カエルくん(以下カエル)
「はあ……今年1年も暮れていくねぇ……こうして家でゆっくりとしているのが1番だよ……あれ? 主、そんなに着込んでどこか行くの?」
ブログ主(以下主)
「これから北欧、アイスランドに行ってくる」
カエル「え? 旅行? そんな話、聞いていないけれど……」
主「ついさっき決めた。もうパスポートも持ったし、今すぐに成田から飛び立っていくわ」
カエル「あ……そう。なんで急に?」
主「フーシに会いにいってくる。そして一緒に酒を飲んでくるわ」
カエル「……あ、そう……いってらっしゃい。
じゃあ、自分は『好きにならずにいられない』の感想をやっていくから、楽しんできてね。お土産、楽しみにしているよ」
主「ただいま〜」
カエル「あれ? 意外と早かった……まだ出てって1時間もしてないよ?」
主「駅で住所がわからないことに気がついたから帰ってきた。もう年の瀬だしね」
カエル「ああ、そうなんだ。ふ〜ん……」
主「……カエル! お前、止めろよ!
『フーシは映画の中の登場人物だからこの世にいないんだよ!』とか言って止めろよ!」
カエル「いや、行きたいっていうのに止めるのもなんだしね……
じゃあ、とりあえず主も現実に戻ってきたところで感想を始めるよ」
1 ネタバレなしの感想
鑑賞した時の状況
カエル「じゃあ、どうだった? って訊いても……その様子だと大分ハマったみたいだね……」
主「もうさ、12月29日に、池袋の新文芸坐で見てきたのよ。
12月29日だよ!?
コミケ1日目だよ!?
そこにこの映画をぶつけてくるというのが、すごく意図を感じるよね。かたやオタクの祭典の最中で、その裏ではこんな恐ろしいオタクの現実を描いた映画が、2本立てで公開されていたわけだ」
カエル「……それって映画の評価と関係なくない?」
主「しかもさ、2本立てのもう1本が『ブルックリン』でさ……すっごくネタバレなしで、あらすじだけでいうと、ある少女が小さな田舎町を飛び出してアメリカのブルックリンに移住していく……って話なんだよね。
それで、この映画とブルックリンが微妙にリンクするところがあってさ……ある意味では『男の恋愛』と『女の恋愛』の対比にもなっていて、セットで見ると見事な映画になっているわけだ。
こういうのは名画座の強さだし、うまさだよね」
カエル「作品とは離れて、興行側が素晴らしい判断を持って、関連付けて公開するという毎日公開する映画を選ぶ人たちの感性が試される一方で、面白い選択だね」
主「でもさ……それをわざわざコミケの裏で、しかもブルックリンと混ぜて公開するんだぜ!? しかも新文芸坐って、結構昔から行っているんだけどさ……アニメのオールナイトをやっていたりして、押井守監督とか、西尾鉄也とか、そういうアニメ界の重鎮がトークショーをしていたりしていて、すごく勉強になる。
12月は『クレヨンしんちゃんオールナイト』をやっていたんだよ。
まあ、自分も行ったんだけど」
カエル「有名な名画座だよね。もちろんアニメ以外でも色々と公開してくれるし」
主「そんな映画館で! オタクばかりの映画館で!(偏見) こんなオタクをいじめるような映画を公開するなんて……なんて残酷なんだ……」
カエル「あ、当然のように褒めてますよー。これだけ言わせている新文芸坐の大勝利ですよー」
作品の感想
カエル「はい、じゃあ作品の感想を語っていこうか」
主「まず、はっきりと言っておくと『誰にでもオススメできる作品ではない』ということ。
自分は大絶賛だけど、それはフーシのキャラクター像というか、人間性に強い共感を得ただけだから……多分、フーシへの理解ができない人だったり、オタクと呼ばれるような人種を毛嫌いするような人が見に行くと、全く楽しめない。
そもそも、映画としての作りもいいとは言えないから」
カエル「そこまで言うんだ……」
主「もちろんボロクソ言うような映画ではないよ? だけど、大絶賛はできないし、テンポは似たようなものだしってことで、ね。
退屈しない映画、と言ったら嘘になるけれど……
でも、オタクであればあるほど……しかもここ最近多い『ライトオタク』『リア充オタク』ではなくて、本当に『ガチのオタク』であればあるほど、この映画は突き刺さるようにできている」
カエル「じゃあ個人の資質がすごく大きいわけだね」
主「ライトに万人受けしやすいのは『ブルックリン』の方だと思うよ。だけど、自分が見て欲しいのはこっち。
男と女の恋愛観の違いとか、すごくよく出ている。その意味では新海誠の『秒速5センチメートル』とか『言の葉の庭』が好きな人にはたまらないんじゃない?」
カエル「ふ〜ん……」
以下ネタバレあり
2 フーシ、お前は仲間だ!
カエル「結局この一言に尽きるかもしれないね」
主「この映画の主人公であるフーシは43でも独身で、母親と同居、しかも童貞でオタクでデブでハゲで……っていう、まあどう考えても社会の落伍者なわけだよ。
だけど、その生活も『オタク的観点』からすると何も悪いことはないわけ。親友は結婚して子供も2人いるけれど、今でも遊んでくれるし、趣味を楽しむ能力もある。オタクらしく凝り性だから色々遊ぶわけだけど、その腕もきちんとある。
しかもちゃんと仕事しているんだよね」
カエル「そう考えると本当に一般的なオジさんオタクって感じだよね。結局結婚しているか、していないかだけの違いな気もしてくるし……」
主「恋愛をしたことがあるかないか? ってだけなんだよ、違いといえば。
いや確かに見た目もハゲでデブでってのはあるかもしれないけれど……ハゲはどうしようもないしなぁ……」
カエル「そんなフーシの日常を描きかながら、色々な事件が巻き起こるわけだね」
主「自分から見たらフーシの日常って何も違和感がないのね? いや、同居する母親の彼氏とか、そういうのは確かに異質だけど……戦争作品が好きで、そのジオラマなんかを作りながら活動しているわけだ。
そんなフーシを見ていたらさ……それだけで感動してくるんだよね。
『ああ、仲間がここにいるんだ』ってさ」
フーシの試練
カエル「だけど、そんな仲間にも試練が訪れるわけだね」
主「これって万国共通なんだなぁって思ったのが、職場でのいじめだけど……あれってさ、職場だから異質に見えるけれど、教室だったら日本全国のどこでもありうることなんだよね。
簡単にいえば『ヤンキー文化VSオタク文化』の対立なわけだよ」
カエル「多分、あのいじめてきた同僚たちにとってはあれが普通なんだろうね。コミュニケーションとして行き過ぎてしまったところはあるけれど、ああいう風に誰かをからかって、その笑いを共有することによってコミュニケーションを成り立たせるということだ」
主「これって現実にも普通に存在しているし、大人になってもやる人がいるからタチが悪いんだよね……
そのいじめに対してフーシはぐっと抱え込むんだよね……これもさ、あるあるなわけだよ。それを『反抗していない』とか自分たちの都合のいいように考えて、さらにいじめは加速する……
もういいよ! フーシ怒れよ! そんな奴ら、ぶん殴れよ! って何回言ったことか……」
カエル「……叫んだの?」
主「叫びたかったわ! 持ってたペットボトルを投げつけたかったわ!」
フーシ、立つ!
カエル「そしてそれが爆発したのが、あのパーティだね……」
主「この映画のうまいところというか、考えさせられるのはさ……あのヤンキーどもはフーシをバカにしたからこそ、あの行動を起こしたのか? と問われると難しいところだと思うんだよね。
多分、本当に謝罪の気持ちはあったと思う。もちろんそれは心からの、というほど重いものではないけれど、でも『やりすぎたかな?』という思いはあった。だからお金まで使ってああいう行為をしたわけだけど……」
カエル「ああいう話って実際にあるもんね」
主「この21世紀になっても普通にあるんだよ。悪い先輩がギャンブルとかを教えるような感覚でああいうことをする。フーシは一応年齢も上だし、断ることができるけれど、でも断れない人たちはたくさんいる。
個人的にはあれはセクハラどころか、精神的にレイプだとすら思うよ? 男の貞操に対する考え方が浅すぎるんじゃないの? って」
カエル「男女逆なら重罪だしねぇ」
主「そこに対する考え方が甘すぎるけれど、それをヤンキー文化にいってもしょうがないしなぁ」
3 フーシの周辺の女性
カエル「あとさ、フーシが孤独感を増していくのって、周囲の環境があまりにもよくないよね」
主「そうだよなぁ……
母親の束縛が強かったり、ああいう奔放な女性像を見せつけれられてきた、というのはあると思う。幼い頃の話はほとんどされないけれど……母親に対するコンプレックスみたいなものはあるんじゃないかな?
それが悪い形で他の女性にも適用されている」
カエル「男にとって母親との関係は全ての女性関係の元である、と言われているもんね……」
主「ここがうまくいかないとそのあとのこと、女性関係の多くがうまくいかないと言われているからね。立ち直るのも難しいし……」
フーシ、好きを貫け!
カエル「悪い人じゃないから、子供や動物には好かれるんだよね。近所の女の子が一緒に遊んだりさ」
主「だけど、ただ遊んでいるだけなのに誤解されて警察沙汰になる。その理由もフーシが……オタクだからって理由が大きいわけだ。
なんでよ! 大人がラジコンで遊んじゃいけないのかよ!」
カエル「世間の目は良いものじゃないだろうね……」
主「……でも、この映画では『好きを貫き通すことの難しさ』も教えられた気がする。
もっと若い子の青春ムービーだったら『好きを貫いてもっと頑張れ!』って言えるかもしれないけれど、フーシを見ているとそんなこと言えないんだよね。結局のところ、好きを貫くことっていうのは……40超えると難しいのかなぁ」
カエル「いつまでも子供のままではいられないしねぇ」
主「そこからの脱却が結婚と子供だとしたら、その先に待つのもお約束の束縛された人生なのだとしたら……どれほど時代が進んでも人間の生活は変わらんのかもしれんな」
4 フーシと彼女
カエル「そしていよいよフーシの彼女であるシェヴンの登場だね」
主「またさ、シェヴンが絶妙なんだよね。美しすぎず、ブサイクすぎずっていう……カットによってはハッとするほど美しかったり、魅力はあるけれど、でも美しくないというリアル。
邦画だったらこの役を『美少女』がやっちゃうから、お話が浮いちゃうんだよなぁ」
カエル「いろいろと上手くいったり、失敗したりを繰り返しながら2人の仲は進展していくわけだけど……」
主「色々あるんだよねぇ……
ここもさ、結末までは言わないからお茶を濁すけれど……まあ、ニュアンスでわかっちゃうかもしれないけれど、誰も悪くないんだよ。
この映画の配慮として行き届いていると思うのが『悪人が登場しない』ということ。例えば先のヤンキー集団が1番の悪役だけど、でも彼らには彼らの理由というか……コミュニケーションがあるんだよね。それに馴染めなかっただけ、といえばそう。
しかも一応謝っているし」
カエル「あれで許せるかと言われると違うけれど、根っからの悪ではないし、しかもこの恋愛には全く関与していないしね」
主「それは母親も、子供誘拐の犯人扱いした父親も同じで……悪気があったわけではない。ただ、何か辛いことがあったり、悲しいことがあっただけなんだよね……」
この映画の欠点
カエル「じゃあここでこの映画の欠点について少し語っておこうか」
主「単純に『ドラマがつまらない』というのはあると思う。
特に大きなメリハリがあるわけではないし、地味は地味だし。辛いこともあるけれど、嬉しいこともあって、その見せ方が一面的だから見ていて辛いものになってくるんだよね。
特にフーシ目線で物語が続くから、彼に感情移入できなかったら何も面白くないと思う」
カエル「感情移入問題はどの映画でもあるよね」
主「あとはそこに至る過程の説明が一切ない。
例えば……シェヴンの急変とか、母親とその彼氏がなぜそうなったのか、いじめが終わったこと、それから……フーシが突然シェヴンの家になぜあのような入り方をしたのか?
その理由や伏線が見事に貼られているかというと、そんなことはない。想像はできるし、なんとなくわかるけれど……論理としては成立しないというか、弱い伏線が非常に多い印象かな」
カエル「そこを想像の余地をもたせたと取るか、説明不足と取るかの違いかもねぇ」
主「結局、この映画で『なんでそうなったの?』って聞かれたら『人生ってそんなものじゃない?』という回答になる。
その意味では秒速とかと似ているんじゃないかな? そこに至る明確なロジックはないからね。
あとは……お金とか、時間に融通が利きすぎっていうのも気になったかな? 一応説明描写はあるけれど……疑問にはなったかも」
5 変化するフーシ
カエル「でもさ『人生ってそんなものじゃない?』っていうと、この映画ってそれがたくさん詰まっているよね」
主「そうなんだよ。
多分、フーシの空港の仕事ってブルーカラーだし、すごく良い仕事ってわけでもないけれど、底辺ってこともないと思う。上司も理解があるし、良い人だし。
だけど、そこの職場環境は……フーシにとってはあまり良いものではないんだよね」
カエル「でもごみ捨て場の方は結構暖かかく受け入れてくれると」
主「あの描写を見るに、ごみ捨て場は結構下層の職業なんだよね。少なくとも空港よりは。言葉も違うようだし、多分移民とかがやるような仕事だと思う。
だけど……そんな状況でもフーシを暖かく受け入れて、ビールを奢ってくれたり、サヨナラのプレゼントをくれたりした。まあ、ゴミから拾い上げたものだけどさ。
社会のはぐれ者だったフーシと、彼らの境遇が一致したとも言えるかもしれないけれど……日本でいうと電通問題などに代表されるように、必ずしも大手の企業がその人に合っているか、下層の仕事に従事する人が荒んでいるかというと、そんなことはない」
カエル「人生だよね。どうなるかわからないっていうことも含めてさ」
主「それは母親も同じだし、下の階に暮らす親子もそうだし、もちろんシェヴンもそうだし……『生きる』ってことはそういうことなんだよ。
人生万事塞翁が馬……この言葉に尽きるかもしれんな」
歩き出せ! フーシ!
カエル「……フーシにとってこの映画は幸せだったのかな?」
主「幸せか否かはわからない。結局傷ついたし……
でもさ、自分はこの映画が素晴らしいと思うのは、あのラストシーンなんだよね」
カエル「あのラストが?」
主「結局、どんな状況であったとしても……それが居心地がいいとしても、オタクとしての自分の生活に引きこもっていたら、状況は何も変わらないんだよ。もちろん、フーシはそれでよかったのかもしれないけれど……
その変化のきっかけは、誰かに無理矢理させられたことかもしれない。そこから先は、ある意味ではフーシの選択ってあまりなくて、流されているだけっていうことができるかもしれない。
だけど、その最初の1歩を歩みだしたじゃない?」
カエル「変化はしたもんね」
主「だからさ、この先幸せなことがあるか、不幸なことがあるかはわからないんだよ。それはどの映画も人生も同じでさ……ハッピーエンドの先が、本当にハッピーなのかはわからない。
でもさ、フーシは変わろうとした。今までの生活と違うことを初めてみた。そこが大きな成長だし……それがあるとないじゃ、これから先の人生も全く違うから。
だから、この映画をハッピーエンドって考えたい」
6 音楽が好きなフーシ
カエル「この作品で際立ったのは……音楽の趣味かな?」
主「結構この描写が大切だと思うよ。
ラジオのパーソナリティと仲がいいほどのヘビーリスナーで、しかも一目置かれているという……まさしく『オタクの視点はプロも一目おく』という典型みたいなタイプでさ。
でも、ここでフーシが好きな音楽が『ヘビメタ』っていうのもポイント高いんだよね」
カエル「北欧だとヘビメタって結構メジャーだというよね」
主「それもあるけれど、やっぱり『現状に対する不満』を高らかに歌ったのがロックじゃない? その中でも一番激しいヘビメタを愛好するところに、フーシの日頃の不満とか、色々な思いがこもっていると思う。
そのヘビメタまで捨てて、彼女に奉仕するんだから余計に泣けるけれどね……」
カエル「あそことか、中学生男子みたいでかわいかったよね……髭もじゃのハゲたおじさんだけど」
そんなフーシにオススメの曲
カエル「フーシにどうしても聴かせたい曲があるの?」
主「そう! この映画を見ながら、この曲がエンドレスリピートで頭で流れてさ、見終わったあともずっと聞いていたよ。
それがこちら!
桃井はるこの『さいごのろっく!!』」
カエル「アキバの女王、元祖オタクーインとして名高い桃井はるこの名曲だね」
主「モモーイは魂で歌詞を書く人だから!
この歌って『好きなものを貫こう!』って歌なんだよね。自分の小さな世界や、周囲の女ども……『濁った水槽からジャンプ! ジャンプ!』ってことでさ!
それは言い過ぎだとしても……『好き』を貫き通すってことはすごく大変だと思う。周囲は理解してくれないしさ。だけど、桃井はるこは絶対に理解してくれるはずだ! ってこと。」
カエル「オタクオブオタクだしねぇ」
主「『胸で殺した 怒りがもったいない』ってことだよ!
その怒りを誰かにぶつけるならば、外に飛び出そうぜ! そして日本に来たら一緒に呑みに行こうぜ! ってことだよ!」
カエル「……そこまでハマったんだ」
最後に
カエル「じゃあ最後になるけれど……主がそこまでこの映画を推す理由を一言で表すと?」
主「先日『映画妖怪ウォッチ』の時も語ったけれど、この映画もまた『現実と妄想』の間に揺れ動く気持ちを描いた映画だからね。
フーシの生きる現実があるけれど……でも、その現実はいつだって楽しいわけではない。だけど、空想の世界である『自分の世界』はずっと楽しいわけだ。
じゃあ、空想の世界にずっといちゃいけないの? ってことでもあって……結局人間は現実に生きるしかないけれど、その現実のために『自分の世界』を捨てる必要があるのかどうか?」
カエル「全然一言じゃないけれど……まあ、いいや。主としては『現実の世界』と『空想の世界』のどちらが大事なの?」
主「難しいよなぁ……でもさ、現代社会において結婚して束縛される人生が必ずしも幸せかというと、そうとも言い切れない。今は結婚しなくても生きていけるし、そっちの方が幸せならば『空想の世界』に生きることもアリかもしれないね。
結局、この映画の邦題も『好きにならずにいられない』だけどさ……
それはフーシのことを『好きにならずにいられない』という意味でもあると思う。
それと同時に、結局は誰かの他者を『好きにならずにいられない』という意味でもあると思う。
恋する気持ちは抑えられない。その対象が現実の人間か、空想かということはあると思うけれどね」
カエル「フーシ、ルックスはともかくとしていい男だと思うけれどね」
主「時々思うよ『オタクだけど、こいつ割といい男(女)だよなぁ』って。それがルックスとか、趣味のせいで売れ残ることが多いから……人生ってうまくいかないよね」
カエル「……まあ、もう少し服装とかは気にしろってことかな?」