もっとも政治的な映画”ロッキー4”
  • まとめ

 

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