物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『劇場版名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』感想 ラブコメ映画として評価の高い1作! ネタバレなし

カエルくん(以下カエル)

「それでは、今回は毎年恒例のコナン映画の最新作の感想と行きますか!」

 

ブログ主(以下主)

「1番好きなコナンの事件はピアノソナタ『月光』殺人事件の主です」

 

カエル「え〜っと……一応コナンに対して少しはわかっているよ、というアピールも兼ねているんだろうけれど……このチョイス、コナンファンの中では名作と名高い事件だから、逆ににわか臭もするよ?

主「そうか……じゃあ『大怪獣ゴメラ殺人事件』とかだったら、結構わかっているな! っていうチョイスでしょ?」

カエル「それは特撮怪獣映画が好きだからって理由じゃなくて?」

主「う〜ん……それ以外となると、のほほんとしたものなら『イチョウ色の初恋』とかあとは『小五郎の同窓会殺人事件』とかになるかな?」

 

 

カエル「……さっきから古い事件ばかりだね」

主「それくらいの巻数の時は何回も読み返していたからね。印象に強く残っていて……最近はたまに手にとって『あ、新キャラが増えている!』なんていうレベルだから。黒の組織とかキャラクター数多すぎでしょ。

 まあ、それはそれとして……ピアノソナタ月光殺人事件は当時テレビスペシャルで放映された気がするけれど、ネタがなくなったら映画でやっても面白いと思う。人気エピソードだから注目度も高いだろうし、成美先生は1話しか登場しないキャラクターの中では相当な人気があるだろうし」

カエル「今のクオリティで映像を見てみたいお話でもあるね。

 それじゃ、今回の新作コナンの感想記事を始めるよ」

主「あ、当然のことながら作中の内容には触れても、本作のトリックや犯人については一切触れませんのでそこは安心してください

 

  • 1 今作はラブコメ重視!
    • ちはやふると今作
  • 2 声優について
    • 芸能人声優、子供の体験アフレコについて
  • 3 コナン作品の難しさ
    • 成長できない物語
  • 4 今作の脚本について
    • これは恋のお話
    • 最後に

 

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映画『タレンタイム〜優しい歌』感想 マレーシアの現実と彼らの青春を珠玉の音楽とともに味わいませんか?

カエルくん(以下カエル)

今回紹介するのは3月の映画ランキングでも2位に入ったタレンタイムだけど……この手の映画って DVD化するのかな?」

 

ブログ主(以下主)

「う〜ん……されることはされるかもしれないけれど、TSUTAYAなどのレンタルショップに置かれるかというと、また難しいところかもね」

 

カエル「都会の大きなショップならあるかもしれないけれど……あとはあんまり詳しくないからわからないけれど、配信がされるかどうか……

主「これだけの作品が都会公開だけで終わってしまうのは勿体ないなぁ。

 全国でも名画座や2番館まではわからないけれど、公開しているのって10館もないからさ、是非とも見て欲しいけれど、その機会がそもそもないしな」

カエル「なのでもしかしたら『見たいのにその手段がない!』というある種のお預けのような、考えようによっては酷い行為をしているかもしれないけれど、それはご承知おきを。

 サントラはあるから、取り寄せは可能かも……まあ、見ていない映画のサントラに何の意味があるのか? って聞かれたら、ごもっともと返すしかないんだけどさ」

 

主「だけどそれを理解した上でも是非とも記事にしたいと思ったほどの作品だから!

 宣伝文句の『心の中のNO,1』というのは、確かに良くあるものだけど、この作品はその意味が良くわかるよ」

カエル「じゃあ、感想記事を始めようか」

 

  • 作品紹介
  • 1 溢れてくる感動
  • 2 多様な言語
    • 音の素晴らしさ
    • 最後に

 

 

 

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2017年3月度 オススメ映画ランキング!

カエルくん(以下カエル)

「では3月度のランキング記事だけど……この手の記事の更新速度を上げないとね」

 

亀爺(以下亀)

「もう4月も半ばじゃよ……

 3月の頭に公開された映画じゃと、もう公開が終了しているものもあるじゃろう」

 

カエル「一応言い訳させてもらうと、3月公開で見たかった映画で後回しになってしまった作品もあるしさ、それを見てからこの手の記事を書こうとは思っているわけだけど……

 でも、実際のところは毎週毎週見たい映画が増えていくから……どうしても追いつかないってことになりがちでね……

亀「最近じゃと『クーリンチェ少年殺人事件』『わたしはダニエル・ブレイク』などがその候補になるかの」

カエル「小規模公開の映画は特に場所や時間も限られるわけで……移動時間も考えるとなかなかね」

亀「その条件はみんな一緒じゃがの」

カエル「これからは少し見切りをつけていったほうがいいかもね。どうせ見ないんだし、と割り切っちゃうか、次の月に回してしまうか」

亀「そう言った思い切りも必要かもしれんの。

 それでは3月度のランキング記事を始めるかの」

 

カエル「ちなみに今月は大激戦です! 他の月なら1位もありうる作品が何本もあって……5作品に絞るだけでも精一杯!

 その分、趣味が出た形になります!」

 

 

  • 対象作品
  • 第5位
  • 第4位
  • 第3位
  • 第2位
  • 第1位
    • その他の作品
    • 最後に

 

 

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映画『はじまりへの旅』感想 子供の成長に必要なものってなんだろう? 

カエルくん(以下カエル)

「さて! 久々の小規模公開映画の話だよ!」

 

ブログ主(以下主)

「春休みからGWにかけて大規模公開映画に注目作品が集まったこともあって、あんまり小規模公開映画に手が回らなかったけれど……

 小規模公開映画って結構大当たりか大外れかの博打的な要素もあるけれど、洋画の場合は『なんでこんなにいい映画が小規模なんだろう?』と思うものもあったりするよね」

 

カエル「どうしても洋画はアクションやSFが注目を集めるからね。アカデミー賞とか、そういう肩書きがあればまた変わるんだろうけれど……」

主「何回か言及しているけれど、日本の場合って1年に1回も映画館に行かない人の方が割合が多くて……映画が好きで何回も映画館に行く人がいるからなんとかなっているけれど、実際はもはや娯楽の王様ということができなくなっている。

 そして1年に1回でも映画館に行く人が今回扱う『はじまりへの旅』を見に行くかというと……それは難しいよねぇ

カエル「そうなってくるとやっぱりアクション大作映画とかが大規模上映されることになるよね」

 

主「映画の面白さってたくさんあるからさ、本当はアクション以外にも色々な映画を大規模上映することって大事なんだけれど、1年に1回しか映画館に行かない人をどのようにして劇場に送るのかは……映画業界が抱える悩みなのかもしれないね」

カエル「それじゃ、感想記事を始めようか」

 

  • 1 ざっくりとした感想
    • 役者について
  • 以下作中への言及あり
  • 2 教育と倫理
    • 学校の意義
    •  集団生活と学校
  • 3 親が子供に残せるもの
    • 子供の成長と親
    • 最後に

 

 

 

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映画『LION 25年目のただいま』感想 インドの現状とルーツを探す旅 #ライオン

カエルくん(以下カエル)

「ここからしばらくはアカデミー賞でも注目された作品が続々と登場するね!」

 

亀爺(以下亀)

「楽しみな作品がたくさんあるの」

 

カエル「本来は『ムーンライト』も4月末公開だったし、さらに『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『メッセージ』が5月公開、それと『ハクソーリッジ 最後の戦場』が夏に公開となっているね」

亀「本当はノミネート作品全て見たいがの……わしなどは英語がからきしであるから、日本語字幕がないとお話がわからん。脚本の上手い下手にも関わってくるからの、せめて日本語字幕付きで配信して欲しいものじゃ」

カエル「いい作品だからといって売れるわけではないしなぁ。

 面白いことは面白いんだけど、オススメしにくい作品も確かにあるし」

 

亀「今作などは娯楽作ではないから日本では大ヒットしないじゃろうが、骨太な社会派作品じゃからの、評価は高いじゃろう

カエル「日本だと娯楽作品じゃないと興行的には苦しむ傾向にあるしね。社会派作品で大ヒットって……どうだろう? パッと思いつかないなぁ」

亀「衝撃の実話系であり、感動する作品じゃから、人を選ばんかもしれんがの。

 それでは感想記事を始めるかの」

 

  • 1 ネタバレなしの感想
    • 本作の違和感
  • 以下ネタバレあり
  • 2 個人的な違和感
    • 弟との関係
  • 3 本作の良かったところ
    • トンネルを抜けて
  • 4 自らのルーツを巡る旅
    • 最後に

 

 

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映画『ゴースト・イン・ザ・シェル(2017ハリウッド版)』感想と考察 本作にゴーストは宿ったのか?

カエルくん(以下カエル)

「攻殻機動隊のハリウッド版が公開されたね!」

 

ブログ主(以下主)

……実はさ、このハリウッド版に関しては表に出ていない重要な情報を握っているんだよね

 

カエル「え!? いきなり!?」

主「ちょっと前に押井さんのトークショー付きのイベントに行ってきたんだよ。その時に『スカイクロラ』のサイン入り絵コンテ集が当たったんだけど……その時に偶然耳にした情報があって……」

カエル「え? それっていっていいの?」

主「たぶんダメ。だから言わないけれど、実写版に関するお話だったんだよね。

 実は今回の監督って当初予定されていた人と違うの。じゃあ、当初予定されていた人って誰? というと……その名前を小声で隣にいた、確か西尾鉄也に話したのね。それがマイクに乗ってしまってさ……

 その人が監督をしていたら多分大絶賛の嵐だったと思う。ただし攻殻機動隊ではなくなっただろうけれど」

 

カエル「え!? 誰なの、その人!?」

主「いや、だから言えないって。ただ映画の大巨匠だよ。映画好きならみんな頭を下げるようなレベルの人。

 その人がやった攻殻機動隊も見たかったなぁ……で、なんでこんな話から始めたかというと、当たり前だけどこの映画化だって最初から完璧な布陣で臨んだわけではなく、いろいろな紆余曲折があったということでさ。

 映画製作って予定通りに行くことの方が少ないんじゃないかな?

カエル「……それが言いたいだけで、そんな気になる情報を出してきたの?」

主「あとは『自分はそれなりの押井ファンだぜ!』っていうアピールでもある」

カエル「……じゃあ、感想記事を始めようか」

 

  • 1 押井ファンのざっくりとした感想
    • 今作のテーマ性と押井守版との違い
  • 2 キャストについて
    • 少佐役が白人でいいの?
    • 北野武について
  • 以下ネタバレあり
  • 3 本作と『LION』
    • 揺るぎないものとは?
  • 4 押井版との違い
    • 他者との違いによって生まれる『自我』
    • 『生まれ』というオリジナル
    • 最後に

 

 

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映画『夜は短し歩けよ乙女』感想 湯浅&森見作品にハズレなし! 最高のアニメ映画がまたここに! 

亀爺(以下亀)

「いよいよ、湯浅政明の新作映画が公開されたの」

 

ブログ主(以下主)

久々の湯浅作品だからね! 期待度もすごく大きいよ!」

 

亀「アニメ監督としての湯浅政明といえば、独自の立ち位置にいる監督でもあるからの。『ピンポン』以来のはずじゃから……ざっと3年ぶりの新作ということになるのか?

主「さらに来月には『夜明け告げるルーのうた』の公開も控えているし、名作『デビルマン』の原作をアニメ化する際の監督に就任したりと、本当に色々な話題が尽きない人だよねぇ」

亀「ちなみに、今月もたくさんの映画が公開されるがの、本作が今月1番の注目作なんじゃったな

 

主「湯浅政明に間違いなし!

 自分が敵視している……というと変だけど、あんまり認めたくない言葉がいくつかあって、その中の2つが『百聞は一見に如かず』『考えるな、感じろ』なんだよね。

 ブログもそうだけど、文字表現というのは『読ませるメディア』だからさ。だから百聞は一見に如かずというのは、文字表現をしている身からすると敗北宣言でもある話だよ。1ブロガーとしては『一文は百見に勝る』でないといけないから」

亀「とにかく観て欲しい! という気持ちは変わらんが、その映像に負けてはブロガーとしての敗北をしないようにしたいからの」

主「そして『感じたことを言葉にする』という作業が重要だから『考えるな、感じろ』という言葉にも反感があって……『感じたことを考えろ』というのを主張したい。

 だけど! 

 湯浅政明作品に関しては、残念ながらその魅力が言葉になりづらいんだよ! だからこそ素晴らしい作家であってさ……」

亀「その辺りの熱い思いを記事にするかの」

 

  • 1 簡単な感想
    • 湯浅政明監督について
    • 脚色のうまさ
  • 2 声優陣について
    • 星野源
    • 花澤香菜
    • その他の声優について
  • 以下ネタバレあり
  • 3 今作の脚色
    •  冬の正体
    • 最後に

 

 

 

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