物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『22年目の告白 私が殺人犯です』ネタバレ感想&評価 このテーマだったらもっと深く作れたような……

 

 

この作品って韓国映画が先なんだ

 

 

 

この話自体は時効がある国だったらどこでもできるしね

 

 

カエルくん(以下カエル)

「上映が終わって公式サイトとかの情報を調べて初めて知ったよ」

 

 

ブログ主(以下主)

『法と被害者感情』という視点について考えれば、あれだけ熱気のある韓国の方がむしろ馴染みのあるテーマなのかもしれないな」

 

 

カエル「韓国はすごいもんね。犯罪加害者をマスコミが囲んで、色々な話を聞き出したりして……政治犯とかならまだわかるけれどさ

主「でも思ったよりも取材風景を見ていると秩序がありそうで、日本だったら我先にとマスコミが押し合う姿が想像できるけれど、韓国の犯罪加害者のインタビュー映像を見ていると決められた手順をこなすようにやっているんだよ。

 加害者到着→マスコミが1歩前に進んで加害者にマイクを向ける→決められた質問? をするように静かに質問する→加害者が答えるor黙秘→一定の時間で加害者が歩き始めるとマスコミが1歩後ろに下がる……みたいな」

 

カエル「やっぱり加害者への配慮もわずかにはあるのか、それとも混乱を避けるように指導が行き届いているかな? もしくはそのインタビュー映像の時はしっかりとしていただけかもしれないけれど」

主「わからんけれど、日本だったら少しでも感情的にさせようとして色々な質問をして、声を荒げたり感情を爆発させた瞬間を何度も放送するじゃない? それに何の意味があるのか知らないけれど……キャッチーで視聴率稼ぎのためなんだろうけれどね」

カエル「そのような『法のあるべき姿』についても考えなければいけないのがこの作品だけど、その前に映画としてどうだったのかということを語っていこうか。

 感想記事のスタートです」

主「あ、あとこの作品のラストに関わる致命的なネタバレ、直接的な言及はしないので悪しからず。

 もしかしたらニュアンスで察してしまうかもしれないけれど、その時はゴメンなさい

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 ネタバレなしの感想
    • 映画として
    • 良かったところ
  • 以下作中言及あり
  • 2 映画としての本作
    • 過剰な演出で失ったもの
    • 濁しながら話します
  • 3 法と国民感情 
    • 表現の自由と犯罪
    • 最後に

 

 

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映画『怪物はささやく』感想 演技、CG、アニメの融合が素晴らしいダークファンタジー!

カエルくん(以下カエル)

「今回はイギリスのダークファンタジーを映画化したというお話だけど、日本ではさいきん少なくなってしまった印象があるなぁ。こういう子供向けの実写映画というかさ」

 

亀爺(以下亀)

「本作品が子供向けかというと少し疑問もあるがの」

 

カエル「ちょっと前まではそれこそゴジラなどの特撮だけではなくて、キャラクターに頼らないSFやファンタジーの混じった映画ってあったように思うんだよね。夏休み時期に公開して、子供達がたくさんいたような記憶があるんだけど……

亀「これも少子化の影響じゃろうな。おもちゃ屋などの子供向け商品を扱う商店は次々と潰れておると聞くし……絶対数が減っている以上、徐々に需要も減っておるのかもしれん。

 あとは子供向けのキャラクターアニメ映画が非常に強いのもあるし、上記の特撮作品も仮面ライダー、ウルトラマン、戦隊モノと次々公開しておるからの。親御さんも大変じゃな」

 

カエル「結構好きなジャンルなんだけれどなぁ……

 ロボットとかCGや着ぐるみの怪物と子供達がほのぼのと地球を救っている映画って微笑ましいし、それでしかできない味もあるんだけど……

亀「ほのぼのと地球を救うというのもすごい話じゃの。

 それではハリウッドが生んだダークファンタジー映画の感想といくかの」

 

  • 1 感想
    • 存在感のある怪物とアニメーション
  • 以下作中に言及あり
  • 2 少年の成長
    • 登場人物の名前
    • コナーの思い
  • 3 物語とコナー
    • 最後に

 

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シンゴジラの海外興行収入について考える〜邦画はこのままでいいのだろうか?〜

カエルくん(以下カエル)

「久々にシンゴジラの話題だね」

 

ブログ主(以下主)

「うちのメインコンテンツの1つだからねぇ。今年は洋画ばっかり注目を集めていて、邦画にヒット作があまり無い印象があるな

 

カエル「いつものキャラクターアニメ映画を除けば、今年興行収入の良かった映画って洋画ばかりだからねぇ。昨年のシンゴジラだとか、そう言った作品クラスの熱狂度と興行収入を誇る作品は無いねぇ」

主「昨年がいかに異常だったのか痛感するよ……自分が傑作だ! と褒めた映画はことどごとくコケたorあまり注目を集めなかったし……

カエル「こればっかりは個人の趣味趣向もあるけれど」

主「結局アニメ以外はそんなに邦画って流行らないんだねぇ。まあ、それもわかるけれどね。今年大規模公開邦画で『素晴らしい!』と絶賛する映画って……パッと連想するのは『帝一の国』くらいかなぁ? あれは面白くてメッセージ性もあったし、キャッチでーありながら深いといういい作品だったけれど……」

カエル「じゃあ、ここでシンゴジラの海外興行収入について考えていくよ」

主「誰もが語る邦画の問題点に切り込む話になるよ」

 

  • 1 事の経緯
    • 興行収入91万円の衝撃
    • 海外映画をどれだけ見るか?
  • 2 北米収入から考える
    • 邦画があまり受けてない
    • 最後に

 

 

blog.monogatarukame.net

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漫画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』既刊7巻ネタバレ感想 ……タイトルながくない?

 

 

 

今回は過去の記事のリテイクも含めて、浅野いにおの最新作のお話をするよ!

 

 

記事のリテイクは大事! とはいうものの……結構面倒くさい作業なんだよね、これ

 

カエルくん(以下カエル)

「いつまでも古い話をしていても仕方ないわけで……」

 

ブログ主(以下主)

「漫画記事の難しさだよなぁ、アニメもそうだけどさ。完結するまで何年、下手すれば何十年もかかるし。だけど、語りたいものが多い作品もあるし……その都度書きたいこともあったりするしね」

 

カエル「漫画記事の書き方はこれからも考えていかないとねぇ。

 そして本作だけど……タイトルが長い! みんなどうやって検索しているの? 『デデデ 浅野いにお』とか?」

主「正式名称で検索している人ってほとんどいないんじゃないか? って思うわ。

 じゃあ、感想記事をスタートするよ

 

 

  • 浅野いにおについて 
    • 『デデデ』とはどんな作品か?
  • 以下作中言及あり
  • 本作の特徴
    • それぞれの立ち位置
  • 気持ち悪い空気感
    • 宇宙人の描きかた
    • 最後に

 

  

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リトルウィッチアカデミア 22話感想 最大の衝撃にアッコはどう立ち向かうのか?

カエルくん(以下カエル)

「少しだけ間が空いて久々のリトルウィッチアカデミアの感想記事になります。

 18話で書いて以来だからちょうど1月ぶりになるのかな?」

 

ブログ主(以下主)

「今週の展開とか本当、ドキドキだよ……

 あれだけ大上段に構えて『クロワ先生は絶対に悪役ではないし、そういう存在は出てこないアニメだ!』とか言っておいて、今週ノリッノリで悪事? を働くクロエ先生を見て肝を冷やしたというか……」

 

カエル「あれだけ『この作品の主題を理解していると……』とか言っていたのに、赤っ恥だわなぁ」

主「大丈夫! 全部説明できるから!

 自己弁護も兼ねて次々と鮮やかに説明して見せるから!

カエル「今回も22話だけでなく、ダイアコ回だけでなく、名百合回として名高い19、20話に加えて21話のの内容も触れていきます。

 そう考えるとこの4話はどこで記事にしてもいいくらいの高密度だったね

主「毎週公開されていくテレビアニメをどう語るかというのは難しい問題だよねぇ。現在進行形の物語だし、すぐに次のお話しになってしまうし。

 ……もしかしたらそういうお話しも絡ませることができるかも」

カエル「じゃあ、感想記事のスタートだよ」

 

  • 1 本作における魔法の説明
    • ダイアナの成長
  • 2 クロワとアーシュラ
  • 3 22話の感想
    • アッコの苦悩
    • もう1人の主人公(今後の展開予想)
    • 最後に

 

 

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映画『花戦さ』感想 豪華共演陣の夢の共演……だけどなぁ

カエルくん(以下カエル)

「なんかさ、最近の時代劇ってこういう映画が増えてない? ちょっと前までなら切った張ったが時代劇ってイメージだったけれど、単純な殺陣とか戦のシーンではないもので魅せようとする映画」

 

亀爺(以下亀)

「最近では金融をテーマにした『殿、利息でござる』『超高速! 参覲交代』などもその中に入ってくるかもしれんの」

 

カエル「なんだろうね? やっぱり切った張ったはお金がかかるというのもあるのかな?」

亀「それもあるじゃろうが、もっと大きいのが迫力のある殺陣などができる俳優や指導するスタッフが少なくなっているのじゃろうな。

 だいぶ前から警鐘は鳴らされていたが、いよいよ限界点を超えたのかもしれん」

カエル「もちろん殺陣やアクションで魅せるタイプの『無限の住人』などもあるし、あとは今後公開の『関ヶ原』など楽しみな作品も多いけれど……時代劇=チャンバラ映画という認識はとうの昔に崩壊したのかもしれないね」

 

亀「ここ最近は『戦国時代=戦』と単純化しておらん作品も増えたように思うの。例えば、漫画であるが『ヘうげもの』も古田織部という地味な戦国武将を主人公に据えて、茶器などに命をかけて文化と外交に励むという作品がある」

カエル「この分野はヘうげものが素晴らしすぎて、特に今作は時代設定も似ているし、茶器と花という違いはあれど、文化の力で戦国の世を生き抜くという意味では同じことテーマにしているしなぁ。

 じゃあ、この映画独自のものが出てきたのか? ということも含めて、語っていこうかな」

亀「感想記事のスタートじゃ」

 

  • 1 感想
    • 豪華出演陣ゆえに……
  • 以下作中に言及あり
  • 2 バラバラなストーリー
    • 金の茶室事件
  • 3 秀吉の描き方
    • 美術の説得力
    • 最後に

 

 

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映画『LOGAN ローガン』シリーズ初見の感想 ヒーローが最後に見せた男の背中 後半ネタバレあり

カエルくん(以下カエル)

「えー、ではこのブログが1番苦手としている大作ヒーロー映画のお話ですが……」

 

ブログ主(以下主)

「いやいやいや、そんなことはないよ?」

 

カエル「珍しく今作はノリノリで鼻歌混じりで見に行ったんだよね……マーベルヒーローはまっっっっったく詳しくないのに、ウルヴァリンは好きなの?」

主「いや? 思い出と言っても昔『カプコンVSマーベル』という超有名格ゲーで結構使いやすいというのもあって少し使っていたくらい。あの時に初めてウルヴァリンを知ったけれど、今でもどんなキャラクターなのかはよくわからないなぁ」

カエル「……え? じゃあ、なんであんなにノリノリだったのよ?」

主「『最後のウルヴァリン』と呼ばれていたのもあるけれど、あの予告編の作り方が自分の好きなタイプの映画だったんだよね。『レスラー』などのような、ダメで年老いた男が最後に気力を振り絞って何かを残す、というタイプの映画。

 それなら、絶対に見ないと損じゃない?

 

カエル「まあ、世界で見ても日本での公開は結構遅くなってしまったけれど、各国で高い評価を経ていて、この手のヒーロー映画に辛口の批評家もこぞって絶賛しているというね」

主「あとはラスト! と名打つことで後先考えないで様々な物語を展開することができる。ヒーロー映画に限らず、キャラクター映画の難しい部分は話の展開が限定されてしまうことだ。

 ほら、ルパンなんかも『ルパンが撃たれた!?』とか言うけれど、ルパンが死ぬわけないって誰もがわかりきっているでしょ? 最後だとそういう足枷が取れるから、映画として中々面白い作品になる場合が多いと思うんだよね

カエル「さて、その予想は当たったのか外れたのか?

 では6月最大の注目作、ローガンの感想へといってみましょう!」

 

  • 1 ネタバレなしの感想
    • 本作品にかける意気込み
  • 2 キャストについて
  •  以下ネタバレあり
  • 3 風変わりなヒーロー映画
    • ヒーローが終わる時
    • 本作と類似するテーマの映画
  • 4 中盤の描写について
    • ヒーローとは何者か?
    • 最後に

 

 

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