物語る亀

物語る亀

物語愛好者の雑文

映画『静かなる叫び』感想 限られた情報の中に宿る、ほんのわずかでかけがえのない物語

亀爺(以下亀)

「まさか、ここで全国でも数館しか公開していない上に期間限定上映の映画を語るとはの」

 

ブログ主(以下主)

「いや、わかるよ……一応映画ブロガーだし、しかもアニメ記事を中心にやっているんだからモアナは早く語らないといけないよ。それに、先週お嬢さんもやったから、コクソンも早く記事を書きたい。

 だけど……自分は本作を語らなければいけないんだよ!」

 

亀「そこまで熱弁するとは……」

主「はっきり言うけれど、この作品を語らなければ今まで映画を語ってきた意味がすべてなくなるよ!

 なんというか……この衝撃度は今年No,1で、単純に『よかった!』とか『名作!』とか軽々しく言えないレベルなんだよね。

 すべてが完璧な上に自分の心に深く沁み入ってきて……終演後に立ち上がることができなかった。

 それくらいの衝撃作なんだよ。そんな作品を語らないで、他に何を語れというのか!?」

亀「わかったわかった。

 では、感想記事を始めていくかの」

 

 

  • 作品紹介
  • 1 引き算の上に成立した映画
    • 『色』はなくても『艶』がある
  • 2 艶と狂気
  • 3 引き算の中に宿る『物語』
    • 本作の描き出したもの
    • 生きている登場人物
  • 4 普遍的な物語
    • ネタバレありの感想を少しだけ
    •  最後に

 

続きを読む

映画『チアダン』批評と考察 この映画がなぜ『チアダンス』をテーマにした映画なのか? ネタバレあり

カエルくん(以下カエル)

「では、このブログの特徴である批評記事を展開していくけれど、それがまさかチアダンになるとはね……想像もしていなかったよ」

 

ブログ主(以下主)

トンデモなくハマってしまった映画でさ、自分でも驚いた。まさかチアダンでここまでハマるとは全く思っていなかったから」

 

カエル「でも手放しで絶賛というわけでもないんでしょ?」

主「一部で惜しいなぁ……と思う部分はあるよ。だけど、そんなことどうでもいいと思うくらい、本作は魅力であふれている。

 前回の感想記事でも語ったけれど『すべてが一貫している』と思ったね。作中で使われる洋楽はよくわからなかったけれど、調べたら一貫しているんじゃないかな?

 もちろん、批評として語りたいこともたくさんあるし、その意義もある映画だと思う

カエル「じゃあ批評、考察記事を書いていくけれど……

 今回は批評記事なので作中についてドンドン言及していきます。なので、ネタバレなしの感想記事が読みたい方はこちらを参照してください。

 

blog.monogatarukame.net

 

 映画を見終わった後にこれから語る批評記事を読むと、もっと楽しめるはずなので!」

主「では批評と考察の記事を始めるよ」

 

  • 1 スタートについて
    • 見えてくるあの映画の影
    • 過剰な演出の先にあるもの
  • 2 人物紹介のうまさ
    • 多種多少なダンスの意味
    • 意地悪な設定
  • 3 登場人物の背負った役割
    • 富田望生の重要性
    • 家庭環境について
  • 4 語られざるサイドストーリー
    • 母の写真
  • 5 本作の脚本について
    • 1人だけ理解していないひかり
  • 6 本作の欠点
    • ラストのダンスについて
  • 7 なぜこの映画は『チアダンス』なのか?
    • 言い訳を作らない
    • タイトルの意味
    • 『端っこでもセンターのつもりで!』
    • 最後に

 

 

 

続きを読む

絶賛! ネタバレなしの感想 映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(チアダン)

カエル君(以下カエル)

「今回は広瀬すずが主演の映画のお話だけど……」

 

ブログ主(以下主)

この手の映画のレビューって、結構難しいんだよ? 絶賛すると『映画をわかっていない』と言われるし、非難すると『あの映画の良さがわからないなんて!』ってことになるし」

 

カエル「青春アイドル映画に分類されると思うけれど、結構賛否が分かれるジャンルだよね。そりゃ、アイドルとか女優の魅力で成り立つものが多いジャンルだと思うけれど……」

主「その分お話とかがおざなりになってしまったり、演出が一貫していなかったりね。さらに言うとさ、若手俳優……特に10代の俳優なんて、よほどのことがない限り演技がうまいわけがない。ベテラン俳優が何十年もかかって身につけた演技力が、ルックスがいいからといって手に入るわけがないじゃない? 人生経験がものをいう部分が大きいしさ。

 その意味でも作るのに独特な難しさがあるジャンルだよね

 

カエル「その俳優の魅力を最大限引き出すような演技プランや演出、脚本にしてあげたいけれど、それがその俳優と作品の方向性が一致しているとも限らないわけで……」

主「そういう映画を何作も見てきたからなぁ……

『この人ってこの役に向いてないんじゃない?』とかさ、あとは『この題材だとこの人の良さが全く活きないでしょ』とか。

 では本作がどうなったのかは……これから論じていこうかな」

カエル「それでは感想記事の始まりです。

 ちなみにこの記事は予告編以上のネタバレなしで書いていきますので、安心して読んでください」

 

 

  • 1 ネタバレなしの感想
    • ちはやふる+ラ・ラ・ランド=チアダン!
  • 2 役者について
    • 広瀬すずについて
    • 中条あゆみ
    • 山崎紘菜
    • 富田望生
    • 天海祐希
    • その他の役者について
    • 今作のMVPは?
  • 3 1つのテーマで繋がる作品
    • この映画の見所
    • サイドストーリーに注目!
    • 最後に

  

 

 

blog.monogatarukame.net

 

続きを読む

BLUE GIANT(ブルージャイアント)全10巻感想 石塚真一が生み出した『音』が頭の中で流れ出す!

カエルくん(以下カエル)

「え? このタイミングで漫画レビューの記事を書くの?」

 

ブログ主(以下主)

映画レビューもやりたいけれど、今回は漫画が先!

 読み終わった直後の今、語らないとこぼれ落ちてしまう感情がすごく大きくて……これを如何にして言葉にしようかということで、今頭はフル回転だよ!」

 

カエル「……ちなみに主は今、お腹を壊しておりテンションがよくわからないことになっています」

主「もうトイレの中にこもりっぱなしでさ、やることもないから漫画をずっと読んでいたんだけど……別の意味で出られなくなったよ! 

 これを読み終えないと、この感情の波を乗っていかないと、本作に対してちゃんとした評価を下せないとすら思ったからね

 

カエル「でもさ、主って音楽やジャズについて詳しい人だっけ?」

主「全然? むしろ無知もいいところですよ。ジャズもアニソンやサントラで使われるようなジャズなら聞いたことがあるけれど……好きなジャズの曲は? と聞かれたら『この素晴らしき世界』と答えるぐらいしか他に選択肢がないほど知らない。

 これもCMソングで知ったくらいだしね」

カエル「じゃあ、そういう人間がどのような印象を抱いたのか、という感想になるね」

 

  • 登場人物
  • 全体の感想
    • 音楽漫画で1番大切なこと
  • 大の成長
    • 最後に

 

 

 

続きを読む

映画『お嬢さん』感想 韓国映画の鬼才の本領発揮の美しい映画! 

亀爺(以下亀)

「このブログもそこそこ長く続いており、映画記事も200を超えてきているが、実は韓国映画はこれが初となるの」

 

ブログ主(以下主)

「意外といえば意外な話かもね。

 近年の韓国映画ってアジア映画の中でも確固たる地位を確立しているし、世界的に見てもすごく意義のある映画が多い印象がある。

 賛否はあれども韓国の文化を売り物にしていこうという運動は、やはり物語文化を愛する者としては尊敬に値するよ」

 

亀「そこまで言いながらここまで扱わなかったのは、やはり政治的偏見かの?」

主「別にそこまで言わないけれど……個人的には少し苦手な作品が多い印象なんだよね。

 ほら、韓国ってなんでも表現が大げさじゃない? 罪を犯した人を囲んでテレビやラジオの前で晒し者にしたり、それこそ政治的な問題でも過激なパフォーマンスをしたり、泣くときは激しく泣くし……

 それって韓国映画やドラマでも散見されるじゃない? その……派手な演技とでもいうのかな? それがあんまり好きになれなかったんだよね」

 

亀「オーバーリアクションじゃからな。

 日本人の感覚だと『こんなやついるか?』というような演技になっている場合もあるの」

主「演劇系の演技ってオーバーリアクションだったり、派手にするのが当たり前みたいなところがあるけれど、韓国の作品はそれがあまりにも過剰な印象があるんだよね。

 だけど、それが他の作品にはない味になっていて……

 インド映画におけるダンスとか、そういう扱いなのかな? なんて思ったりもしたわけよ」

亀「さて、そんな人間が見た韓国映画がどのような評価になったのか……

 感想記事のスタートじゃな」

主「ちなみに最初は映画の感想と少し離れて日本と韓国の映画文化について語っているので、興味がない人は2から読み始めてください」

 

 

  • 1 少しだけ感想と離れて
    • 日本の映画市場規模
  • 2 ネタバレなしの感想
    • 個人的な思いとして
  • 以下ネタバレあり
  • 3 少しだけ解説
    • 春画の扱いについて
  • 4 本作が描き出したテーマ
    • エンタメ性に満ちた脚本
    • 最後に

 

 

 

続きを読む

『アニメ』ってなんだろう? 『アニメ』と『アニメーション』の違いって確かにあるよね

カエルくん(以下カエル)

「今回は『アニメとは何か?』ということを考えていく記事だということだけど……なんでこのタイミングでこのことを語るの?」

 

ブログ主(以下主)

「やりたいことは他にも幾つかあって、お嬢さんのレビューも書きたいし、もうだいぶ前の話になるけれど、日本アカデミー賞についても語りたいことはあるんだけど……

 それでも今語っておいた方がいいと思うんだよね

 

カエル「まあ、このブログは主にアニメについて語っていることがすごく多いから、その大元になるこの話はしておいた方がいいんだろうけれど……」

主「これから先もアニメの話はしていくし、このお話があるかないかによって、実は色々な作品の見え方が変わってくると思うわけよ。

 というわけで、今回はそんな『アニメ』『アニメーション』のお話。結構いろいろと言われていることだから、改めて言及することでもないかもしれないけれどね」

 

カエル「オタクがみんな主みたいに意識高いわけじゃないしねぇ……」

主「自分なんかはこの話はアニメを観る、語る上では一番大切なことだとも思うけれど、そんな人は少数派なんだろうね。だからこそ、このブログも独自性があるんだろうけれどさ」

カエル「じゃあそんな批評……というよりも評論になるのかな? 記事を始めようか!」

 

  • 1 『アニメ』と『アニメーション』
    • なぜ『君の名は。』はアカデミー賞にノミネートされなかったか?
  • 2 アニメーションって何?
    • 独特の進化を遂げた日本の『アニメ』
  • 3 各監督たちの意識
    • 各監督の意識
  • 4 アニメ化するハリウッド映画
    • アニメともアニメーションとも違うもの
  • 5 日本のアニメーション
    • オススメの『アニメーション』作品
    • 最後に

 

 

続きを読む

リトルウィッチアカデミア 9話の感想と考察 今後の展開の予想をしてみた

カエルくん(以下カエル)

「さあ! 今週もリトルウィッチアカデミアの感想記事いくよ!」

 

ブログ主(以下主)

「今週は雰囲気もまた変わったよなぁ……でも先週も今週も魔女のお話っぽくて面白いけれど」

 

カエル「先週も感動路線はそうなんだけど、やっぱりドタバタとコメディ感が強かったしね」

主「今週はもっとわかりやすく派手なのが来るかなぁ? という思いもあったけれど、そうではなかったかな。

 ちょっとだけ予想と違ってびっくりした

カエル「それもあって、今週の感想記事は少し軽めになりそうだね」

主「前回で9話も書くと言っていなければ書いていないかもしれないね。

 ただ、毎週何千文字書いていても疲れるから、これくらいの分量の時も時々は入れて行った方がいいのかな? なんて思ったり……」

カエル「それじゃ、感想記事スタート!」

 

  • 1 今週は校長先生の回!
    • 今回の伏線で感じたこと
  • 2 アッコとアーシュラ先生の関係性
    • 7〜9話の役割
  • 3 整ってきた人間関係
    • この先の展開の予想
    • 2つの師匠と弟子の関係
  • 4 今後の障害は?
    • 科学と魔法
    • 最後に

 

 

 

blog.monogatarukame.net

 

続きを読む