物語る亀

ネタバレありの物語批評

谷口悟朗ファンが語る、アクティブレイド10話(+9話)までの感想 

 出遅れた感もあるがアクティブレイドの感想記事を上げていく。なお、こちらも変則的な記事となるが、10話の感想と9話までの感想を足して書いていこうと思う。(理由は後述する)

 前回の記事はこちら

 

 

blog.monogatarukame.net

 

 1 9話までの脚本構成

 前回の記事でも言及したが、今作はある程度統制された脚本構成をしている。

 

 1〜3話 主人公たちや味方組織の説明

 4〜6話 仲間の深掘りと伏線張り(ギャグ強め)

 7〜9話 ロゴスの暗躍

 

 このように典型的な3話理論に基づいて、3話ずつ物語を展開していき、さらに4つにお話を区切ることで、しっかりと起承転結をつけることができている。週間アニメはスタート時に物語が固まっていないこともあり得るし、テコ入れや諸事情により話が変わる可能性もあるため、このようにしっかりとした脚本構成が出来ている作品ばかりではないのだが、この辺りは入念に作られているなと感心する。

 分割2クールと聞いているが、1クール目の締めに相応しいようにロゴスの本格始動ということが始まったので、10話以降はロゴスとの激闘ということになるのだろう。

 

 ここまでは大きな破綻も特に見受けられず、作画面も大きな乱れはないかなぁという印象。前回の谷口作品である『純潔のマリア』はそこが評価を下げた一因でもあったので、少し心配もしていたので、安心している(とは言ってもここからが耐えどころだが)

   

2 あいかわず描写が少ない主人公

 それにしても、本作の肝となる部分は非常に謎が多い。

 例えばロゴスの目的や『オロチのロ』はこれからその正体を現すとしても、黒騎の情報は全く公開されていない。

 他の面々、例えば相棒の瀬名は元恋人の存在まで出てきたし(ここいら辺が2期の伏線になりそう)船坂は左遷組だったり、円との過去の因縁があったりと過去についても少しずつ明かされてきている。脇を務める人たちは情報が多く公開されているのに対して、黒騎はあまりにも情報公開が少ないのだ。

 

 ここまで公開してこないとなると、ここは2期までの伏線か、1期最終話での衝撃の展開が待っているような気がしてくる。(例えばロゴスのトップは黒騎だった、など……)まあ、10話で少しだけ過去を公開したから、その可能性は少ないかもしれないが。

 あさみも決して情報公開が多いわけではないが、彼女は上に踊らされていたことが発覚してし、ここまでのポンコツ具合を見るからに、何か裏がありそうには思えない。

 むしろ一番怪しいのはやはり協会さんだろう。ウィルウェアにも非常に精通しているし、本名も明かされていないというのは、裏を疑われても仕方ないだろう。10話で話した本名かもわからないし。

 それはうがった見方だとしても、本来一番に描写されるべき主人公(それにヒロインがあさみであるならばヒロインも)の描写が非常に少ないというのは気になるところで、これだけ上手に構成して作られているのだから、それが意図的であることはほぼ間違いないと思われる。

 これは2期に入る頃には化けるかもしれないなぁ……

   

3基本的な作り方はガンソードと同じ

 谷口悟朗監督作品を見ている人ならば、この作品のOPを見てガンソードを思い浮かべる人は多いだろう。ガンソードの方は登場人物が出てくるごとに、OPの黒シルエットが開示されていくようになっている。なので初期の方はキャラクターがほぼ開示されていないため、OPだというのに真っ暗な絵がつづいて当時の視聴者たちを困惑させたものだ。

 今回も人物こそはさすがに全員解放されていたが、ウィルウェアはシルエットしかわからない状態だったものが、少しずつ開示されていくという展開だった。これは監督の秋田谷監督がガンソードから谷口監督と関わっているということも大きいのだろう。

 作品の作り方も基本的にはガンソードと同じで、馬鹿馬鹿しいギャグ回とシリアス回が交差している。そのギャグ回だと思っていた部分に重大な伏線を入れてくるのも似た作りだろう。

 監督のインタビュー記事があったので詳しくはこちらも参照して欲しい。

 

s.akiba-souken.com

 

 CGも違和感なく絵と混ざっているし、ここまでは特に問題ないように思える。もっと人気が出てもいいのになぁなんて思いながら、最終回まで見届けたい。

 

 

 

 

blog.monogatarukame.net