物語る亀

物語る亀

物語愛好者の雑文

映画『アナと雪の女王』ネタバレ感想&考察 歌はいいが物語は……今作が描いた女性の解放は今のハリウッドを象徴する!

 

 

今回は近年のディズニー映画を代表するアナ雪のお話です

 

 

 

2の全米公開日も決まったし、ここいら辺で語っておきましょうか

 

カエルくん(以下カエル)

「うちでもなんども記事の中で言及しているから、すっかり語った気になっていたなぁ」

 

「いつかは語りたいと思いつつ、先延ばしにしていたのでこの機会にね」

 

カエル「では、早速ではありますが冬にぴったりの映画の記事のスタートです!」

 

  • 感想
    • エルザとアナの対比構造と、本作の欠点
    • ディズニーの限界
  • アナ雪が描いた男女の姿
    • アナ雪が残した大きな功績
    • 男性の物語として考えると
    • まとめ

 

続きを読む

2019年書き初め

 身を切るほどの冷たい風が高架下を強く吹き抜けた。

 すでに大晦日の20時を過ぎているが、街を行く人は多かった。それでも、普段の休日と比べればまだ少ない方で、心なしか足どりも早いように感じる。

 街中をうろつき回って何時間になるだろうか。行く当てもなく外に出て適当にぶらつき始めた時にはまだ太陽もそれなりに高かったはずだが、いつの間にか周囲は暗くなり始めていて今に至る。

 小腹が減り、たまに寄る蕎麦屋を思い出してふらりと足を伸ばしたのだが、この稼ぎ時にもかかわらず夕方で店は閉じていた。個人経営ということもあるのだろうが、欲のないものだ。

 無駄足になってしまい、思わずシャッターを軽く足蹴にしてしまう。まあ、誰が悪いという話でもないし、むしろこの時間になっても爛々と明かりが輝き、一向に年越しに向けて眠る様子を見せない街並みの下、疲れた顔で働く人たちを見ればむしろこのお店の方が健全なのかもしれない。

 

続きを読む

2018年のアニメ映画を総決算! 特徴的な正義と家族の描き方、そして価値観の転換期を感じさせる作品が多かった!

 

 

おそらく2018年の最後の記事になるのかなぁ

 

 

2018年のアニメ映画を振り返ります

 

カエルくん(以下カエル)

「2018年もアニメ映画を中心にたくさん見てきたしね」

 

「今回は、そのある程度まとめをしようと思います。

 では、記事のスタートです!」

 

  • 全体の印象として
    •  豊作だったアニメ映画
  • 今年のアニメ映画を語る上で欠かせない2つのテーマ
    • 2018年を象徴する”家族”と”正義”
    • ”正義”をテーマとした作品について
    • 正義とは?〜自分の正義を信じる物語〜
    • 正義とは?〜正義を否定する物語〜
    • 正義VS正義の果てにあるものは?
  • 今年を象徴するテーマ 家族
    • 伝統VS革新の戦い
    • 伝統的な家族像の問題点
    • 多くの作品で除外されてしまう”ズッキーニ”
    • 同性愛チックな少女の描き方
  • まとめ

 

続きを読む

2018年新作映画ランキング! 洋画、邦画、アニメとともにレベルの高い作品がたくさん出てきた1年でした!

 

 

それでは! 2018年の映画ランキング発表です!

 

 

 

今年も多くの作品が世の中に出てきたの

  

Netflixも含めて約180作品の頂点には立つのはどの作品かな?

 

 

カエル「それでは早速ですが長くなりますので記事のスタートです!」

 

 

  • ルール説明
  • 30位から21位まで
  • 20位から14位まで 
  • 13位から3位まで
    • ここまでを振り返って
  • TOP3の発表!
    • 第3位
    • 第2位
    • 第1位
    • 総評

 

続きを読む

映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』ネタバレ感想&評価 悪くはないけれどもっとコメディに徹して欲しかった!

障害をテーマにする邦画も少しずつ増えてきた印象もあるかなぁ

 

本当に社会的に重要なテーマだしまだまだ足りないと思うけれどね

 

 

カエルくん(以下カエル)

「うちは障害と物語の関係性について、結構重視している部分もあるので辛口になってしまうかもしれません」

 

「ただ、ハマれば今年ベスト級の評価をするのがこのジャンルでもある」

 

カエル「とても難しいテーマを予告ではコメディ風に撮るようだけれど、どのような作品になっているのか楽しみだね」

主「すでにお気づきかもしれませんが、うちでは”障害”表記で統一しています。

 これも言葉狩りのような方法で障害について向き合っている”気”にさせないためです。

 それでは”こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話”の記事スタートです!

 ……この”愛しき実話”っていらないよなぁ……」

カエル「はい、始めますよ!」

 

  • 感想
    • 一方で欠点も
    • 障害者と性の問題
    • ”障害”を描くとは?
    • うまい演出も冴える
  • まとめ

 

続きを読む

2018年新作映画各部門賞発表! 今年を代表する主演男優、女優や演出、脚本はどの作品に輝くのか!

ざわざわ……

  ざわざわ……

 

 

えー、みなさま、大変長らくお待たせいたしました。

 

 

 

カエル

これより、2018年度、新作映画年間各部門賞 通称”カメデミー賞”の発表を始めます。

 それでは、毎度のことながら審査委員長であるブログ主からの挨拶と参ります』

 

登壇

 

えー、本日も年末のお忙しい中で、この記事を読んでくださり誠にありがとうございます

 

主「みなさまのご愛顧もありまして、この賞も3年目を開催することができました。

 ここに日頃の感謝の念をお伝えしたく存じます。

 

 えー…2018年に劇場で鑑賞した映画の本数としましては178本(Netflixや劇場未公開の映画祭作品などを足すと約190本)ほどの作品を鑑賞し、約2/3ほどの作品を記事にしていると思います。

 今回は2018年に公開された全作品、さらにNetflix限定作品も含めさせていただきますが、劇場公開前の映画祭出品作品は除外させていただきます。

 2018年もいい映画がたくさんあり……(以下略)』

 

 

カエル『それではこれより、各部門賞を発表していきます。

 なお、上半期の作品はベストに選出した作品、人物を除いてほぼ候補外となっております。

 これは1つでも多くの下半期の作品にスポットライトを浴びせる目的があるということで、ご了承ください。

 決して上半期は下半期と比べて劣っているという意味ではありません。

 上半期の各部門賞、並びにノミネートはこちらの記事を参照してください。

 

blog.monogatarukame.net

 

 このブログの最大の特徴はアニメ映画を中心に鑑賞している点ではありますが、アニメ、実写、ドキュメンタリー、洋画、邦画関係なく選んでいきますので、他の映画ブログとはまた違うものになると思います。

 そちらも楽しみながら読んでいっていただければ嬉しいです。

 それでは、部門賞の発表に入ります』

 

 

  • 最優秀音楽賞
  • 最優秀脚本賞 
  • 最優秀演出賞
  • 最優秀助演女優賞
  • 最優秀助演男優賞
  • 最優秀主演女優賞
  • 最優秀主演男優賞
  • 最優秀監督賞
  • 尖っていたで賞 
  • 最優秀記事賞
    • 作品賞は……!?

 

 

続きを読む

映画『ニセコイ』ネタバレ感想&評価! 地雷と言われつつも思ったよりは悪くない!? 派手な演出は賛否を呼ぶだろうなぁ……

 

 

<p

>……ついに年内最後の見えている地雷作品が来てしまいました

 

昨年は『鋼の錬金術師』で、今年は『ニセコイ』だね

 

カエルくん(以下カエル)

「……映画好きとしては観る前から偏見全開で話すのは絶対によくないというというのはわかっているけれど、この作品だけはどうしても地雷にしか見えないよねぇ。

 何せ予告の段階からなかなかに危ない雰囲気が漂っていたし……」

 

「最近、ジャンプ原作の実写化作品は多いけれど『銀魂』以外は『ジョジョ』『ブリーチ』もパッとしない印象なんだよねぇ。

 原作はジャンプではラブコメとして最長連載だし、色々な意見があるだろうけれど間違いなく一時代を築いた作品ではあるんだけれど……」

 

カエル「この作品もちょっと興行的には厳しいのかぁ?

 映画好きとしては今作を今年ラストの作品にはなかなか選びたくない部分もあるだろうし」

主「映画館にもよるだろうけれど、公開初日とは思えないくらい座席数の少ない劇場だったからね。

 特に今は『ボヘミアン・ラプソディ』『ファンタスティック・ビースト』もヒットしているし、ジャンプ作品で言えば『ドラゴンボール』もあって、年末攻勢で映画もたくさん公開している中であえてニセコイを選ぶ人はどれだけいるのか? という問題があるんじゃない?」

 

カエル「そもそも原作からしてヒロインは一択だしなぁ。

 どう見てもヒロインは小野……」

主「おっと、それ以上は戦争になるからストップだ。

 自分はまだカエルとは友達でいたい」

カエル「……まあ、確かに不用意な発言だったかも。

 では、記事のスタートです!」

 

  • 感想
    • 学園ドラマの悪い点?
    • 結果的に中途半端になってしまった演出
  • 役者について
    • 〜中島健人と中条あやみ〜
    • その他の個性豊かな役者について
  • まとめ

 

続きを読む