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物語る亀

ネタバレありの物語批評

和田光司さん逝去

 突然の訃報に信じられないという気持ちで一杯です。

 

 私の子供時代というのは、デジモンやポケモンが大人気で子供であれば誰でも一度は遊んでいたものでした。学校に行けばその話題で持ちきりとなり、テレビアニメも非常に重要な回が運動会と重なり、日曜日の朝に録画したビデオテープは友人たちの間を飛び交い、誰に貸したのか把握するのも困難な状況でした。

  今でもポケモンが好きな大人も多いですが、デジモンだってそれに負けておらず、人数こそ全盛期よりも少なくなったかもしれませんが、新作のデジモンtriには公開初日の朝一の回に、たくさんの大人たちが集まっていました。私などは子供向け映画なのだからできればたくさんの子供達に見てもらいたいな、と自分のことを差し置いて思ってしまったほどです。

 

 2014年の8月に開かれたイベントには参加することはできませんでしたが、その時の重大発表が流れたと聞き動画サイトで見た際にでた『八神太一 17歳 高校生』の文字には非常に強く感動し、鳥肌が立ち、まだ自分がここまで強くデジモンが好きだったいうことを改めて思った瞬間でもあります。会場の歓声の音と共に、その場にいたら私も泣いたかもしれないな、などと冗談ではなく思ったほどです。

 

 それほどの大人気作品になったのも、和田さんの歌の力が非常に大きかったからです。

 

 もちろんOPソングとしても非常に名曲であり、今でも歌詞カードなしでも歌えますが、何よりもアニメ本編での演出として非常に強く輝いていました。

 あの一期最終回のミミの帽子が巻き上がるシーンと共に流れた『Butter-Fly』のアレンジバージョンというのは今見返しても鳥肌が立ちます。

 イベントの際もその音楽と共に速報として告知が行われましたが、何度見ても感慨深い瞬間です。

 

 あの時代、『選ばれしこどもたち』であった我々にとってデジモンというのは非常に大きな存在でした。その理由の一つに『Butter-Fly』や『ターゲット〜赤い衝撃』などの数々の名曲があったことは間違いありません。

 今では単なるアニメの主題歌という形を超えて、ニュース番組でもイントロだけでも使われたり、高校野球で応援団がブラスバンドで鳴らす曲としても定番になり、デジモンを知らない世代でもこの曲を何となく聞いたことがあるという方は非常に多いと思います。

 

 一時期は病気療養中ということもあり、表舞台に出ることも少なくなっていたこともありましたが、近年は新しいアルバムを出したりするなどの非常に精力的な活動をされていました。特に私にとってはイベントで生で歌を聴けた時の鳥肌と感動というのは筆舌に尽くし難く、大切な一時として記憶に深く残っています。

 これから先、公開されるデジモンtriの主題歌がどうなるのかわかりませんが、もし収録を終えて新しい音源のものが流れた時、映画の出来などを超えて感涙してしまうかもしれません。

 

 『Butter-Fly』をはじめとした作品群は今までも、そしてこれからもアニソン史に輝くことになるでしょう。

 非常に偉大な歌手だと思います。

 

 ご冥福をお祈りいたします。