物語る亀

ネタバレありの物語批評

映画『gifted ギフテッド』感想 本当の教育ってなんだろう? 子供ために親が出来ることって?

亀爺(以下亀)

「今回は才能溢れる子供の教育方針について描いた作品を扱うわけじゃな」

 

ブログ主(以下主)

「『(500)日のサマー』の監督らしいから、それなりの作品には仕上げてくるんだろうな」

 

亀「数学の才能に溢れるというのは素晴らしいことじゃな。わしなんて、2桁の掛け算すらも電卓に頼ってしまうわい」

主「これだけデジタル機器に溢れると、頭で計算する機会ってほとんどないからね。すぐにスマホを取り出してパパっと計算しちゃうよ」

亀「特に図形なんて全く意味がわからん。

 どこにどう補助線を引けば、角度が求められるのかもわからんし、そうする意義もまるでわからん。そこそこ長い人生の中で、図形の知識が役立ったことなんて1度もないわい」

 

主「ある種の専門知識だし、図面を引いたり絵を描く人以外はそこまで意識することはないんじゃないかなぁ。空間把握能力がものを言いそうだから、多分絵が上手い人は図形の問題もスラスラ解けるんじゃないの?」

亀「自分が絵が全く描けないことを図形の問題にしているの」

主「うるさい!

 まあ、数学に関しては並以下の人間ですから、今回も問題に関してはちんぷんかんでしょうが、そこはあまり深く考えずに観ていきましょうか

亀「では、感想記事の始まりじゃ」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 名子役マッケンナ・グレイス
  • 以下ネタバレあり
  • 2 テーマは教育
    • 作中で描かれた様々な要素
  • 3 二つの世界
    • 裁判のシーンの意味
    • 本当に大切なもの
    • 最後に

 

 

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映画『火花』感想 又吉直樹が込めた思いを昇華した板尾創路の芸人論!

カエルくん(以下カエル)

「はいど〜も!!

 僕はラブリーチャーミーなみんなのアイドル、カエルくんです! 画力がないから姿を見せられないけれど超絶イケメンカエルなんで、よろしくね!」

 

ブログ主(以下主)

「相方の主です。

 ふたり合わせて『亀がカエル』、亀がカエルをどうぞよろしくお願いします!」

 

カエル「選挙じゃないだから1度でいいわ!

 今日は『物語る亀』の名前だけでも覚えて帰ってくださいね。

 さて、今回は映画化もされた『火花』のお話ですが、史上初の芸能人が芥川賞受賞ということで大いに日本中が沸いたのが2015年のお話だから、もう2年前のお話になります。

 あれだけのヒットを受けて映画の企画の立ち上がり、撮影、公開までを2年と考えると、結構スピード感は意識していたんでしょうけれど……」

主「2年は長いよねぇ。

 カエルならとっくにコロリと死んじまっているよ」

カエル「縁起でもない嘘を言わない! カエルは10年以上生きる種類もいるんですから!

 まあ、でも火花のブームなんてとっくのとうに過ぎ去っているのも事実で、ちなみにこのブログでは小説版の火花も感想を書いていますが、好評価ですので是非読んでくださいね」

 

blog.monogatarukame.net

 

主「まるで宣伝みたいだな」

カエル「宣伝だよ!」

主「だいたい、あの時の芥川賞は又吉一色になってしまったのが気になるよねぇ

カエル「あの時は芥川賞は羽田圭介とのW受賞ですからね。両方を扱わないと不公平と言いますか……」

主「いや、あの時直木賞を受賞した東山彰良の『流』が20年に1作の作品とまで言われていて、とてもいい小説なんですよ。

 みなさん、騙されたと思って是非一読してくださいね。

 騙されますから」

カエル「……うん、そう言っちゃうとつまらないようだから気を付けようね」

 

主「まあ、この20年に1作の称号は早くも『蜂蜜と遠雷』に更新された感もあるんですけれどね!」

カエル「あなたは褒めたいのか貶したいのかはっきりしなさい!

 でも流も少なくとも、その1年を代表する作品であったし、とても力のある作家が有名になる機会だっただけに、惜しいのはわかりますよ。元々直木賞などの、エンタメ小説の方が好きな性分なので……」

 

カエル(ちょっとタンマ、今日本当にこの調子でやっていくの?)

主(台本はきっちりとあるから大丈夫だよ、カエルは台本通りやればいんだよ)

カエル(いや、読者が引いているような気がするんですけれど……)

主(私は映画感想ブログ業界に革命を起こしたいのです! レボリューション!)

 

カエル「……中々ヤバイ雰囲気が漂ってきましたが、その話題になった作品の劇場版はどうなったのか、感想を語っていきましょう!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1  感想
    • 原作と比較して
    • 芸人が撮る『芸』の映画
  • 以下ネタバレあり
  • 2 共感できない登場人物たち
    • 芸人論としての本作
  • 3 お笑い芸人論
    • くだらない人間の必要性
    • 最後に

 

 

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映画『人生はシネマティック!』『エキストランド』感想 映画を作るってなんだろう?

ブログ主(以下主)

「では2作合作レビューと参りましょうか」

 

亀爺(以下亀)

「まあ、観た人ならば誰もが納得する組み合わせじゃと思うが、小規模ゆえに観ていない人がほとんどになってしまうのが残念じゃ。

 では、今回のテーマを発表するかの」

 

主「ズバリ『映画を作る映画特集!』です」

亀「……しかし、この2作がほぼ同時期に公開されたというのは偶然とはいえ、面白いものじゃな」

主「どちらも小規模公開だけれどね!

 この2作の両方を観た人ってそこまで多くないんじゃないかな? それこそ、1作は渋谷の小規模系劇場でも有名な『ユーロスペース』など、マイナー映画を扱う映画館しか扱っていないので、観るにはハードルが高いかも……

 ちなみにこの手の作品は経験上ソフト化もどうなるかわかりません!

 

亀「知らんだけで発売されておるパターンもあるのじゃろうがの」

主「ちなみに芸能人などをよく見る劇場でもあるらしいです。

 知り合いは何人も芸能人を見た! と言っているけれど、自分は俳優などに全く詳しくないのでよくわらんのよね。すっごい綺麗な人が監督に挨拶している光景は見たことあるけれど、それが誰なのかはよくわからないという」

亀「ちなみに街中で見たことがある芸能人は?」

主「特別上映のアニメの時に声優を何人か見たくらいかなぁ。めっちゃ美人で顔が小さかった」

亀「……やはり声優などのアニメ系になるんじゃな」

主「あとは江川達也らしき人が街中で歩いているのを何回か見た」

亀「……髭面メガネのオジさんだったらみんな同じに見えそうじゃがの。

 では、記事に入るとするかの」

 

  •  人生はシネマティック!
    • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 映画とは何か?
    • 皮肉に満ちた話
  • エキストランド
    • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 本作の『家』
    • 映画の幻想
    • 最後に

 

 

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小説『火花』感想 又吉直樹は高すぎるハードルを越えられるのか?

 劇場公開も近いので『火花』の記事を更新します。

 

 2015年に発売された書籍の中で、最も売れた本は又吉直樹の『火花』だったようだ。

 当然のことながら芸人としての知名度込みの人気だろうが、芥川賞を取ったことでより注目度は増してしまい世間では『太宰越え』なんて言われてしまう始末(太宰どころか村上春樹も、高橋源一郎もよしもとばななにも与えられてないけれど)。

 ここ最近の芥川賞が話題性重視に見えることもあってか、一部では批判がありはしたものの、この結果そのものには大きな反感はなく世間では又吉先生などと言われている(ほとんどが綾部のせいだが)

 ではこの火花について私がどう考えるか、ちょっと考察したことを書いていきたい。

 

 なお、今回の記事中で出てくる『純文学らしさ』というものは議論の余地があるが、私は『小説でしかできないこと』と定義づけしているということを始めに明記しておく。

 

  • 『火花』は純文学なのか?
    • 火花の面白さとは?
    • 又吉直樹は次回作が書けるのか?

 

 

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映画『KUBO クボ 二本の弦の秘密』感想 ストップモーションでしか表現できない意義に溢れた作品!

カエルくん(以下カエル)

「今回取り上げるのは、世界中で話題となっているライカの新作アニメーションの『KUBO』です!

 アメリカから日本へのラブレターだ! という人もいるね」

 

ブログ主(以下主)

「ストップモーションアニメーションは日本でももっと盛り上がってもいい分野だと思うんだけれどね」

 

カエル「日本はアニメ大国なんだけれど、なぜかストップモーションアニメーションはそこまでも盛り上がっていないんだよね。

 それこそ、子供のころからNHKで『ピングー』『ニョッキ』などのクレイアニメーションだったり、『チェブラーシュカ』のようなドールアニメーションを観ているはずなのに、中々お目にかかれない印象があるかな」

主「それこそ『クレヨンしんちゃん』のOPのクレイアニメーションだけじゃないかな?

 結構好きなんだけれどなぁ……まぁ、手間がかかるから忌避されるのはわかる話なんだけれどね」

 

カエル「海外ではちょこちょこ見るんだけれど、もしかしたらデジタル作画とはいえ手書きのアニメと労力などがそこまで変わらないというのもあるのかもね」

主「恥ずかしながらライカのアニメーションは初めてみるからさ、アメリカがどのような作品を作り上げているのか、すごく興味がある。しかも舞台は日本でしょ?

 外国人が描く日本像って笑っちゃうところがあるけれど、それが却っていい味になる作品もある。

 『ブレードランナー』とかね。本作はどんな作品に仕上がっているのかすごく楽しみだよ」

カエル「では感想記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 本作の制作について
    • ノイズの味
  • 以下ネタバレあり
  • 2 本作のテーマ
    • 本作の構造として〜クリエイター論〜
    • 現実と虚構
    • 子供の成長譚
  • 3 過去作とのつながり
    • 最後に

 

 

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映画『GODZILLA 怪獣惑星(アニゴジ)』感想 アニメのゴジラは初挑戦! 迫力は満点だけれど……

カエルくん(以下カエル)

「いよいよアニメ映画のゴジラの新作が公開だよ!」

 

ブログ主(以下主)

「……まあ、期待半分、不安半分ってところかなぁ」

 

カエル「もちろん、このブログでもシンゴジラは扱っていて、みんな同じことを思っているだろうけれど、公開初日にあげた感想記事では最も熱く、最も深い記事を書いたという自負があるぐらいにハマったから、その次のゴジラということでハードルはメチャクチャ上がっているけれどね!」

主「シン・ゴジラは今の邦画ができる映画表現の中でも完璧な作品だったと思うんだよ。

 もちろんエンタメとしても面白いけれど、それと同時に恐怖感もある。そして原発や東日本大震災という日本が抱える大きな社会問題を内包する、メッセージ性のある娯楽映画に仕上がっていた。

 それは初代ゴジラが戦争や原爆をテーマにした作品であり、その衝撃を約60年ほど過ぎて再現したという点でも評価が非常に高い、邦画史上に間違いなく残る名作だったな

 

カエル「そのあとに続くゴジラということで、誰もが期待するところだよね」

主「ただ、面食らったところはあるけれど、アニメというのは却ってよかったかもしれない。これがまた実写だったり、特撮だったらたった1年だし間違いなく比べれられることになる。

 シンゴジラは初代ゴジラを見事に現代に復活させたけれど、ゴジラって子供向け映画の要素もあり、また怪獣たちが戦うメチャクチャさも魅力の1つなんだよ。そういった色々な要素がある中で、まだ挑戦されていなかったのがアニメでもある。

 不安はあるよ。だけれど、期待もある。

 アニメだからこそのゴジラを期待したいね

カエル「では感想記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • スタッフについて
  • 以下ネタバレあり
  • 2 技術と物語
    • 中盤までについて
    • ゴジラとは何か?
    • CGである必要性
    • 最後に

 

 

 

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テレビ業界は衰退していくだけなのか? 映画『We love Television?』と萩本欽一から考える

カエルくん(以下カエル)

「では、今回はドキュメンタリー映画である『We love Television?』から、日本のテレビ業界の未来について考えてみよう! という企画です」

 

亀爺(以下亀)

「この映画を見ておらんでも理解できるような記事になるように、頑張っていこうかの」

 

カエル「実際、この映画を見なくてもどんな作品なのかはなんとなく想像できると思うんだよね。

 萩本欽一は誰もが知る有名人だし、監督は『電波少年』などの土屋敏男だと聞くと、テレビ界を作ってきた人たちの映画だというのがわかってもらえるとも思うけれど……そう言って今の若い子たちがどれだけわかるのかなぁ?

 もうアラサーくらいじゃないのわからないのかも……」

亀「電波少年だって終わったのは何年も前の話じゃし、しかも夜もそこそこ遅い時間にやっていたテレビ番組じゃから、いい子は寝ておったじゃろうしの。有吉はともかくとして、なすびや坂本ちゃん、ドロンズを知る10代がどれほどおるのか……」

 

カエル「テリー伊藤がテレビの演出家だと聞いても、どんなテレビを担当していたのかってのはわからない人も多いよね。単なるタレントにしか見えないし……」

亀「それも時代の流れを象徴することなのかもしれんの。

 では、少し萩本欽一などの解説を加えながらテレビ業界の未来とこの映画について語っていくことにするかの」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 萩本欽一という伝説
    • 先人の教え
  • 2 これからのテレビ界とその終焉
    • 業界の衰退にいかに抗うのか?
  • 3 視聴率の下落とネット
    • テレビ文化の終焉を見た?
    • 最後に

 

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