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物語る亀

ネタバレありの物語批評

真田丸 13話感想と1クールの脚本構成を分析する

ドラマ

 真田丸が13話まで終えたのでここまでの感想などを書いていく。

 中々に面白いままここまで突っ走ってくれて、毎週非常に楽しみにしている作品だ。色々と書きたいことはあるのだが、それはこの後に書いていこうと思う。

 前回の記事はこちら。

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  ここまでの脚本構成を見ると以下のようになる。

 

 1〜3話 武田編

 4〜6話 織田編(本能寺の変以降のゴタゴタも含む)

 7〜9話 騒乱編(どこと手を組むか、独立するか悩む話)

 10〜13話 第一次上田合戦(徳川と真田の策略のめぐらせ合い)

 

 となっている。今回全何話かはまだ公表されていないらしいが、例年通りであれば48〜50話の間に収まるはずなので、ここで全体の1/4を消化した形になる。私などは非常にサクサクと進むので、まだ3/4あるというのにここまで展開が早くて大丈夫なのか少し心配になる程だ。歴史的に有名な場面といえば、関ヶ原の足止めと大坂の陣だが、それ以外は少し地味になりそうかな。

 

 ここまでは非常にうまく構成されていると思うし、14話以降は大阪の豊臣が治める時代とあってしばらく戦は減るだろうが、この中で真田が如何に行動するのか楽しみにしている。この時代の真田の出番というと北条討伐くらい?

 

 

 戦の派手さこそが大河ドラマの醍醐味なのだろうが、今作は派手な戦シーンや平野での野戦はほとんどなく、防衛戦(攻城戦)に至るまでの地味な策略や政治的な部分に多く尺が取られている。

 戦国時代というとどうしても派手な戦ばかりに注目がいってしまうが、その前の策や政治的な動きの段階で結果の7割は決まっていると言われている。政治的立ち回りが非常にうまいなぁと感じるのはやはり徳川家康だが、その家康が一番恐れた真田昌幸も人を食ったようなやり方で政治的にうまく動き回っている。

 

 戦に関しては特に今回の防衛戦では投石、熱湯がけ、落とし穴などの地味ながらも非常に恐ろしい策略が次々と現れて、あまり見ない戦シーンとなったのではないだろうか。新しい大河を作るという意気込みが感じられる。

 あとは大軍を少数で相手をするために通路を狭くしたり、水攻めなどの工夫を凝らしながらも、残された敵軍を全滅させるなどの非情な面も見えて、戦国という時代を生き残るために鬼になる必要があるとよく理解できるような話であった。

 

 

 最近知った話なので、『武者震い』という言葉があるが、これは私などは戦を前にして興奮していたり、恐怖感を抱いているから体が震え、その様を言い表したものだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。信繁の鎧にもついていたが鉄板の様なパーツが大軍の行進によりカタカタと鎧に当たり音を鳴らす様子こそが『武者震い』の語源らしい。

  今回は信繁の挑発の際にそれが目立つ様にカラカラとなっており、確かにこれが何千、何万と連なったら音の振動は大変なものになるだろうなと思わせてくれた。

 

 ラストはうめ(黒木華)の死というなかなか衝撃的な展開であったが、そこまでのフラグはたくさん立っていたので何となく予想できた部分でもある。こうしてそのシーンを見るとやっぱり女性が前線に立つというのは違和感があるんだよなぁ……特に紛いなりにも真田の一門の人間だし。

 真田の六文銭は冥土の渡り賃というが、それを信繁に渡してしまったことが最大のフラグになったんだろうなぁ。

 ここから長澤まさみがまたヒロインのようになっていくのだろうが、ここまでの生意気な性格がガラリと変わるなどの変化を遂げる雰囲気があるので、伏線として機能しそうで楽しみである。

 

 

 1クールを終わった段階では特に大きな問題もないと思うし、視聴率もそれなりに良いようなので NHKも安心していそうだが、できればそんな声は無視して自分たちの作りたいようにやってほしい。

 来週以降も期待している。

 

NHK大河ドラマ「真田丸」オリジナル・サウンドトラック 音楽:服部?之

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