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物語る亀

ネタバレありの物語批評

樋口真嗣について語ろうか

ゴジラ関連 映画

カエルくん(以下カエル)

「まだゴジラ話が続くの?」

ブログ主(以下主)

「前回庵野総監督について語ったら、今回は樋口真嗣特撮監督について語らないといけない気がしてきてな」

 

カエル「……その次はどうすんの?」

主「買ったゴジラとエヴァンゲリオンがそろそろ読み終わるからその感想と、あとはテレビで放送された『ゴジラ ('84)』について語ろうかな。あれ、最後に見たのが子供の頃だから、内容をほとんど覚えてないんだよね。

 さすがにトカゲゴジラはいいかな……でもゴジラ ファイナルウォーズはシンにつながるから、それはそれで感想を書きたい気もするんだよねぇ……」

 

カエル「……まあ、いいけれどさ、ゴジラは今週いっぱいにしなよ。他にもいい作品はたくさんあるんだから」

主「そのあとは新海誠特集かな……いや、夏だから細田守特集でもいいか……夏休みもあるし、もっと大きな企画も進行させるか?」

カエル「……もう好きにしなよ。じゃあ、今回の樋口真嗣について語っていくよ」

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 1 名CG作家としての樋口真嗣

カエル「まず、樋口真嗣といえば何と言っても『ガメラシリーズ』の特技監督としての活躍だよね」

主「人によっては監督の金子修介よりも高く評価する声もあるよな。確かに、ガメラシリーズのCGは良かったよ。近年の 日本のCGを盛り上げるきっかけになったんじゃないかな?

 個人的には、現代でもCGをうまく使える実写監督は樋口真嗣か山崎貴の二人がトップの印象がある。特に、怪獣映画みたいな派手なCGとなると樋口真嗣が一番じゃない?」

 

カエル「まあ、目立つのはその二人だよね。他にも実力のある人は多いだろうけれど、どちらかというとアニメ関係者が目立つから、実写系統となるとあまり思い浮かばないね」

主「普通はCG(VFX)って裏方だから、カメラマンとかと同じでよほど映画に注目しないとわからないってのもあるのかも。その中でもCGの技術を前面に押し出してアピールする数少ない映画のひとつが、やっぱり怪獣映画になるってのもあるんだろうな。

 あと二人に共通するのはアニメ畑にも縁があるという点だよね。樋口真嗣は『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の助監督だし、山崎貴はアニメ映画『フレンズ もののけ島のナキ』とか作っているし」

 

カエル「山崎貴監督もデビュー作は『ジュブナイル』っていうSFロボットモノだったしね」

主「あの路線の山崎貴も見たいな。結構好きなんだよね、ジュブナイル」

カエル「ちなみに、一応CGに力を入れている実写も撮る監督といえば押井守もいるけれど……

主「……言葉に困るんだよぁ、実写押井作品って……」

 

 

 

映画監督としての樋口真嗣

 

カエル「で、今度は映画監督としての樋口真嗣について語るけれど……正直、あまりいい印象はないよね……

主「ある程度客観的意見を持つために、賛否はあるだろうけれどYahoo!映画レビューを覗いてみるとさ、まあ酷いもんだよ。

 平均的と言える星3つ以上が犬童一心監督との共同監督ののぼうの城くらいなもので、それ以外はそれ以外はトコトン全滅といっていい

 

カエル「いい評判は聞かないよね……」

主「ただ、これがレビューや観客評価と違うところではあるんだけど、不思議なことに樋口真嗣を監督にしようという動きは、決してなくなることはないんだよね。これだけ大不評だとしてもさ。しかも大作ぞろいと来たもんだ」

カエル「確かにそうだ。これだけ評判が悪ければ、下ろそうという動きがあってもおかしくないのにね」

 

主「これはすごくわかりやすくてさ、稼げる監督なんだよね。例えばローレライは総制作費12億円に対して、興行収入24億円で2005年9位。

 日本沈没は53億円で2006年4位、隠し砦の三悪人は一転して制作費15億円に対して興収9億円と赤だけど、のぼうの城は28億稼いで2012年12位。

 そして悪名高い進撃の巨人も前後篇合計で50億近く稼いでいるんだよね。結果は残し続けてきた監督といえる

カエル「確かにね……これだけ見ると、稼げるという意味では優秀な監督だよね」

 

主「ちなみに、悪名高い進撃の巨人に関しては少し擁護する部分もあってさ……脚本を書いた町山智浩がノリノリでその構想をラジオで語っていたけれど、そんな風には全くなっていないのね。

 しかもさ、前編98分、後編87分でしょ? なんか時間も中途半端な気がするんだよね……」

カエル「……じゃあ、どう擁護するの?」

主「調べれば調べるほどに、色々な政治的影が見えてくる映画なんだよ。前後篇にするつもりが最初からあったのか、そもそも最初から予定されたように作っていたのか……かなり疑問があるね

 

 

樋口真嗣の長所と欠点

主「もちろん、本人と知り合いなわけはないから色々と聞いた話になるけれど、多分樋口真嗣ってすごくいい人なんだと思う。だから、これだけの大作を次々任せられて、あれこれと難題を押し付けられても色々とこなしちゃうんだろうな。

 困った時は自分が我慢するタイプじゃないの? 樋口真嗣って、確かに特撮オタクっていう面もあるけれど、日本映画オタクでもあるんだよね。ローレライ、日本沈没、隠し砦っていうのはやりたかった映画だと思うけれど、それが大きすぎて横槍があって、やりたいことができていないような印象を受ける

 

カエル「いい人って評価は、主としては褒め言葉なの?」

主「……人間としての評価と表現者としての評価は別だと考えるから、決して褒め言葉ではないよね。わがままを言って、周りを困惑させて、嘘をついてでも自分の作りたいものを作る、その先に良いものがあるならば、それだって立派な名監督の資質だよ。

 黒澤明とか、絶対に一緒に仕事したくないけれどさ、完成した作品は完璧なものだから誰も文句を言えないのと同じ。これは会社の上司でもそうだし、野球監督とか、他の仕事でも同じだと思うけどね」

 

カエル「でも、その無理難題をどうにかしちゃう技量があったんでしょ?」

主「そうね。結局、さっきも言った通り稼げるからね。誰も損をしない監督。やればやるほど本人だけが映画の評判を落としていくという代わりに、周りは喜ぶという特異な監督だよ

 

 

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3 ゴジラオタクとしての樋口真嗣

主「たださ、多分、今回のゴジラの話が来た時には今までと目の色を変えたと思う。何せ、本人は『日本でゴジラに精通する100人に入る』って雑誌で語っていたけれど、そこまで深い思い入れがあるゴジラだから、今までとはやる気も違うでしょう。

 しかも相棒は盟友でもある庵野秀明なんだから、これでやる気が出ないわけがない。

雑誌で語っていたけれど、庵野秀明の脚本をいじらせないように尽力したらしいし。

 それから、今回は東宝も粋なことをしたよね」

 

カエル「あの制作委員会を通さずに作り上げたという話?」

主「そうそう。それでさ、余計な横やりを入れさせないように東宝だけの単独で作り上げたんだよね。これがさ、多分すごく大きかった。相方はゴジラ愛が爆発しているオタクの中のオタクだし、周囲もがっちりガード……もちろん予算などの制限はあるけれど、口出しはあんまりされなさそうな環境下……これでようやく本気を出せる状況が整ったんだと思う」

 

カエル「東宝の意地も見えたような気がしたね」

主「多分さ、この企画を進めた人も、東宝単独で行くことを決めた偉い人も、みんなゴジラが好きだったんだよ……というと青臭く聞こえるけれど、でもそのレベルの誰かがやっぱり騙くらかして、なんとか金をかき集めてさ、それでも足りないから何とかやりくりして……というのが見えてくるんだよね」

カエル「じゃあ、これから先の樋口真嗣の代表作は……」

主「もうシン・ゴジラで決まりでしょう。これをみんな待ち望んでいたんだから。これからは、そんな色々言われかねない大作なんて作らなくてもいい。樋口真嗣は円谷英二になれるから」

 

 

 

最後に

カエル「じゃあ、最後にさ。お金の話があったけれど、主は大体どれくらいの興収があると思う?」

主「あんまりお金について考えたくはないけれど……ハリウッドゴジラが30億くらいでしょ? 公開規模も変わらないから、そう考えると30億は固いんじゃないの?

 個人的には50億超えて欲しいけれどさ」

カエル「50億は2015年でもハリウッド超大作とアニメ映画ばかりだけどね」

 

主「でも、評判もいいしさ、何回も見たい映画ではある。あとは宣伝次第でまた伸びるんじゃない? 少なくとも、もう3回は見ているし、まだ見に行くかもしれない」

カエル「それが典型的なオタク映画な気もするけどね……」

主「まあ、わかんないじゃん。ゴジラブランド復活だしさ、今回はVSシリーズとかとまた違うから予想もできないし。後は商業的にも成功することを祈るばかりだよね」

カエル「この後の夏休みもいい映画が続くけれど、楽しみだね」

 

 

 

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