亀爺(以下亀)
「とうとう話題の芥川賞に手を出したか! もう少し早い段階で読んで、書評を書いても良かったのではないかの?」
ブログ主(以下主)
「……まあ、ね。そりゃ、ね」
亀「何か煮え切らないの? どうした、何かあったのかの?」
主「……元々さ、そんなに芥川賞に興味がないんだよね」
亀「何と!! 天下の芥川賞に文句があるというのか!」
主「文句ってほどでもないけれどさ、今回これを読んだのも友人と呑みに行く予定だったのね? それが仕事で上司に捕まったとかで、予定よりも遅れることになったのよ。それで暇だからさ、ブックオフに行ったら、この本が並べられていたから時間つぶしに読んでいたら、意外と読み終えてしまったというわけ。
だから村田沙耶香が語っていたけれど、『本(芥川賞作品)を読むぞ!!』なんて意気込みは全くなくて、『適当に、なんとなく』読んだ読者なの。
そういう人の意見も大事でしょ?」
亀「なるほどの……できれば買ってあげるべきじゃろうが、それでは書評を始めるとするかの」
- 1 面白いって何?
- 『物語』と『小説』の面白さは違う
- 2 『面白い』けれど『つまらない』小説
- 普通であり、異常な『文体』
- 3 個人的疑問点
- まとめと個人的な感想
- 最後に
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