読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

物語る亀

ネタバレありの物語批評

漫画『ちはやふる』 32巻感想 ついに舞台は整った! 

カエルくん(以下カエル)

「このブログではお馴染みな印象もある、ちはやふるの記事だね」

ブログ主(以下主)

「多分、ちはやふる関連の記事だけで映画上下の2本に、評論、漫画感想とこれが6記事目かな? 200記事ほどしかない、物語の感想がメインの雑記ブログとしては中々多い記事数になるんじゃないかな」

 

カエル「漫画も当然だけど、アニメ、映画も評判が良かったし、メディアミックスに大成功している証拠でもあるんだろうね」

主「どの媒体であっても一定の面白さは保証されている、稀有な作品だな」

カエル「それじゃ32巻の感想、始めようか」

 

31巻の感想はこちら

blog.monogatarukame.net

 

 

 32巻のあらすじ

 高校最後の全国大会の団体戦は3位で終わった瑞沢高校。ちはやは新を相手に昨年の全国大会覇者としての意地を見せる形となった。

 一方、瑞沢の最大のライバル北央と、全国的に強豪として知られる昨年の決勝の相手富士崎高校の決勝戦は山場を迎えていた。ヒョロくんの運命戦によって決まるこの一戦、果たして勝利の女神はどちらに微笑むのか……

 

 そして団体戦が終わった翌日、ついに始まる個人戦。そこには太一の姿はなかった。

 千早からの敗北に色々なことを考える新。

 そして太一がいないことに戸惑いを隠せない千早。

 そんなふたりの前に、最強のクイーン、若宮詩暢が立ちはだかる……

 

 

ここからネタバレありの感想

カエル「まずは何と言っても団体戦決勝の勝敗だよね。このシーンは本当にシビれちゃった!!」

主「前回の31巻の記事でも書いたことだけど、ちはやふるって本当に捨てキャラがいない漫画だからね。本来ならば光が当たらないような師匠筋というか、先生にまでスポットを当てている漫画だから、そこもまた魅力の一つだよね」

 

カエル「今回特に良かったのがヒョロくん率いる北央と富士崎の勝敗を分けた原因だよね。才能や実力だけなら、Aクラスで『音の感じ』がいい理音もいる富士崎に軍配があがりそうだけど、ヒョロくんの勝利の理由が『3年間の努力』という、最も泥臭いけれど一番大切なものだったことが、この勝利をもっと輝かせてる!

 特に太一とヒョロくんは才能が多い人物が多いちはやふるの中でも、努力特化型だから余計に応援したくなるよね!」

主「ちはやふるを見ていると、矛盾しているのは百も承知だけど『努力は人を裏切るが、努力は人を裏切らない』ということを思い出させてくれる。なんだか、頑張ろうって気になるんだよね」

カエル「特に31巻でヒョロットカードを封印してのこの結果だからね。感動もひとしおだよ。本当に運命の勝利という感じがする」

 

blog.monogatarukame.net

 

 

それぞれの道

カエル「今回目立ったのはカナちゃんだね。専任読手に加えて、自分のやりたいことを見つけていった」

主「この手の部活もの作品だと、やっぱり一人の天才に引っ張られる凡人というのがどうしても出てくるけれど、その人物をどのように扱うかというのが難しいところだね。カナちゃんや机くんはA級というほどの強さはないし、名人やクイーンを目指せる実力じゃない。でも、だからといってモブのような扱いにするわけにもいかないし。

 そんな中で自分の果たす、それそれの道を見つけるというのは、キャラクターひとりひとりを愛して、しっかりを考えているからこその表現なんだろうね

 

カエル「クイーンも自分の道を見つけた一方で、ここにきて迷い始めるのが新と千早だね」

主「個人的にはここで主人公格の迷いを一度入れてきた作者のバランスの良さに驚愕した。いつまでもトップを目指して突っ走っても面白いとは思うけれど、大きく成長する機会がやっぱり欲しいと思う。

 そのきっかけが敗北であり、さらに精神的支柱であった太一の不在であるわけでさ。ここで一度溜めを作って、一気に飛躍するきっかけと理由付けを作っている

カエル「勝つための、成長するためのロジック作りだね」

 

舞台は整い始めた

主「とにもかくにも、この巻でクイーンVS千早の全てのお膳立ては終わって、あとは本番のクイーン戦で戦うのみとなったとみていいと思う。今回の約束のシーンでやっぱり高ぶるものがあったし、ここから一気にクイーン戦まで走れば絶対面白いし」

カエル「もちろん、理音を始めとしたライバル達も本気を出してくるし、一筋縄ではいかないけれど、ここまで『敗北』を描き続けた丁寧な物語がさらに花開くね

主「ここまで積み重ねた登場人物達の思いも読者は知っているしな……

 まあ、そっちもそうなんだけどさ、問題は名人戦の方よ

 

カエル「もう完全にわかんなくなっちゃった。だいぶ前の原田先生と周防名人が戦う前は、原田先生じゃなくて新が名人を倒して、新名人VS太一の試合を高校三年生に持ってくるのかな、なんて思っていたけれど、その予想は大きく外れたし」

主「ちょっと前まではなんだかんだ言っても新と太一の差は大きかったけれど、ここで名人の指導のもと強くなって帰って来たら完全にわからない。名人に対する思い入れが強い新と、名人に師事している太一……どっちが勝って名人と戦っても面白くて迷うな」

カエル「名人戦への挑戦権はこの2人で間違いないと思うけれどね……それだけのお膳立ては整っているだけに、どっちがその切符をつかんでもおかしくないし」

 

主「結局は次巻にて新の覚醒がどれほどのものか、見極めてからだな……新に勝ってほしい気もするけれど、不運な太一の泥臭い勝利も見たいし……ふたり以外が挑戦者決定戦に残る可能性も含めて、末次由紀がどういう選択をしてくるのか楽しみだわ」

 

 

最後に

カエル「というわけで、ちはやふるの32巻の感想も終わりだけど、正直読み応えがありすぎてこの数ヶ月が本当に長く感じるよね」

主「今回は決着がついたところで終わりだったけれど、原田先生と名人の戦いとかは雑誌を買おうか本気で悩んだね。結局、そんなにタイムラグがないから単行本派に落ち着いたけれど」

カエル「これからはカルタの対決もそうだけど、千早をめぐる恋愛関係も見逃せないね」

主「……割とそこはどうでもいいんだよなぁ」

カエル「え!? ここに来てぶっちゃける!?」

主「むしろ、机くんとカナちゃんの方が気になるというか……あと映画版の影響が強すぎて新とクイーンとか……つうか、改めて言うのもなんだけど新、モテすぎだろ……」

カエル「……よく分からない嫉妬? が出てきたところで今回は終了! また次巻!」

  

blog.monogatarukame.net

  

blog.monogatarukame.net

 

ちはやふる(32) (BE・LOVEコミックス)

ちはやふる(32) (BE・LOVEコミックス)

 

 

ちはやふる コミック 1-31巻セット (BE LOVE KC)

ちはやふる コミック 1-31巻セット (BE LOVE KC)