物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『マイティソー バトルロイヤル』感想 ソー初体験でも楽しめる、エンタメ要素に満ちた作品!

カエルくん(以下カエル)

「みんな大好きヒーロー映画の新作が公開されたね。

 ちなみに、マイティ・ソーって何者なんだろうね?」

 

亀爺(以下亀)

「さあの……

 きっととっても強いヒーローなんじゃろうな」

 

カエル「ご存じの方もいるかもしれませんが、このブログは本作のようなヒーロー映画はあまり強くありません。むしろ、初めて見たヒーロー映画が今年の1月に公開された『ドクター・ストレンジ』という有様で……

 なので、ソーが一体何者なのかというのもせいぜいウィキペディアなどの各種説明記事で軽く知っているくらいになります」

亀「北欧神話にあるロキやオーディンの神話が元になっておるのはわかるがの。

 マイティ・ソーの作品だけでも3作品目という話であるが、そのようなヒーロー映画音痴であっても楽しめるのか? ということを考えて観に行っているので、熱いファンの感想や考察が読みたい方は他の記事を探したほうがいいの

 

カエル「でもさ、本当に面白いとそれでも楽しめるものだと思うんだよね。

 ちょっと特殊だけれど『ローガン』なんかはすごく面白かったし。あれはいい映画だったよね、ヒーロー映画に見慣れてなくてもすぐにわかる」

亀「今年はこの手の作品が非常に多いからの……ジャスティスリーグまではどうするか迷うところではあるが、アメリカの考える『正義』について考える上でもぜひとも鑑賞しておきたいところじゃったのでな」

カエル「では感想記事に入ります」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • ラグナロク? バトルロイヤル?
  • 以下ネタバレあり
  • 2 脚本構成について
    • ちょっと思うところも……
    • そんなことは関係ない! 楽しいラストへ!
    • 最後に

 

 

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映画『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』感想 ホラー表現よりも印象に残る子どもたちの姿

カエルくん(以下カエル)

「えー、映画ブログとしてアニメを中心に洋画、邦画、アジア映画を問わず、色々な作品を扱うことをモットーとしている本ブログではありますが、もちろんのこと例外としてほぼ扱わないジャンルの作品もあります。

 それがホラー映画なのですが……その理由は……」

 

ブログ主(以下主)

「……怖いからに決まっているだろうが!」

 

カエル「まあ、ホラー映画は傑作と言われれば言われるほどに、トラウマになりかねないほどの恐怖心が芽生えるジャンルでもあるからねぇ。

 中にはゲラゲラ笑って楽しむ人もいるだろうけれど、ガチで怖がる人もいるし……」

主「昔からさ、ホラーはダメなんだよ。

 一応いくつかの作品は見たけれど、すべて明るい部屋で真昼間にみているからね! 怖くないように!」

カエル「……バイオハザードとかのホラーゲームは?」

主「無理無理!

 バイオ2を友達がプレイしているところを見て、裏クレア編かな? マンホールに署長が引っ張り込まれるところがトラウマになっているくらいで……もう2度とやりたくないね!」

 

カエル「バイオなんてアクションゲームの要素も強いけれど、それでダメならしょうがないよね……

 でも今作は一応見に行くんだ」

主「キング原作だし、アメリカでも話題だから……」

カエル「一応チェックはしておきたいよねぇ。

 では、その結果がどうなったのか……R15とグロ描写も色々と凝っているという話もありますが、感想へと行ってみましょう!」

 

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • クラウンとピエロ
    • ホラー映画の意味
  • 以下ネタバレあり
  • 2 本作と似ている作品
    • 共通するポイント
  • 3 それぞれの現象の正体
    • それぞれのトラウマ
    • 負け組たちの物語
    • 最後に

 

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2017年10月公開、新作映画ランキング! 1位を獲得したのはもちろんあの作品……!?

カエルくん(以下カエル)

「では、2017年度10月度の映画ランキングの発表です!」

 

亀爺(以下亀)

「今年も残す所あと2ヶ月……そろそろ年間ランキングも作成せねばならない時期になってきたの」

 

カエル「昨年も激戦区だったけれど、今年も選びにくいよねぇ……今の所は昨年に比べると映画業界が盛り上がっていないという話もあるけれど……」

亀「昨年が異常だっただけじゃがな。

 映画ブログ自体も増えてきているような気もすることもあるし、検索順位や競合が増えてきたこともあるじゃろうが、アクセス数は同時期と比べて昨年よりも下がっておる。もちろん、主の努力不足もあるじゃろうが……そもそも熱狂的な支持を集めるような映画がそこまで多くないというのもあるかもしれんの

 

カエル「一般層も熱狂する映画が多かったからねぇ。

 今年を代表する誰もが覚えているような映画って……何かあるのかな? 

 やっぱり『ラ・ラ・ランド』とか?」

亀「今の所は『美女と野獣』が興行収入トップだったような気もするが、半年過ぎても話題に上がるほどの人気を博したかというと、そうでもない。アニメ映画はオタク向けに良作が集中しておるし……中々昨年の流れのまま映画業界を盛り上げようという流れにはなっていないのかもしれん」

カエル「では、10月度はどんなランキングになったのか……

 世間的には映画の閑散期ではあるものの、注目作も多かった月ですが……では発表です!

 

  • 対象作品
  • 第5位
  • 第4位 
  • 第3位
  • 同率1位
  • 同率1位
    • 総評として
    • 最後に〜11月の映画について

 

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映画『彼女がその名を知らない鳥たち』感想 原作、監督、役者の個性が見事に発揮されているも……

カエルくん(以下カエル)

「そういえば、東京国際映画祭もはじまったね」

 

ブログ主(以下主)

「たぶん日本じゃ1番大きな映画祭でしょ?

 興味はあるけれど……たぶん行かないね」

 

カエル「注目の邦画もアニメもたくさんやっているのに?」

主「……チケット、買えないんよ

カエル「ああ、人気だもんね。みんな考えることは一緒だろうし、芸能人の舞台挨拶付きだとファンもたくさんくるだろうし……」

主「いや、そうじゃなくて……クレジットカードを持ってないから予約購入ができない

カエル「え? そういう理由?」

 

主「現金派だからさ、いくら使ったか財布を確認したいんだよねぇ。いつの間にか引かれているクレジットカードなんて好きじゃないし……使い過ぎが怖いし」

カエル「……そんな子供じゃないんだからさ」

主「いやいやいや、これ大事よ! 多分クレジットカードを作ったらさ、課金ばっかりして気がついたら何万、何十万ととんでいる可能性すらあるから……

 手軽だからこそ恐ろしいのがカードであるわけで!

カエル「まあ、ガチャとかは熱くなるといつまでもやりたくなっちゃうもんねぇ。単なるデータなのはわかっているし、そのお金でソフト1作買ったほうが安上がりなのはわかってはいるけれどね。

 ほら、今なら『スーパーマリオ オデッセイ』が人気だよ! あとはゼルダの新作も名作らしいし、大好きなFEの無双ゲームだって評判自体は悪くないし!

 あとは洋ゲーとかさ! ストーリー性の素晴らしいラストオブアスとかやってみても……」

 

主「……ゲームやる時間がない」

カエル「……スマホゲームの最大の魅力は手軽さだもんね。もう何の話をしているのか全くわからなくなってきたから、感想記事に行くよ」

主「はい……」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 役者について
  •  以下ネタバレあり
  • 2 個人的な思いとして
    • 変態性が薄い?
    • 濡れ場の美学
    • 女性視点の作品
  • 3 『牝猫たち』と本作
    • 最後に

 

 

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映画『先生! …好きになってもいいですか?』感想 広瀬すずと生田斗真の魅力がたくさん! 

 娘が、朝帰りをしてきた。

 

 いや、別にわかってはいるのだ。もう既に20歳を超えている大学生の女性であって子供ではないし、昨日は雨とはいえハロウィンだった。きっと至るところでパーティなどの催し物があったことだろうし、友達との付き合いもある。その中で少しくらい遅くなることだってあるだろう。

 私だって同じくらいの年頃の時は、大学の同級生たちと集まって朝まで酒を飲みながら、麻雀をしていることはよくあった。

 よく、妻にも怒られる。

『あなたは子供に甘すぎる』と。

 それは自分でも重々承知しているのだが……どうしても女の子ということもあり、そして遅くに生まれた子供ということもあって、甘やかしてしまうところがある。

 

『お父さんは楽よね、甘やかすだけなんだから……躾するのはいつも母親で、嫌われるのも私だけ』

 そう妻に愚痴を言われるのだが、夫を差し置いて2人で外にご飯を食べに行くなどして、寂しい思いをさせているのはどちらだというのか。そう反論するとやれ『帰りが遅いから』だの『女の好みと違う』だの『味オンチ』だのと言われるから、黙っていることにする。私が黙っていれば妻も上機嫌で娘も色々と心置きなく楽しめるだろう。

 

 だが、やはり初めての朝帰りはやはりダメージが大きかった。

 とりあえず外に出て適当にブラブラする。どこを歩いていてもハロウィン一色で、お化けやモンスターの類だけでなく映画やアニメのキャラクター、特撮ヒーローに扮した人がたくさんいて、それはそれで面白かった。小さな子供を連れた家族連れは、娘に不思議の国のアリスや白雪姫などの格好をさせながら買い物に興じている。

 今、娘が小さかったら私も同じことをさせたのかなぁ……

 どうしても娘のことが頭から離れずに、少しでも考えなくていいようにと映画館へと足を運んだ。

 

 今日は、私のもう1人の娘に会いに行こう。

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 広瀬すずについて
    • 生田斗真について
    • その他の役者について
  • 2 恋愛の壁
    • 様々な恋愛
    • 最後に

 

 

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映画『ブレードランナー2049』感想と考察、批評 ブレードランナーの衝撃、再び ネタバレあり

エルくん(以下カエル)

「いよいよブレードランナーの新作公開だよ!」

 

ブログ主(以下主)

「今年はヴィルヌーヴの作品が3作品(『静かなる叫び』『メッセージ』と本作品。静かなる叫びは2009年公開も、日本では未公開だった)もあって、どれもが素晴らしい傑作揃いだから恐ろしい映画監督だよ……」

 

カエル「以前の記事でも語りましたが、このブログはヴィルヌーヴのファンだけれど、ブレードランナーを鑑賞したのが実は10月に入ってからだったというね……」

主「いや、でもそれは正解だったと思うよ。

 ブレードランナーをテレビで観てもその衝撃ってわかりづらいんじゃないかな? 

 もう35年前のSFであるしさ、どうしても古臭さは否めない。もちろんファンが多い作品なのもわかってはいるけれど、それが却ってハードルを上げてしまう結果にもなるし、脚本も今の映画に比べると結構タルいシーン……展開が遅いシーンもある。

 面白いですか? と言われると、その魅力は伝わってこないかもしれなかった。

 でも今回の新作上映のために多くの劇場が『ブレードランナー ファイナルカット』を映画館で公開したわけだよ」

 

カエル「確かにブレードランナーを映画館で見ました、という人は35年前ならともかく、現代ではそこまで多くないかもね……」

主「今の……50代以上じゃないと稀有な経験になるかもね。

 一部の映画は間違いなく映画館で見ないとその素晴らしさがわからないから……特に本作はSF的世界観はもちろん、音楽も凝っているからさ、映画館の方が魅力は伝わる作品に仕上がっているし。もちろん、放送当時は最新だから別だよ? あくまでも現代の話ね」

カエル「下手にソフトで鑑賞していないことも重要だってことだね」

主「では、その映画ファン注目のSF作品の感想といってみます!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • ヴィルヌーヴ監督について
    • 3つの短編
    • 役者について
  • 以下ネタバレあり
  • 2 演出が語る
    • 2人の生活
  • 3 本作のSF
    • 生命とは何か?
    • ブレードランナーと攻殻機動隊
    • 個人を個人たらしめる過去
  • 4 全ての境界を超えて
    • ヴィルヌーヴの描く『愛』
    • 生命の誕生と終焉を描く
    • 偽物の中の本物
    • 馬の置物
    • 最後に

 

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映画『ブレードランナー』『ブレードランナー2022 ブラックアウト』などの感想 2022は必見のアニメ作品!

亀爺(以下亀)

「いよいよブレードランナーの新作が公開じゃの」

 

ブログ主(以下主)

「いやー、いろいろな意味で楽しみだね!」

 

亀「このブログとしては『ブレードランナー』の新作として楽しみというよりも、監督を務めるのが今や世界中がその続編を熱望しておる、現代の巨匠ヴィルヌーヴだからというのが大きな理由なのじゃが……

主「何を言っているんだよ!

 もちろんヴィルヌーヴが撮ったというのも大事だよ! でもあのリドリー・スコットの世界的な名作をリメイクするんだよ! それだけでも面白いじゃないか!」

亀「……そのリドリー・スコットの作品は何作見た事あるのかの?」

主「え? ……4作かなぁ」

 

亀「ふむ……中々反応に困る数字じゃの。一般の人であれば十分な数字であろうが、映画好きとしては少ないと言わざるをえないかの」

主「というか、見始めたの10月になってからだしね

亀「……衝撃の新事実じゃの」

主「元々SFってそこまで好きじゃないし……いや、嫌いじゃないよ? 『BTTF』は大好きだし『スターウォーズ』も全部見ている。もちろんSFアニメもたくさん見ているけれど……このブログを読めばわかるけれど、自分は『物語』『脚本・メッセージ性』が大好きなわけで、SFなどの画面の演出については興味がない……というと語弊はあるけれど、まあでも詳しくないの」

 

亀「銃や車、バイク、ロボットに関して全く興味がないという人間じゃしの」

主「その銃の特性を生かした戦術、どのように生み出したのかという歴史、それにまつわる逸話……そっちが大好きな訳。そういう人間にはSFはそこまで水が合わないわけですよ。だって、一番の売りである先進的な画面構成とか、未来的なガジェットの魅力がわからないわけですから。

 そうなるとSF映画の監督の代表であるリドリー・スコットには向かわないわけ。だから今まではそこまで見ていなかった。

 じゃあそんな人間が『ブレードランナー』を見たらどうなるか……それを含めての記事になります。まあ、語っている人も多いのでその序章にあたる3作品も交えての感想記事です」

亀「ふむふむ……では、スタートじゃな」

 

  • 1 ブレードランナーの感想
    • 数々の謎
  • 2 ブレードランナー2022について
    • 渡辺信一郎監督を始めとするスタッフについて
    • 批評として
  • 3 ブレードランナー2036と2048について
    • ルーク・スコット監督について
    • 最後に

 

 

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