物語る亀

ネタバレありの物語批評

批評記事

映画『灼熱の魂』感想、批評 ヴィルヌーヴの作家性全開! 必見の名作です <ネタバレあり>

亀爺(以下亀) 「なんだか、久々に洋画を扱う気がするの。 ここ最近はアニメに次ぐアニメばかり語っておったし……」 ブログ主(以下主) 「あれ、もしかしたら『ダンケルク』以来の洋画の記事になるのか? ここ最近はアニメ映画が多かったとはいえ……確かに久…

日本アニメ100周年記念! 日本アニメ史を代表する10作品選んでみた! 

カエルくん(以下カエル) 「今年はアニメが誕生して100年という歴史的な年でもあります。 でも、実は意外とアニメ好きの間でもその事実を知られていなかったりして……」 ブログ主(以下主) 「そもそも、今確認されている日本最古のアニメーション作品が何な…

映画『パーフェクト・レボリューション』感想 本作こそが愛の革命の映画である!

カエルくん(以下カエル) 「このブログだと障害、病気ものは結構高く評価する傾向があるけれど、やはりそれは趣味の問題?」 ブログ主(以下主) 「案外どこもそんなものだと思うけれどね。ハリウッドや各国の映画祭でも障害者を演じると主演賞などを獲得し…

『劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』感想と解説 テレビとは違う映画の味がある!

劇場版の『響け! ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』を見てきたのでその感想を。 この記事を最初にアップした時(2016年4月24日)は、本シリーズを始めて劇場へ見に行った『ユーフォ初心者』でした。しかし、その後あまりにもはまってしまい…

映画『人生フルーツ』と『わたしは、ダニエル・ブレイク』〜映画は高齢者問題をいかに描くのか?

カエルくん(以下カエル) 「今回語る映画は2017年公開だけれど、少し前だからもうほとんどの映画館が上映終了しているだろうし……ソフト化もまだだから、もしかしたら今が1番見ることのできない映画なのかもね」 亀爺(以下亀) 「しかも小規模の映画じゃか…

映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』感想と解説、批評 賛否両論!? シャフトの味がこれ以上なく出ていたでしょう!

カエルくん(以下カエル) 「さあ! いよいよこの夏、最も注目しているアニメ映画の1つである、打ち上げ花火の公開だよ!」 ブログ主(以下主) 「7月は『メアリと魔女の花』とか『カーズ クロスロード』 とか『怪盗グルーのミニオン大脱走』などがあって、…

物語と戦争〜映画はどのように戦争を語るのか?〜

カエルくん(以下カエル) 「8月15日……今年も終戦記念日が来たね」 亀爺(以下亀) 「様々な思いを抱く人も多いじゃろうな。特に今年は日本周辺が非常にきな臭いことになっておる。 大国も近くにいる日本はなかなか難しい立ち位置にいることは間違いないの」…

君の名は。が大ヒットした理由の考察と、圧倒的なエンタメ性について考えてみた

カエルくん(以下カエル) 「……今回は久々に新作映画はとりあえずほっぽり出して君の名は。について語るのね」 ブログ主(以下主) 「しょうがないじゃん。また見たらさ、それだけでも大きな発見がいくつもあったし、そんな発見があったら書きたくなるし。案…

映画『メアリと魔女の花』感想と考察、批評 ジブリや宮崎駿を脱却した米林監督の決意宣言!

カエルくん(以下カエル) 「えー、先に言っておきますと、このブログはアニメ映画を多く論評しています。当然のようにジブリ映画は昨年の『レッドタートル』なども鑑賞していますが、比較的厳しい論調が多いということを念頭に置いていただきたいです」 ブ…

リトルウィッチアカデミア 最終回(25話)感想、考察 『好き』の気持ちは世界とつながる!

カエルくん(以下カエル) 「いよいよリトルウィッチアカデミアも最終回を迎えたねぇ」 ブログ主(以下主) 「来週からは何を楽しみにすればいいんだ……」 カエル「と言いながら毎期何か注目作品を見つけては、全話見ているんだけどね」 主「でも2クールアニ…

少女革命ウテナが示した女性の変化〜20周年を記念して改めて考える〜

カエルくん(以下カエル) 「今年はウテナのメモリアルイヤーなんだね」 ブログ主(以下主) 「テレビシリーズの放映開始からちょうど20年と今年はメモリアルイヤーでもあるし……色々とある年だったんだな」 カエル「主演を務めた川上とも子さんが2011年の6月…

映画『夜明け告げるルーのうた』感想、考察、批評 誰よりも『優しい』湯浅作品がここに誕生!

カエルくん(以下カエル) 「そして今週公開作品ではヴィルヌーヴに続き、大好きな監督の新作公開第2弾のお話をするよ!」 ブログ主(以下主) 「湯浅政明ワールド全開だ! 注目のアニメが来たぞぉ!!」 カエル「いやー、これだけ好きな監督の新作が連続で…

映画『メッセージ』感想と解説、批評 ヴィルヌーヴらしさに溢れた『言語のSF』登場! 

カエルくん(以下カエル) 「えー、今回は語ることが多いので、記事前のコントはほとんど省略します」 ブログ主(以下主) 「ヴィルヌーヴの新作だからね! 仕方ないよね!」 カエル「ちなみに原作未読、ヴィルヌーヴ作品は『静かなる叫び』以降は全て見てい…

映画『3月のライオン 後編』感想と考察、批評(前編から通して感想) 今年度トップクラスの邦画が登場!

カエルくん(以下カエル) 「それでは3月のライオンの後編の話だけど……なんだか興行は苦戦しているという話だよね?」 ブログ主(以下主) 「あんまり興行に興味ないからわからんけれど、ランキングにはあまり絡んでこないね」 カエル「う〜ん……やっぱり前後…

映画『キングコング 髑髏島の巨神』考察と批評、ちょっと感想 僕たちが怪獣映画を見る理由 ネタバレあり

亀爺(以下亀) 「それでは、ここからはキングコングの考察の記事と行こうかの」 ブログ主(以下主) 「今回も語ることがたくさんあるから、長い記事になりそうだねぇ……」 亀「最近、この手の記事が長文化の一途を辿っておるの」 主「一応短くまとめようとい…

映画『チアダン』批評と考察 この映画がなぜ『チアダンス』をテーマにした映画なのか? ネタバレあり

カエルくん(以下カエル) 「では、このブログの特徴である批評記事を展開していくけれど、それがまさかチアダンになるとはね……想像もしていなかったよ」 ブログ主(以下主) 「トンデモなくハマってしまった映画でさ、自分でも驚いた。まさかチアダンでここ…

ネタバレあり! 映画『ラ・ラ・ランド』批評と考察、感想も少し なぜこの映画は『ジャズ』なの?

カエルくん(以下カエル) 「それじゃ……ラ・ラ・ランドの批評記事だけど……あれ? 主は?」 亀爺(以下亀) 「今回は姿を見せんようじゃな。メモ書きだけ残して、あとはわしらに任せるらしい」 カエル「デジモンやヤマトの公開週でもあるしねぇ……そっちに行っ…

ネタバレあり 『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-(SAO)』考察と批評

カエルくん(以下カエル) 「じゃあ、引き続いて感想記事とは別の批評記事を書いていくことになるけれど……」 ブログ主(以下主) 「このやり方も久々だなぁ……ちょっと前は結構やっていた気がするけれど」 カエル「あんまりそれだけやる意味のある映画がなか…

映画『僕と世界の方程式』感想と批評 この世界は数学に溢れている! 作り込まれた名作!

亀爺(以下亀) 「……まさか、ここまで思うところがあるとは」 ブログ主(以下主) 「ああ、このTweetのこと?」 僕と世界の方程式鑑賞。素晴らしい作品! このレベルの脚本の完成度と巧みな演出の映画はそうないよ!しかも自閉症を題材にしたドラマなんだけ…

『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン』感想と批評 物語の抱える問題を突きつけた映画!

カエルくん(以下カエル) 「さあ〜て、今回は『映画妖怪ウォッチ』のお話だね」 ブログ主(以下主) 「…………」 カエル「ある意味では僕たちも妖怪みたいなものだから、すっごい人気者になったりして!」 主「…………」 カエル(あ、これ大絶賛か大批判のパター…

映画『この世界の片隅に』批評と考察 失ったものと、得たものとは? ※ネタバレあり

亀爺(以下亀) 「では続いて、ネタバレありの批評、考察記事を書くとするかの」 ブログ主(以下主) 「……この件に関しては少し失敗したんだよなぁ……」 亀「失敗? 何をじゃ?」 主「もうさ、あまりにも評判がいい上に、元々原作大好きで……しかもアニメも当…

映画『聲の形』批評と考察と感想 西宮硝子が選ぶべきだった選択肢とは? 

カエル(以下カエル) 「まだ聲の形の話をするの?」 ブログ主(以下主) 「実はまだ語り足りないところがあるんだよね」 カエル「あれだけ何記事も語って、まだ足りないんだ……」 主「あとは良い音質で3回目を見に行ってきたからさ。その時に改めて見直して…

映画『聲の形』考察と批評、感想 演出にメッセージ性が強く出ている ※ネタバレあり

亀爺(以下亀) 「ここで選手交代じゃ。考察記事はわしと主で進めていくぞ」 ブログ主(以下主) 「いや、だからさ。前も言ったけれど、この記事から読み進めた人が意味不明だからやめろって」 亀「いやいやいやこうでもせんとわしの存在感がないじゃろうが…

映画『千年女優』感想と評論 『虚構』の中に潜む『真実』を暴いた映画

カエルくん(以下カエル) 「今回は今敏の千年女優について語っていくんだね」 ブログ主(以下主) 「ちょっと前に今敏について語った際に、千年女優を語ってみたいなって思ってさ」 カエル「もう何年前の作品だっけ?」 主「2002年公開だから、もう14年前か…

映画『君の名は。』考察と評論 作品タイトルに込められたテーマとは? ※ネタバレあり!

亀爺(以下亀) 「ここからは選手交代じゃ、カエルに変わってわしが担当するぞい」 ブログ主(以下主) 「いや、この記事から読み始めた人が意味不明だから、そういう紹介やめろよ」 亀「最近、わしの出番が少ない気がするからの。こう言う評論系の記事で存…

映画『シン・ゴジラ』の考察と批評、評論 ※ネタバレあり 核と戦争について語った名作!

カエルくん(以下カエル) 「さて、シン・ゴジラの評論記事だけど、少しは落ち着いた? 感想記事の時はあまりに熱すぎて、オタク特有のウザさがマックスだったけれど」 ブログ主(以下主) 「……まあ、熱は冷めてきた。だけど、やっぱり胸に残る感動はすごく…

映画『お熱いのがお好き』感想と評論 ワイルダーのヘイズ・コードとの戦い

私のような映画を観る際は脚本に注目する人間からすると、40年代から60年代付近にかけてのハリウッド映画というものは大好物で、その中でも特にビリーワイルダーは脚本で映画を語るのであれば必ず通らねばならない監督だろう。 今回はその中でも代表作『お熱…

『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』感想と考察、そして『愛』の分析 

久々にこの作品を語ってみたいなぁ、と思い立ち記事を書くことにしてみた。 なぜ今更になって『砂糖菓子の弾丸』なのかと問われると、「暴力も喪失も痛みもなにもなかったふりをしてつらっとしてある日大人」になった、今の私だからこそこの作品を読み返す意…

ズートピアと響けユーフォニアムから見る、日米のアニメの現状と未来

今週はズートピアと響けユーフォニアという年間ランキング(アニメ部門、映画部門の両方)でも屈指の作品が同時公開された。いい機会なので日米のアニメ分野における現状とこれからについて、考えていきたい。 当然のことながらバリバリの私感なので、突っ込…

チャップリン『街の灯』の本当の主題は何か?〜作品考察と評論〜

久々にチャップリンの『街の灯』を鑑賞したので、その感想と考察をしていきたい。 チャップリンは私の少ない映画鑑賞歴でも特に好きな映画監督の1人であり、数あるチャップリン映画の中でも街の灯はやはり代表作だけあって非常に上手く作られている。 映画監…