物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『勝手にふるえてろ』感想 松岡茉優が演じたオタクの恋愛劇は笑って泣ける傑作!

カエルくん(以下カエル)

「クリスマス間近になって、2017年も終わりが近づいてきて、大作映画の公開も今週で終了の装いになってきました。

 そしてこの週はクリスマスらしく、若者向け恋愛邦画が多く公開されている印象もあります

 

ブログ主(以下主)

「ぼっちクリスマスをおくる連中には寂しい週末になるのに、それを後追いするような作品ばかりだな。

 いよいよ劇場にも逃げ場がなくなったか」

 

カエル「いや、昔から劇場ってデートスポットだし……」

主「暗いことをいいことにエロエロで邪なことを考えるんだろ?」

カエル「……まあ、そんな人も中にはいるかもしれないけれど、そんなごく少数派のイメージを全体像のように語ることも……」

主「クリスマス映画ってかなり悲惨な映画も多いけれどね。

『戦場のメリークリスマス』とかさ。もちろん明るい映画もあるけれど……実は『クリスマスソングは失恋ソングばかり』と同じように、幸福な中でも失恋なども多い日でもあるんだよねぇ」

 

カエル「……なんでそんな縁起でもないことを言うの?」

主「さあ、映画の感想へと参りましょう!」

カエル「……隠キャの妬みでしかないよね」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 原作の綿矢りさについて
    • 似ている作品と違いについて
  • 以下ネタバレあり
  • 2 現実と妄想の間に
    • 2人の男
    • タワーマンションにて
    • 演出の妙
  • 3 2の思い
    • ラストについて
    • 最後に

 

 

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『おおかみこどもの雨と雪』感想&考察 難はあれでもアニメで描かれた成長描写に拍手!

カエルくん(以下カエル)

「冬なのに夏アニメの代表格である細田守について語ろう! その第3回目となる今回は、いよいよ『おおかみこどもの雨と雪』になりました!

 ちなみに、細田作品では1番好きな作品ということだけれど……その理由は?」

 

ブログ主(以下主)

「え? 今答えるの?」

 

カエル「いや、記事中でもいいけれど……ほら、何かあるでしょ?」

主「雪と雨が可愛いから

カエル「……うわぁ、中々やばそうな発言が来た……まだケモナーの細田守の方が普通に思えるような……」

主「いや、だからちゃんと記事中で語るからさ!

 でも、本当この作品は大事なのよ? 細田守を語る上でも欠かせないし……」

 

カエル「まあ、誰もがそれは知っていると思うけれどね。

 というわけで、早速記事を始めましょう!」

主「……なんか最初にやばいことだけを暴露させられただけのような気もしてきたなぁ」

 

  • 1 細田守の新たなる挑戦
    • 細田作品の悪癖
    • 好きなポイント
  • 2 本作が描いたこと
    • 動物作画の意味
  • 3 狼とアニメにおけるエロス
    • 子供は自然のもの
    • 時間を描く
    • 細田守が映したいもの
    • 最後に

 

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映画『サマーウォーズ』感想&考察 細田守が一躍有名作家になった要因はデジモンにあり!

カエルくん(以下亀)

「では、細田守について語ろう! 第2夜ということでサマーウォーズについて語っていきます!」

 

亀爺(以下亀)

「今回は細田守を語る際に絶対外せない作品と言われておる、『デジモン』とセットで語るんですけどじゃな」

 

カエル「今回に備えて細田守が関係したデジモンのお話をピックアップしてみたんだけれどさ……光ってあんな子だったっけ?

 

 

亀「単なる可愛い妹ではないのは理解しておるし、あの作品におけるタケルと光の立ち位置は特殊なものがあるというのも覚えておったが、改めて鑑賞すると中々インパクトがあるの」

カエル「しかもそれが細田監督回というのがまたね……

 最近は明るい女性キャラクターが目立つ印象だけれど、おジャ魔女どれみを考えても、実は暗い女性を描いたほうがインパクトに残る作家性なのかもね

亀「それでは一般層に深く受け入れてもらえる作品にはならんかもしれんがの。

 明るい夏っぽい作品をたくさん製作していおるし、アニメの最大の稼ぎ時である夏休みに公開ということで夏アニメを量産するのもわかるのじゃが

 ……できれば今度は寒々しい冬の物語を大人向けに製作してほしいの。

 おおかみ子供の雨と雪でさえ、まだ夏の印象があるからの」

 

カエル「では、そんな細田監督と夏のイメージを決定付けたとも言えるサマーウォーズについて語っていきましょう!」

 

  • 1 サマーウォーズのチャレンジ
    • 劇場アニメ冬の時代
    • オリジナルとして勝負するための戦略
  • 2 本作の魅力とは?
    • 田舎の懐かしさ
  • 3 ネットとリアル
    • 細田守とサマーウォーズ
    • 最後に

 

 

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2017年のアニメ映画たちを振り返る〜興収面では報われなかった傑作たちも紹介!〜

カエルくん(以下カエル)

「あれ? 今週は細田守特集じゃなかったっけ?」

 

ブログ主(以下主)

「そういえば、2017年のアニメ映画が『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』で終了したのにも関わらず、まだ総評を書いていないことを思い出したんだよ」

 

カエル「しかも書き方もいつも通りに戻すんだね

主「……この前の記事の『時をかける少女』の記事を書いている時にさ、無意識のうちに『カエル』とかって書こうとしている自分がいて、ああもうこの書き方が染み付いちゃっているんだなぁ……と思い知ったわけ。

 なので、またこの書き方に戻します」

カエル「……細田守特集はどうするのよ?

 早くしないと新作公開しちゃうよ?」

 

主「いや、そう遠くないうちに書きますから……具体的には……明日とか?」

カエル「そうやって後延ばしにして公開しなかった記事がどれだけあることか、わかっているの? 書きかけで放り投げたから『あの時どういう意味でこれを書いたんだっけ?』って後々意味がわからないってことも多々有るじゃない!」

主「いや、まあね……

 でも、ほらさ! 

 質はともかくとして、2017年に公開されたアニメ映画について語ってきた数だったらこのブログって相当多い方だと思うんだよね。

 じゃあ、アニメ映画について語っておこう! というのも、まあ大事なことなんじゃないかな?」

 

カエル「それっぽいこと言って誤魔化しているでしょう?」

主「では、記事の方へ行ってみよう!」

(文字リンクをクリックすると該当作品の感想記事へと飛びます)

 

 

  • 1 2017年のアニメ映画に望んでいたこと
    • 期待した3作品
  • 2 残念だったアニメ映画の苦戦
    • 映画業界におけるアニメ映画の立ち位置
  • 3 傑作続きのアニメ映画たち
    • 意外な傑作たち
    • アニメを劇場で公開する意味
    • 最後に

  

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映画『時をかける少女(アニメ版、細田守)』感想&考察 おジャ魔女どれみの神回を参考に解釈する

 今回はいつもと趣向を変えて、普通のブログのように書いていこうと思います。

 特に理由はありません。

 気分転換と、たまにはこういう書き方もちゃんとできるんだよ、というアピールをしておけば、何らかの寄稿の依頼とか来ないかな……とワンチャン狙っているのですが、ひと昔前ならばともかく、個人ブログで映画ブログがここまで多い時代には中々難しいのだろうな、という思いもあります。

 

 今週は旧作について語ろう! ということで、急に細田守特集を開催しようと思っています。

 むしろクリスマスよりも夏真っ盛りのイメージが強い監督ではありますが、語りたくなったのが今なので、それはしょうがありません。

(語りたい時に書いたものが1番面白いと思うので)

 

 では、最初に監督の出世作とも言える『時をかける少女』を取り上げていきたいと思います。

 

  • 1 細田守という監督について
    • 1流の作家の条件
    • テレビシリーズの演出家としての細田守
  • 2 細田演出について
    • テーマとなる『時間』
  • 3 本作の欠点
    • 欠点をカバーする美点
    • 最後に

 

 

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『ボールルームへようこそ』最終話(全24話)感想 『動く』ことは難しい……

カエルくん(以下カエル)

「いよいよ2017年のテレビアニメも終了となってきました。

 その中でもボールルームは夏からの2クール続けの放送であり、そして総集編等もなく駆け抜けたことにお疲れ様でしたと、ありがとうございましたの言葉を言わせてください」

 

ブログ主(以下主)

「近年、分割2クールとか総集編を挟んだり、、あとはかなりイレギュラーだけれど、最終回だけ1時間で数ヶ月おいて放送したりなどということもある中で、作画的な問題もなく終えただけでも、評価するべきだと思っています」

 

カエル「特に、後述するけれど、ボールルームはかなり難しい部分もある作品で……

 月マガを毎月読んでいるけれど、これをアニメ化するのは難しそうだなぁ……という思いもあったよね」

主「そもそも競技ダンスという地味であり、知名度はそこそこあるけれど馴染みはほとんどないような競技をテーマにした作品を作るというのは、博打ではあるよね。

 まあ、この業界はそんな博打で成り立っているようなところはあるけれどさ。

 『ユーリ on ICE』も似たような難しさはあるけれど、フィギュアスケートはこれからの時期には日本で最も注目される競技であって……その違いというのはある」

 

カエル「特に比べられるのは間違いないからね。既に企画が動いていて、どうしようもなかったとはいえ、スタッフ陣は色々と思ったんじゃないかな?」

主「でもユーリとはまた違ったアニメも魅力を見せてくれたんじゃないかな?

 というわけで、アニメ版のボールルームへようこその全話感想を始めていきます」

 

  • 1 本作と原作の関係性
    • テレビアニメの難しさ
    • 『動かないアニメ』
  • 2 キャラクターの魅力
    • ドレスの色で表現
    • この先、原作に期待すること
    • 最後に

 

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『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』感想 う〜む……大人の事情が感じられる

カエルくん(以下カエル)

「毎年恒例のお正月アニメ映画、妖怪ウォッチについて語っていきます!

 ちなみに2017年の新作アニメ映画としては、この作品が最後になるようです

 

亀爺(以下亀)

「あと残っておるのは特別上映の『龍の歯医者』とリバイバル上映の『カードキャプターさくら』ぐらいじゃの。

 いやいや、ここ最近にわかにさくらが盛り上がってきておるが、このブームはなんじゃろうな? 本当に今は2017年なのか疑いたくなるの」

 

カエル「それこそ封神演義の再アニメ化や、コードギアス、エウレカセブンの映画などのちょっと懐かしい作品が目白押しだからねぇ。

 ちなみに2017年最初のアニメ映画は『中二病でも恋がしたい』になっており、当然観に行きますので、感想を書きます。あ、あと来年以降もこのブログは運営しますよ。一応、念のためね」

亀「しかし、今年はこれ以外にファミリー向けというか、子供も楽しめるアニメ映画がないのは気になるところじゃな。

 昨年は『モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ』であったり、作品自体は残念なことになってしまったが『ポッピンQ』もあったんじゃがな」

 

カエル「意外と穴場かもしれないし、来年以降アニメ映画が入り込む余地もあると思うので、ぜひ多くの映画関係者さんは注目してみてください。

 というか、来年って確かスターウォーズが6月でしょう? それこそお正月映画ががら空きになるのかなぁ?

亀「さて、来年の公開スケジュールはまだわからんからの。

 では、感想記事を始めるとするかの」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • あの作品の二の舞に?
    • 登場人物の変更によって……
  • 以下ネタバレあり
  • 2 脚本の粗
    • キャラクターの動かし方に難あり
    • 冷静に考えると……
    • 最後に

 

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